たそかれの散策

都会から田舎に移って4年経ち、周りの農地、寺、古代の雰囲気に興味を持つようになり、ランダムに書いてみようかと思う。

交通事故と原因 <スピード=悪とは限らない!?・・・>を読んで

2017-09-22 | 事故と安全対策 車・交通計画

170922 交通事故と原因 <スピード=悪とは限らない!?・・・>を読んで

 

昨夜から結構寒さを感じています。おそらく全国的でしょうか。朝恒例の花への水まきのときも長袖をきました。若い頃のように冬でも薄着を通すと、年寄りの冷や水になりそうです。

 

事務所で打合せをしたりしていると寒さを感じないのですが、ちょっと簡裁にある申立をするので出かけようとすると半袖では寒く感じますし、小雨ですが濡れたくない気分になります。こういうときやはり年をとったなと感じますね。

 

若い頃30代、40代でしょうか、夏は暑くても汗だくだくでそれがいいと思い、熱帯林調査でも十分耐えられたと思っていました。そして冬の寒さも耐えていたので、北極圏の先住民調査をしたりしても結構耐えられたのかなと思っていました。が、次第のそのときの無理が体中に疲労劣化となり、腰痛・頸椎痛など四肢や体中が思い通りにならなくなってきました。

 

それでも当地にやってき気ままに毎日を送っていたせいか、次第によくなり、いいお医者さんにも巡り会い、いまでは痛みはずいぶん軽減して普通の生活に支障がなくなり、仕事も少しずつ増やしています。

 

急の寒さ体感から、変な話になりましたが、本題に入ります。後30分あまりでまとめて帰宅の途につきたいので、内容・筋書きはいつものように、ご容赦を

 

さて毎日記事も多少興味のあるものがありましたが、たまたま毎日のウェブ情報で<WEB CARTOP スピード=悪とは限らない!? 人身事故の89%は時速40キロ以下で発生>を見つけ、今日はこれにしようと思った次第です。

 

というのはいまも数件交通事故の案件を抱えていますが、どうも事故原因、事故に至る経過が当事者双方の言い分や客観的状況から、すっきりしないでいるのです。それが多くの交通事故の正体?かもしれませんが。そこに防犯カメラが作動して撮影されていれば別ですが、事故状況を再現するのは大変です。

 

それはともかく、上記の記事はたしかに驚く内容です。スピードの出し過ぎが事故多発につながるとまではいえないことはわかります。しかし、この記事によると<警察庁交通局のまとめた「交通事故の発生状況」という資料>は驚くべき内容です。

 

<「事故直前速度(※)別事故発生状況」のデータによると、人身事故の61%は時速20キロ以下で発生! 時速40キロ以下も28%で、なんと全体の89%が時速40キロ以下の低速域に集中している。反対に時速60キ超の事故は、たったの1%しかない。>

 

とりわけ<人身事故の61%は時速20キロ以下で発生!>というのが驚きでした。私も当地ではほぼ毎日運転していますので、スピードや周囲の動きには注意しています。それでも住宅街を走るときは、ほとんど20km/hくらいです。それで一応、いつでも止まれると思いつつスピード調節しているのです。そうしながらも、20キロだと突然飛び出しがあると止まれないなと感じています。それで見通しの悪いところでは10キロ台に落とすこともあります。

 

私がいつも感じていた徐行といわれる時速20キロは安全ではないことが立証されたのかなと思ったのです。住宅街でも時速20キロぐらいで走っていると、当然後続車に文句を言われそうな状態になることもありますね。

 

こういうときはいろんな事件がフラッシュバックで思い出されるのです。これは制限時速40キロの山道ながら基幹道路で、ほぼ制限時速の40キロで走っていたら、後続車がビームで照らして抗議の表示をずっとしてついてきたため、その後続車が分かれ道を曲がったので、その後を追っていき、その後続車が若い母子だったのに、暴言を吐いて事件となったケースです。暴言を吐いたのは無免許運転をしていたので制限時速を守っていたのですが、ビームを照らされ続け堪忍袋の緒が切れてしまったのですね。国選弁護事件でしたが示談交渉が大変でした。

 

話が脱線しましたが、徐行運転するときは後続車の気持ちも少しは考えながら運転するわけですね。でもそれでも事故は避けられないというか、人身事故の60%も低速運転中に起こっているということはなんでしょう。

 

ただ、<死亡事故に限ってみると、時速20キロ以下が18%、時速40キロ以下が26%、時速60キロ以下が38%と、速度域が中速域に移行してくる>というのは腑に落ちますね。

 

他方で、<「全事故の法令違反に占める最高速度違反の割合」というデータでは、最高速度違反による交通事故の割合は、わずか0.5%!>とスピード違反は事故の原因とはいえないといった結論になるのでしょうか。

 

実際、今扱っている交通事故案件でも、停止していたか(それが争点でもあるのですが)、時速10ないし20キロ以下で起こっています。物損事故ですが、やはりスピード違反というより超低速運転時に起こっています。

 

そして事故原因は、相手方の予期せぬ走行あるいは停止方法にあるかもしれません。相手車の動向を十分注意し、予期せぬ走行・停止(方法)があっても対応できるよう、機敏に対応する注意力と即座の危険回避能力が必要かもしれません。

 

そして相手車に自車の存在・走行方法を的確に知らせることも大事かもしれません。そんなことを思いながら、運転を日々していますが、実際のところは相手の機敏な対応に助けられたことも数々あり、私自身40代になって運転を始めたに等しいですし、とりわけ当地で毎日運転するようになったのは高齢者の領域手前ですから、とても上手とはいえません。ま正直に言えば下手です。それを多少自覚しているので、危険な箇所は徐行運転をしているのですが、この記事を見てより低速がベターと思ったりしています。

 

他方で、<クルマの運転も同様で、ある程度の刺激=スピードを与えた方が、脳は活性化し集中力は高まり、反対にゆっくり走ると、感覚は鈍くなり、集中力や周囲に対する気配り、安全意識も緩慢になる>とか、<通学路や住宅地の細い道を猛スピードで走るのは論外にせよ、郊外の広い道や高速道路では、実勢速度とかけ離れた極端にセーブされた制限速度を押し付けるより、制限速度を思い切って引き上げたほうが、むしろ交通事故のリスクは減らせるのではないだろうか。>とかの指摘は、とりわけ自動車専用道路などでは検討されてもよいと思うのです。

 

ただ、<たとえばドイツみたいに、生活道路は時速30キロ、市街地は時速50キロ、郊外(一般道)は時速100キロ、高速道路は一部を除き無制限なので、イタリア、フランス、イギリスに倣って、時速130キロといった、シチュエーションによってメリハリのある制限速度のほうが望ましいはず。>という外国の参考例は慎重に検討すべきではないかと思うのです。

 

そもそも西欧諸国の道路環境、都市計画は、住宅地と高速道路・基幹道路の峻別が物理的になされていて、住宅街の道路はさまざまな物理的な妨害物でスピードを抑制するように構造的になっています。そのメリハリが小さい頃から物理的環境で意識化できますが、わが国の場合、混沌とした道路環境にありますね。

 

この具体例は以前も少しこのブログかfbで書いたことがありますし、多くの参考例もウェブ情報にあり、この当たりの都市計画や交通計画の実現がまず先決かなと思っています。

 

ちょうど1時間たちました。これで今日はおしまい。