パパ３人、ママ１人 ７＆８話

よく考えたらけっこう大変な状況なんだけど、
それでもなんとか生きているナヨンさん。
この子さえいなければ……と思っちゃう時と、
この子がいるから……と思える時と、両方あるだろうと思うんだよね～、現実は。
ああ！コメディでよかった。
いつでも「この子がいるからがんばれる」ナヨンでよかった。

ナヨンを迎えに出た３人は、チョン代理の態度を見て不満顔。
「プロポーズの件、考えといて」
思わせぶりな代理の言葉に、疑惑疑惑疑惑。
ナヨンは仕事の上司だと言うけれど……。

ナヨンの家に、裁判所が差し押さえにやってきた。
父の借金を肩代わりした夫の死により、負債もナヨンが相続することになってしまったのだ。
８０００万ウォンもの大金をどうすればいいのか……。
３人を頼らずがんばったナヨンもどうにもできず、
とうとうハソンを連れて相談にやってきた。
家を売り、貯金もはたいてもお金が足りない。
３人は仕方なく不足分を分担して支払った。
「帰る家もないんだろ？うちにくれば？」
ギョンテの無責任な発言に怒るスヒョン。
奥で言い争う声が聞こえたナヨンは、いたたまれなくなって家を出る。
３人は必死で捜すのだが、携帯も切っている彼女の行方はわからない。

ナヨンは、途方に暮れてラブホテルに滞在していた。
偶然彼女を見かけたスヒョンは、必死で彼女をホテルから連れ出す。
「こんなところにハソンを置いておけるか！」

チョン代理、まだわたしにとってはウォルヤ郎だったりするんですけど、
確かにハンサムだけど、見ようによっては、にやけた野郎ですよね～。
なんとなくいい男に嫉妬している３人は、ナヨンに惹かれつつあるのかな？

裁判所の件は、督促状さえ見ていればなんとかなったのでしょうか？
この死亡９０日以内の相続放棄というのは、
もっと世の中の人がわかってないといけないですよね。
この制度、韓国も同じなのかな？日本的に訳しているだけ？
相続放棄の手続きさえしておけば、煩わしい相続税も払わなくてすみます。
もちろんもらえるものは何もないけどね。
どうせたいした資産もないし、めんどくさ！と思う人はやっとくといいですよ。
大事な人に死なれたら、そんなことまで気が回らないかもしれないけどね。
しかも負債があったなんて、ナヨンは寝耳に水だし。
義父の尻ぬぐいを妻に隠す彼の優しさが、あだになったんだなー。

基本３人のうち、ギョンテはナヨンに対して好意的だよね。
グァンヒは、ここにきて態度が軟化してきた。
守銭奴のスヒョンだけが相変わらずきびしい～。
しかし彼のいうことももっともです。
ハソンが自分たちの子かも……という疑惑がなかったら、
こんなに世話してないだろうしね～。
身寄りのない、頼れる人のいないシングルマザーはきびしいよな。
母子寮完備の会社なんて、今時どこにある？
水商売だとか、パチンコやさんとかくらいかなぁ。

最初の頃、ナヨンがなかなか「コマウォヨ」って言わないなーと思っていたら、
少し申し訳なさそうにお礼を言う機会が増えましたね。
日本人の感覚だと、もっと感謝してもいいのに、と思いますが、
あまり感謝感謝言うと、水くさいと思われる、とか文化的な違いがあるかもしれませんね。

時々入る、ハソンのナレーションがけっこうかわいい。

チョン代理はのんきなぼんぼんが修行に出てただけかと思いきや、
お家騒動的な何かがありそうですね。
あの兄貴？みたいなやつとは、異母兄弟にちがいありませんね。
かけらも似てません。
親父すら別かもしんない。
そうなると赤の他人か……。あっ！養子か？（それはない？）
軽いコメディのくせに、細部に懲りましたね。
確かにあんまりベタすぎると鼻につきますからね。

スヒョンは金を捻出するためにもらった絵を売り、それがお嬢様にバレてまずい状況です。
グァンヒはママの宝石店からネックレスを盗み、
ギョンテは積み立て定期預金を解約。
彼が一番堅実だわね。あれを解約せざるを得ない悲しみはよくわかるぞ、ギョンテや。

