鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

無限ダカ

2024年09月28日 | 秋田県_県央(にかほ)

 9月中旬は,東北では,タカの渡りの盛期。

 期間限定で,上空を,北から南に渡って行くタカたちの姿を見ることができる。
 
 9月16日の鳥海山鉾立。
 
 
 露払いはツミだった。
 
 
 9時15分に飛んできた6羽を皮切りに,次から次に飛んで来た。
 
 
 ツミは,オスがヒヨドリ大,メスがハト大の小さな猛禽なのだが,撮ることができるだけの近さを飛んでくれた。
 
 
 ここは,タカの渡りネットワークの定点観測地点ではないので,カウントする人がいなかったが,午前中だけで20羽は超えていたと思う。
 
 ツミに続き,9時40分頃,サシバも現れた。
 
 これは,カッコイイ暗色型。 
 
 
 サシバは,北海道にほとんどいないので,龍飛崎では稀(まれ)にしか観察できないのだが,この日,ここでは,4羽の群れを観察できた。
 
 
 4羽だって,立派なタカ柱を作れる。
 
 ハチクマが,この日,最初にやってきたのは,10時05分頃。
 
 
 その後,途切れることもあったが,川が流れるように,どんどん継続してやってきた。
 
 10数羽から20数羽のタカ柱になることも,しばしば。
 
 
 写真なんか撮っている場合じゃなくて,今,双眼鏡でしっかり見て,ライブを味わわなければ,と思う一方,つい,カメラに手が伸びる自分もいたりする。
 
 
 この感動は,写真では残せないし,伝えることがむずかしい。
 
 近くを飛んだときは,すげぇ,カッコいい,などと,つい,連呼してしまう。
 
 
 周りに,同種の人たちがいたので,気持ちが反響しあって,興奮は,いやが上にも,昂(たか)まった。
 
 
 ここから見ると,北は,遠く,男鹿半島や秋田市まで見通すことができ,
 
 
 西の洋上には,日本海に浮かぶ飛島が見え,
 
 
 眼下には,風力発電が立ち並ぶにかほ市が見える。
 
 
 そして,東の間近には,稲倉岳が聳(そび)えており,
 
 
 その向こうには山々の連なり。
 
 
 そんな雄大な風景の中を,次々に飛んでくるタカたちは,超カッコいい。
 
 
 雄大な風景があってこそのカッコ良さだ。
 
 
 基本,北から南に飛んでくるが,コースがさまざまで,海側のにかほ市上空に見事なタカ柱ができた,その次の瞬間には,山の稜線から湧き出すように群れが現れ,別のタカ柱ができる。
 
 
 かと思うと,頭上を通過する個体が続く。
 
 
 
 そんなだから,語彙が乏しくなって,すげぇ,すげぇ,しか出てこなくなる。
 
 
 カウントしていなかったので,全くの掴みだが,200羽や300羽は,超えていたと思う。
 
 充分に楽しんだので,15時に引き上げたが,そのときも,山の稜線の向こうに複数羽が浮いていた。
 
 
 タカの渡りは,タイミングを外すと,1羽も見ることができないこともあるが,運が良ければ,まれに,こんなこともある。
 
 終わりを見ていなかったので,この日のカウントは,『無限』,ということにしておこう。
 
 たぶん,この日が,ここの今季のピークで,かつ,未だかつてなかった『伝説の日』になったと思う。
 
 良い写真がなかったのはご愛敬。
 その代わり,すべて,私の目に焼き付いている。
 
(2024/09/16  ツミ,サシバ,ハチクマ)

 
 


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
流石 (まぐぴ)
2024-09-28 17:42:16
流石、持ってますね、自分ハズレました。

ピークに合わせられる技、凄いですね。
返信する

コメントを投稿