箴言集 「人格をつくる言葉」 大川隆法 著
「人格をつくる言葉」98 信仰心とは、水中から、頭を出し、空気を吸うことだ。
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水中は、呼吸ができなくて苦しくて冷たいものである。
太陽の届かない深海の暗闇、海面に近くなるにつれて薄暗くなり、少しは周りが見えるようになるが、息苦しさは同じである。水中にいる間は地獄である。
海面から頭を出せば、太陽の光が直接差し込み、一気に視界が広がる。地獄から脱出した瞬間であろう。さらに呼吸ができることで苦しみから解放されるのである。
苦しみを知っているからこそ、解放感はとても幸福であることに感激します。
今の人生が苦しくて幸福感がないのならば、水中にいることとおなじであろう。そして、悩みの深さは水中の深さと同じに見えるであろう。
神様への信仰は、生かされていることを感じることであります。
神様からの尊い教え、「苦しみは魂を光らせるための砥石である」と考えな直すことができ、幸福感につながるのです。
人生は一冊の問題集であるとの教えが、苦しみから逃れる考え方であり、実践すると必ず幸せになるのです。
ただし、御利益信仰の神様では、水中から脱出できないのであります。欲の願いが実現せず不利益になると神様を信じなくなるからです。都合が悪くなると、「神も仏もいないのか」と嘆きます。人生を楽しく幸福にしてくれるのが神様の役目と思い込んでいる傲慢さの現れですね。
人間の欲望を満たしてくれるのは、邪鬼であり悪魔です。
正しい神様を選ぶのが、本当の信仰です。