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庭師のブログ (14) 沖縄一人旅

2016年09月07日 | 日記
(第14話) 沖縄一人旅


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昨年1月に沖縄に行った。それから1年8か月、また出かけた。



今回は一人で行った。庭師仲間に声をかけようかと思ったが、安い費用で行こうと思うと、2カ月くらい前から予約しておかないといけないので、つい一人で申し込んだ。

一回行くと、様子が分かるので、次回行くときは、ここに行こうとか、色々計画が立てられる。もう一度見たいところもある。事実、今回帰ってきたばかりなのに、また行きたくなった。

旅のスタイルは、基本的には、ハワイ旅行(ハワイガーデニングの旅)と同じで、余分なお金と時間をつかわない一人旅を前提にしている。

今回の旅は、少しだけ欲張った計画を立てた。

本来の目的は、次の3つである。

名古屋の気候に順応できる熱帯植物が、沖縄ではどのように植栽されているか、見て歩くこと。
次に、琉球石灰岩を使った沖縄の石垣から、デザインや、技術を勉強させてもらうこと。
3つ目は、まだ、訪れてない場所、ビオスの丘、ガンガラーの谷、識名園(世界遺産)を見ることである。

それに加えて、少し欲張った計画というのは、ネーネーズの居酒屋ライブである。本来なら夜はその日のまとめでいそがしいのだが、泡盛と、島唄の誘惑には勝てない。

昼間しっかり歩いたので、夜の部は、タクシーに乗る。

行先を告げると、

「ネーネーズのフアンですか」 と運転手は言った。字で書くと標準語だが、抑揚が沖縄言葉で、遠くに来ているのだなと思う。

「ええ、でも昔のネーネーズですけどね」 

そこから話が弾んだ。年配の運転手さんも、初代のネーネーズが忘れられないようだった。 確かに人を虜にしてしまう歌声だった。

蛇足ながら、毎年私どもが伺う庭のお客さんの中に、民謡の先生がおられる。何しろ先生だから、日本のどの民謡でも歌い、教えることができる。ひまがあるとCDを聞いておられる方だけど、沖縄民謡だけは別だとおっしゃった。あの絞り出すような声は、小さいころから歌っていないと出せない声なのだそうだ。民謡の先生でも歌えない。

ライブを満喫して、例によって最後はカチャーシーをみんなで踊って終わった。

カチャーシーは手をひらひらさせて、足踏みしていればいいと思っていたが、どうしてどうしてあれでなかなかむつかしいのである。

ホテルの帰り道、教わった指笛を試しながら歩いた。時折“ピーー”と甲高い音が口からでた。指の位置と舌の位置と、息の吹き加減やいろんなものが偶然一致した時に“ピーー”と音がでるようだ。

どうやら、指笛の才能はありそうだ。



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