雑記帳(新居)

移転完了しました

ワールドカップ最終日へ

2011-11-17 23:49:00 | バレーボール
最終日を残して上位5チームの順位は以下の通りになる。
最終日に、中国対ドイツ、アメリカ対日本の直接対戦を残しているため、この2試合の結果の組み合わせで順位は大きく変わってくる。
これほどまでいろいろな可能性があり得る形で最終日を迎えたことは、過去に例がないのではないか。
Rk Cod Pt W-L Sets
 1 USA 26 9-1 27- 7
 2 ITA 25 9-1 28- 8
 3 CHN 23 7-3 27-13
 4 JPN 21 7-3 24-11
 5 GER 20 6-4 25-14

優勝争いについて

  • アメリカが勝点3で勝てばもちろんアメリカの優勝

  • しかし、イタリアの最終日の対戦はケニア戦で、ストレート勝ちが確実と思われるため、アメリカが勝点2以下であればほぼ確実にイタリア優勝


メダル争いについて

  • 中国はドイツに勝てばメダル獲得

  • 中国がフルセットでドイツに敗れた場合
    • 日本がアメリカに勝点3で勝てば日本がメダル獲得

    • 日本が勝点2以下なら中国がメダル獲得

  • ドイツが勝点3で中国に勝利した場合
    • 日本がアメリカに勝てば日本がメダル獲得

    • 日本がアメリカに負ければドイツがメダル獲得


実際のところ、中国が3位となることは可能性が高いと思われる。しかし、アメリカにとって日本が勝点3を獲得できる安全パイかと言えば、もちろんそうは言えない。

今大会は番狂わせも多く、7日目あたりからは毎日状況が激しく変動し先読みがほとんどできないような展開が続いた。ただし一つ残念なことは、上位が予想されたチームに故障欠場選手が相次いだことが、その大きな要因となったことだ。特に深刻だったのがブラジルとセルビアで、ブラジルはジャケリネとナタリアが当初から不参加だったところ、ガライまで大会途中に負傷し戦線離脱した。セルビアも、ブラコチェビッチとマラグルスキーの2枚の大砲を欠いた状態での試合が続いた。


フリールがVリーグに!?

2011-06-19 02:44:00 | バレーボール
ウィンブルドン直前だが、オランダからとんでもないニュースが飛び込んできた。

とりあえずGoogle先生に翻訳してもらう
フリールが東レアローズに来る
(翻訳かけなくてもキーワードだけなら拾えるが)

本当ならこれほどうれしいことはないが…仰天情報すぎていまだに信じられない。

だがしかし、
迫田をどうするのだろう?サーブレシーブは?まさかの2枚レシーブとか?とりあえず真ん中に返しておけば、サオリンかマノンちゃんが何とかしてくれる!?

また、そもそもアローズは、あまり大物の外国人選手を獲得するチームではなかった。特に、前シーズンのリースは微妙すぎて、もう少し有力な選手をとファンからは不満噴出だったのだが、ここまで180度方向転換とは、やはり簡単には信じられない。

* あえて言えば、アテネ五輪金メダリストの張は大物といえるか。デラクルスの活躍はとてつもなく鮮烈だったが、ネームバリューとしては大物とは言い難かった。
というか、Vリーグに大物の外国人選手がなかなかこなくなって久しい。トルコとかアゼルバイジャンなど新興のリーグが資金力に物を言わせて有力選手を多数獲得しているといった背景もある。

このチームの場合、大山加奈の頃から、サーブレシーブをしない日本人大砲(?)が入ることが多い。そのせいで外国人のサイドアタッカーにサーブレシーブも求めることになり、人選がとても困難になった。久光とか(ヨンギョン時代を除く)JTのように、外国人選手は純粋な打ち屋ということであれば、選択肢は広がるはずなのだが。サーブレシーブもできるまともなアタッカーとなれば、当然ながら相場は高いはずで、昨今のトルコやアゼルなどの新興リーグの参入でさらに高騰している。結局、2シーズン前はバルボッサ、昨シーズンはリースと、次第に半端な補強になってしまった。
しかし今回、その前提自体をどうにかして変えるということだ。
フリールにサーブレシーブさせるのはあり得ない。セリエでも、コズーフとフリールが同居とか、フーカーとフリールとか、無謀なチーム構成があったのだが、それでさえ、フリールはサーブレシーブはしていない。(コズーフとかフーカーがサーブレシーブに入った)

(無題)

2011-06-19 02:42:00 | バレーボール
ブラコチェビッチが来季JTにくる。
セルビアのテレビとかイタリアのバレーサイトとかに出ているので、これは確定だろう。
興味津々だが、
竹下のトスにあまりあわないのではないかとか、
圧倒的な攻撃力かつ守備もできたヨンギョンの後釜は荷が重すぎるとか、
いろいろ不安のほうが先に立ってしまう…

http://www.webtv.rs/default.asp?id=251#
http://www.volleyball.it/redazione/index.php?action=viewArticle&articleId=63844

グリゴロビッチは不思議な子

2009-07-20 23:39:00 | バレーボール
シドニー五輪予選のときが18歳だから今27歳のはずで、「子」などという表現を使うべき年齢ではないのだが。

