どなたの言葉だったかしら?
「60歳を越えたら、お金を貯めるよりも、幸せだと思うことを貯めましょう」との言葉。
うんうんと頷いてしまった。
いつ人生が終わるか分からない。幸せだなぁと思えることを少しでも多く感じて居られたら最高。私が今実践しているのは、まさしく幸せ貯蓄。その人によって幸せを感じる事柄は違うでしょうが。
私は、食べ物にはたいして執着はない。ランチなどは滅多に行かない。息子の嫁の手作りの食事に満足しているから。昼食は、夫と二人分の食事の用意をするが、二人とも贅沢を知らない境遇で育っているので、私の簡単で素朴な食事で満足できている。
日々、退屈だと思うことは無い。自分の気持ちと体力に寄り添った毎日を過ごせている。
不足を言えばキリがない。ああであれば、こうであればは、どれも、欲望でしかない。身に余るモノに囲まれていても、果たして幸せを感じられているか? 細やかでも心の安定を得られ、胸の痛みを覚えないで居られたら、これこそが幸せというものだろう。
時々、母の生涯を思い返してみる。八人の子を産み育て、不便な時代を生き抜いてきた。夫である父の赴任先の、今では外国となった地に迄も行き、第二次世界大戦の少し前に、母は一人で、私の兄や姉たち四人の子を連れて、二つの海を渡って故郷へ戻ってきた。戻った故郷でも、父の仕事の都合で一年間は一人で子育てをしたという。愚痴を言う間もなく、ひたすらその日を暮らすしかなかっただろう。そのような母と比べれば、数倍、数十倍の楽しみを頂けている現在に感謝である。小さな幸せでも有り難く感謝したい。
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