笑っちゃうのが、バカ高くてたいした量もない、
素材が勝負みたいな高級料理を食わされてしかもおごらなければならないスヒョンの悪態。
（ホヤには酢コチュジャンだろ？）
背伸びして金持ちとつきあっても疲れるだけだぞー、スヒョンや。

ラブホテルからナヨンを連れ出し、家に連れ帰ったスヒョン。
いつまでも面倒を見るわけにはいかないが、
自立するまでは自分の部屋を譲ろうと申し出る彼に、２人は拍手。
「ハソンに貸すんだ、ハソンに！」

パパ３人とママ１人、そしてハソンの同居生活は前途多難。
料理はまずいし、家事は失敗ばかりだし、ナヨンが面倒を引き起こしている。
これではいけない、と仕事を探すナヨンは、チョン代理からの仕事依頼に飛びついた。
ハソンを預けていってみれば、そこは会社の元倉庫。
チョン代理とナヨン、ふたりだけのタスクフォース課。
売れ残りのマンションに泊まり、問題点をレポートしてくれればいい、とチョン代理。
出張は増えそうだけれど、背に腹は代えられない。

ナヨンはハソンを保育所に預けることにした。
初出勤の日に、３人と一緒にハソンを預けにいく。
大泣きしているハソンに後ろ髪引かれるが、仕方がない。
ところが、ギョンテはひとり、ハソンを連れに保育所へ逆戻りしてしまう。
「俺が面倒みる！俺の娘だ！」

なんだかんだスヒョンが一番抵抗が大きくて、
でも最後にはこの人が一番メロメロになっちゃうんじゃないかと不安です。
玉の輿をけってナヨンを選んじゃいそうじゃない？
あのお嬢様も、スヒョンに追いかけられて悪い気はしないみたいだし、
ちょっとその気になっている気配。
ナヨンが意味なく意地悪されなきゃいいけどね。

ナヨンの料理下手は第１話あたりから言及されていたけど、
こんなにひどいとは思ってなかった。
致命的だよね～。
このメシマズってどうしようもないわけ？
味見しないから？
ここまできたら味覚異常？
だって自分だって食べるんでしょや！

置いてもらう代わりに家政婦するから～の裏技が使えないのは痛いよね。
まあ逆に、家事全般大得意だったら就職探すこともないわけか。
そうなるとチョン代理には会えなくなっちゃうしね。
ナヨンが就職先を求め、外に出て、第４の男性に出会うためには
料理がへた、というのは必然な設定なんだな。

ハンサムなチョン代理（なんだか彼の美男ぶりは、イケメンというには少し古い感じがする）ですが、
彼の立場は会社内では微妙～なようですね。
前にも書いたけど、順風満帆なぼんぼんだったらありきたりだし面白くない。
彼とナヨンがどうやって仕事でサクセスしていくか、というのも気になるし、
ちょっと楽しみです。
一緒に苦労した仲って特別だと思うしね。

もうあの時のコンパニオン代はもらっちゃったんだし、
子どもがいることとか彼にばらしちゃっても大丈夫な気がするけど。
ドラマ的にはダメかな？
だいたい就労証明書無しで保育所利用できるのかな？
ギョンテじゃないけど、違法な保育所じゃないかと、超心配でした。
お庭もあるし、先生も優しそうだし、問題なさそうだけど……。

ギョンテはハソンを警察に連れてって仕事しちゃいそうで心配……。
またハソンが女の子って設定もいいのよね。
パパ候補がすごくかわいがる気持ちに感情移入しやすいもん。

今回は、影絵のシーンがとってもステキでなごみました。
ギョンテが犬、グァンヒが鳥、スヒョンがうさぎ。
なんだかそれぞれのキャラクターを象徴しているような気がする。
うさぎは難しい～。
この手影絵って、世界中にあるんでしょうか？
家の中がしっちゃかめっちゃかでも、
おじさんたちはハソンがいれば楽しく過ごすことができちゃうんです。
子はかすがいとはよく言ったものですな……。

ちなみにわたくし、手影絵でやかんが作れます。←無駄情報