先週末に、女子バレー世界選手権の欧州大陸3次予選が各地で行われた。4チームずつ4組に分かれての3次予選で、各組上位2チームが本戦出場である。その一つI組は、セルビア・クロアチア・スペイン・ルーマニアという4チームが参加している。セルビアは前回世界選手権銅メダルでそれ以降も世界大会の5位前後と、実績では他の3チームを圧倒しており、ホーム開催でもあるため、当然鉄板である。事実上は3チームで残り1枠の争いだった。

それで、この組で最も重要な対戦となったのはクロアチア対スペインの試合である。
ESP - CRO 2-3 23-25, 25-14, 25-22, 17-25, 14-16

今回は、クロアチアもバーバラ引退以降では最もまともと思われるメンバーできている。何と言っても、センターにかけては世界一層の厚いBergamoで何年もレギュラーのMBだったポリャックが参加したのは大きい。グリゴロビッチも久しぶりの代表復帰で、このメンバーでは唯一五輪に出場している。
クロアチアは、初戦のルーマニア戦こそ難なく勝ったものの、このスペイン戦はまさに絶体絶命だった。セットカウント1-2とリードされ、第4セットは大差で奪ったものの、最終セットは7-12とスペインに大差を付けられる展開、そして12-14でスペインに2本連続のマッチポイントさえあった。その場面から4連続得点で一気の逆転勝利。この結果、セルビアとクロアチアが2連勝したため、この両チームの世界選手権出場が確定した。

グリゴロビッチは、こういう不思議な巡り合わせというか、流れを変える力を何か持っている人らしいのだ。

シドニー五輪最終予選、当時はユースを出たばかりだったところ、大会のまさに直前に急遽フル代表の正セッターに抜擢された。国籍変更選手の出場制限が大会直前に決定・変更され、それ以前に代表のセッターをしていたキリロワ・リヒテンシュタインの両方とも代表に入れなくなったためだった。要するに、これほど重要な大会で、「誰もトスを上げられる人がいなかった」。当然、最初の試合ではチームの体をなしていなかった。その絶望的な状態から結果的には5勝2敗の3位で五輪出場を勝ち取った。それも第6戦の日本戦では、第1,2セットをいずれも競り合いで落とし、第4セットには五輪出場が絶望に近くなるマッチポイントを日本に握られていた。そこから一気に逆転したことは今でも鮮明に覚えている。
セリエでは、所属チームがシーズン途中2勝13敗で最下位、残留も絶望と思われたところを、彼女がレギュラーで出るようになってから5勝2敗の快進撃で最終的には悠々残留というシーズンもあった。
そして今回もまた劇的な逆転で、10年ぶりに世界の舞台に出場を果たした。バーバラ引退以降では初めてになる。


女子バレー欧州CL決勝

2009-03-30 21:32:00 | バレーボール
Bergamo 3-2 Dinamo Moscow 25-21, 22-25, 14-25, 26-24, 15-10
掛け値なしに面白い試合だった!このような試合を見たのは相当久しぶりの気がする。

ベルガモの勝負強さは半端ではない。まさに常勝チーム、勝ち方を知り尽くしたチームという印象を強く受けた。この大会ベスト4に進出する前、プレーオフでのペーザロとの対戦でもそうだったけれども、このポイントを失ったら致命的というところでは絶対に失点をしない。

ディナモモスクワは、やはりガモワとゴンチャロワが高いトスを打ち下ろすのが主で、それではベルガモ相手には容易には得点をとれない。それでも第2セットから第4セットにかけては、ベルガモのサーブレシーブを崩して本来のコンビバレーをさせない状況に持ち込み、オープン攻撃になったところをブロックで止めてリズムをつかんだ。第4セットは中盤以降競り合いが続いたけれども、先にマッチポイントを握ったのはディナモだったのだ。しかし、デュースに入ってから、ベルガモがガモワをシャット、さらにサービスエースで、一気にセットを奪った。最終セットも途中までは10-10同点だったけれども、ベルガモがジョーリをシャットして流れをいったんつかんだら一気呵成だった。

一番の驚きは、キリロワが復活してチームを引っ張っていること。
キリロワがトスを上げるとどの選手も思いきってアタックできる。代表でアクロワとかシェシェニナのトスを窮屈そうに打っているのと、何という違いだろうか。43歳にしてここまできれいなトスを上げられるのだ。もはや生ける伝説の領域。
また、ロシアの若手のホープ、ゴンチャロワをほとんどフルに引っ張ってここまできたのは大きな収穫だろう。ゴンチャロワを世界の大砲に育てるのが、たぶんキリロワ最後のご奉公だろう。完全に母と娘ほど年齢が違う。ゴンチャロワはウクライナからの帰化選手である都合上、2012年ロンドン五輪の後に代表のエースで起用されることが期待される。それまでは同じウクライナからの帰化選手のマカロワが起用されそうだ。

ベルガモでは、大会最優秀選手に選出されたオルトラーニの活躍がやはり目立った。レフトからの攻撃はほとんど決まっていなかったから、困ったらライトからオルトラーニに打たせるのが正解である。