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サンディエゴの庭(6) バルボアパーク 

2018年02月09日 | 日記
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バルボアパーク 

サンディエゴ市の中心に、緑に覆われた広大な台地があります。有名なバルボアパークです。





公園には、10を超える博物館や美術館等の施設が点在しており、先述した動物園や、日本庭園も、実はそれらのひとつです。

ここだけで、3日間歩いて通いました。高速道路の上をまたぐ長い橋を渡ると、教会のアーチがあり、そこが公園の入口でした。

公園なので、ガーデニングを期待していたのですが、広場ばかりあり、あまり庭の参考にはなりませんでした。一番残念なのは、植物園の温室が、閉鎖されていたことです。あちこち痛んでいたので、何年も前から入館できない状態だったのかもしれません。壊れた隙間から中をのぞくと、色々な熱帯植物が繁茂していました。植物の管理はしてあるようですが、想像だけで書いているので、実情はたぶん別のところにあるかと思います。


閉鎖中の植物園温室


スペイン村

庭とは離れて、自然史科学博物館に入りました。日本でもそうですが、学校の先生が、こどもたちを引率して色々話をしていました。

アメリカに移住してきた世界の人種のパネルがありました。先住民が住んでいたアメリカに、イギリス人を皮切りに、ヨーロッパの国から続々人々がやってきました。そのあと、アフリカから奴隷として連れてこられた人たち、やがて働き者の日本人も結構早くからアメリカ大陸にやってきたようです。

一緒にパネルを見ていた先生は、あなたはこの中にいるか? と聞かれたので、一番左端にいた日本人女性の写真を指さし、ついでに生徒たちにもニッコリして、ここです、といいました。他の国々から来た写真の人たちと比べて、上品ないでたちの写真だったので、日本人であることを少し誇りに感じた瞬間でした。

どこの科学博物館にも、恐竜の展示があります。こどもたちを引き付けるには、恐竜は欠かせません。でも、こうして博物館に通っていると、恐竜と言っても、巨大なものばかりではなく、ニワトリみたいに小さな恐竜もいっぱいいたことを知ることができます。博物館は、知的な好奇心を満たしてくれる恰好の場所です。

サンディエゴ美術館にも足を運びました。

正直言うと、私には、これらの芸術作品を見る目がありません。ただただ、上手に描くものだなあと、感心するだけです。

私がまだ20代のころ、造園界の巨匠、上原敬二博士の「庭園入門講座10巻」を、バイブルのようになんども読んだ中で、今も覚えている一節があります。

庭師たる者、時間があれば、美術館に通って、本物の作品に触れ、目を肥やし、感性を養いなさい。まあ、そのようなことが書いてあったと記憶しています。

今にして思うと、確かにその通りです。一口に庭園と言っても、小学生が描いた絵のような庭もあれば、こうして美術館に飾られている有名な画家の作品のような庭園もあります。




限られた種類ではありますが、サボテンも、こちらではガーデニングに登場します。これは日本では”金鯱”と呼ばれている種類です。道路端でも、よく見かけました。


異様に大きいアガベの花です。アガベ類は、メキシコを中心に繁殖している多肉植物です。たぶん乾燥に強いのでしょう。



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