ベリーズ生活探検 Days in Belize

中米ベリーズで2012年10月~2016年10月暮らした。ベリーズは、自然が豊かでおもしろく、ちょっと不気味な国でした。

Prison バス

2015-07-22 | ベリーズの人々

いつもの道を歩いていると、少し向こうにあまり見かけない青いバスが止まっていました。

海外(発展途上国)で生活する時は、いつも道の少し先を見て状況をちょっと早く把握するようにしておきます。ちょっとでも危険を察知すると、すぐに戻るか、道を渡って反対側に行きます。足元にも注意を払わなくてはなりません。突然穴があったり、不必要な段差があったり、うんちがあったり、するからね。先の方も見て、足元にも注意する。ちょっとしたテクニックですが、まあできない事ではありません。先の方は、ずっと見ておくわけでないからね。

 

さっきから、気になっていた青いバスにだんだん近づいてくる(私が歩いているので)。後ろの普通はバス会社の名前のあるところに割とはっきり黒字で”PRISON”(刑務所)と書いてある。刑務所行きかな?刑務所で働く人用のバスかな?

「普通、行先は、フロントガラスの下の隅に段ボウルに書いたものを内側においてあるしなぁ」とか思いながら、バスの横にさしかかったら・・・。

お声がかかりました。

この齢でお声がかかることは珍しいのです。日本では絶対ありませんが、ベリーズでは、「ヘィ~ベイビー」とか言われて、思わず苦笑してしまします。ベリーズの女性は、すぐ太りだすようで、私は、標準体重なので遠目には若く見えるのでしょう。私は、孫3人いるんですから、何ぼ何でも「ベイビー」は、ないでしょう。でも悪い気はしません。

見ると、すぐ横のバスの窓にオッチャン達の濃い顔が並んでいるのです。瞬間的に、彼らがオレンジ色のつなぎ服を着ているのが分かりました。一瞬横跳びでバスから離れ、そのまま素知らぬ顔でバスの横を通り抜けました。

なるほど!PRISON バス!刑務所の囚人護送車でした。

そうですよね。でもわからなかったのには、やっぱり理由がある。この国のバスは、ほとんどすべて、アメリカのスクールバスの塗りなおし、だから、何となくスクールバスのイメージが残っている。それにきれいなブルー、それに、街角の普通の歩道の横に普通に止まっていたんです。ドアも開いていたしね。

前は、病院だったから、囚人を病院に連れてきているのでしょうね。

ベリーズは、まあまあまともみたいですね。囚人もちゃんと治療を受けれるんだから、・・・以前ベネズエラにいたけど、あそこでは、刑務所に入ったら最後、二度と出てこれないと言われていました。中は、無法地帯という噂だったし・・・。日本人の旅行者で、少量の麻薬を所持していて刑務所に送られて方がいたけど、大使館とかが、必死に動いていたけど、出せないと聞きました。その後どうなったでしょうね?

 

日本人は、どうしても井の中の蛙になってしまうので、若いときに海外での生活を体験することは、とてもいいことでお勧めしますけれど、発展途上国を甘く見てはいけません。私たちは、発展途上国暮らし25年ぐらいのベテランですが、それでも、予想が外れることが多いです。発展途上国を旅行する時は、くれぐれも慎重に行動してね。

 

 

 

 

 

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