認知症を疑い認知症外来に姑を連れて行ったと言う友人がいる。
認知症は間違いないとの診断とか。友人の姑は89歳。独り暮らし。若くに夫を亡くし息子は独立した家庭を築いている。建設会社でタイピストとして長年務めた。社長の秘書のような仕事もこなし、現役時代は充実した毎日だった様子。
戸建てを買い、定年後は趣味の民謡を近所の奥様方を相手に教えたりして、充実した過ごし方をしていた。それが数年前から、忘れ物が多くなり、民謡の生徒たちには時々訳もなくキレたりしていたらしい。特にこの頃、友人に電話してきては、意味不明なことから腹を立てて、ガシャリと電話を切ったりしていたそうだ。
認知症の疑いを感じ、ようやく認知症外来に連れて行くことが出来たそうだ。
「薬が処方されたので、少しでも穏やかになってくれればいいのだけど。それに、火の元も怖いし、一人暮らしは無理なのではないかしら? でね、近くの認知症でも入れる施設の情報を集めてみたの。どこの施設も月13万円前後の費用が掛かりそうなの。姑の年金額は女性としては良い方だと思うけど、費用と雑費を考えると、月15万円位。姑は何に使ったのか定かではないけど、それなりの預金があったらしいのに、驚くじゃない、残高は0なの。頭が痛くなっちゃった」友人は、心底困った顔をした。
施設の利用は簡単にはいかないことに驚く。と同時に、一介のサラリーマンだった人が施設を利用することとなったら、簡単に事が運ばないかもしれない。政府の言うように年金と2000万円の預金があったとしても、長寿の時代間に合う金額ではなさそうだ。
将来に不安がある。人生100年と言っているが、長生きも辛いかもしれない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
俳句・めいちゃところ
https://haikumodoki.livedoor.blog/
写真と俳句のブログです。
こちらもよろしくです。