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麻布十番のきみちゃんに関わってきた私は、きみちゃんを商業的に見たことは一度ありませんし、街のみんなも同じ思いでしょう。だからこそ、赤い靴のチャリティーは自然発生的に生まれ、20年という永い時間を歩き続けることが出来たのではないでしょうか。 このブログには「・・・さて、違和感を体感するために、私が歩き始めたのは、まだ時折、雪も降る頃からだった。まず、麻布周辺を歩く。最近、募金の累積が1000万円となったきみちゃん像のあたりには、あまり感じるものがなかった。」とも書かれています。何も感じないのもまた感性なのでしょうか。そして、「・・・募金の元締めの洋品店のご主人は、もの優しそうな方なのだが、逆に紳士過ぎて洋品店の経営が心配になってしまう。」 と続きます。これには何とも返す言葉がありません。「元締め」という言葉遣いもまた情けない思いです。
誰もが気軽に書くブログに目くじら立てることもないのですが、「6年もかけずに1ヶ月程度で発掘できる」というその人が、青山墓地にあるきみちゃんのお墓を探すのに3回も足を運んでやっと見つけたと書 いていることがおかしいですね。ゼロからはじめる難しさ、或いはゼロの存在に気が付くことの難しさをあらためて感じたブログでした。
蛇足ですが、紳士過ぎて経営が心配?いいですね 。あくどく儲けて生き続ける商売なんて、したくもないですね。優しそうな方に見えましたか?いいですね。息子がまだ7、8才の頃 「男の子は強くなくてはだめだよ。強いってことは優しいってことだよ」と禅問答みたいな会話をしたことを思い出しました。まだ幼いこどもとの会話です。優しそうに見えましたか?でも 、こんなことを書く強さ?も何時かネットサーフィンでここまでたどり着いたら感じて欲しいですね。