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スキャンへの長い道

2011-06-13 00:19:16 | モノのこと
いろいろと考えることがあって、スキャナをubuntuで動かそうと試みてみました。

対象のスキャナはPFUのScanSnap S300とエプソンのGT-8200UFの2台です。

そしてOSはubuntu 11.4。

結論から言うと、どちらもいろいろと問題があることが分かりました。

■PFU ScanSnap S300
ScanSnap S300はsaneでサポートされていることになっていますが、そのままでは動作しません。

まず、ScanSnapドライバをWindows機にインストールする必要があります。

続いて、/etc/sane.d/epjitsu.confに記載されているファイルをWINDOWS\SSDriver以下のフォルダからepjitsu.confに記載されている位置にコピーしてこなければなりません。

#この作業は使用許諾契約上かなりグレーな気がします。

以上の作業を行うとsaneでS300が使用できるようになります。

といっても、スキャン領域はスキャン可能範囲全体に固定ですので、用紙サイズを越える領域がグレーで埋められたA4よりひとまわり大きい画像が生成されます。

さらに、表面は用紙の下辺が画像の下辺と一致する位置、裏面は用紙の上辺が画像の上辺と一致する位置に出力されるため、そのままではページが変わるごとに用紙が像が上下するという気持ち悪さです。

このため、ScanSnapをubuntuで使用する際は、(使用許諾契約をクリアにするとともに) スキャン出力画像から用紙画像部分を切り出す作業を必要となります。

どうせWindowsが必要ですし、Windows版のドライバを使えばOCRなどもやってくれることを考えると、無理にubuntuで使うこともないかなというのがいまのところの感想です。

■エプソン GT-8200UF
エプソンのGT-8200UFもsaneでサポートされていることになっていますが、実際につないでスキャンを実行すると、キャンセルされましたというエラーが表示され、スキャンが正しく行われません。

どうやら、libsane 1.0.21で行った修正の副作用でGT-8200は正しく動作しなくなったようです。

ubuntu 11.4に搭載されているlibsane 1.0.22でもまだ直っていないようです。

ということで、GT-8200UFはubuntu 11.4のsaneでは動作しません。

1.0.20なら動作するらしいので、sane関係のライブラリとアプリケーションを旧バージョンに入れ替えるか、アヴァシス社が配布しているImageScanを使用する必要があるようです。

まだ、どちらも試していませんので、動作の確認はできていませんが…。

ScanSnapの方はまだ慌てることはないのですが、GT-8200はWindows 7対応ドライバが提供されていないので、現在使用しているPCをアップグレードするとなるとGT-8200は使えなくなってしまいます。

それを回避するための調査だったわけですが、先はちょっと長そうです。

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