雑記帳(新居)

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全米オープン前半

2006-09-05 04:23:00 | テニス
前半戦のメモ書き。

波乱といえばヒンギスが2回戦で敗退したことくらいだろう。ゴロヴァン、ヤンコビッチがベスト8に進んだが、この2人が勝ち上がった山はもともと混戦と思われたところである。

今大会はとにかく雨が多い。すでに全く試合ができなかった日が2日、半日流れたのも1日ある。全米でこれほど雨ばかりというのは記憶にない。雨が多ければセンターコートやスタジアムにはとっくに屋根をつけているはずだから、実際雨は少ないのだろう。
女子はそれほど遅れていないけれども、男子はまだ4回戦も終わっておらず、この後かなり過密日程になりそうだ。
以下の説明は、ドローを8等分し、一番上が第1シードで最後が第2シードという順番である。

1/8
上位シードの中ではモーレズモが一番きついドロー。最初の大きな山場、4回戦のセレナとの対戦は何とかクリアしたものの、その前の3回戦でも1セットを落としており、足取りは決して確かなものではない。準々決勝はサフィナと対戦、準決勝に進むにしてもそこまででへとへとという感じだ。
ここのドローは、3回戦でセレナとイバノビッチの対戦がある激戦区だった。

2/8
ヒンギスが2回戦で敗退するという波乱が発生。それも利してサフィナが順当に勝ち上がった。ヒンギスは、一度引退する前は下位相手の取りこぼしなどまずなかったけれども、ウィンブルドンで3回戦、この全米で2回戦敗退とは、やはり寂しさを感じてしまう。その当時とは全体がパワーテニスにシフトしているのだろう。

3/8
シャラポワは毎回比較的楽なドローという印象が強い。今回も準決勝まではすんなり進める可能性が高い。最初の関門と思われたNa Liとの4回戦も難なく勝っている。そこをクリアすれば準々決勝はペトロワの山を上がってきた選手なのでまたシャラポワに有利。

4/8
ペトロワは復帰以降夏のアメリカハードコートの前哨戦でも1試合すら勝てていないため、ここはもともと誰が勝ち上がるか予想がつかなかった。3回戦で、3時間近くの激戦の末そのペトロワを破ったゴロヴァンが、4回戦のチャクベタゼ戦も簡単に勝ってベスト8に残った。このように勢いが出てきた相手となると、シャラポワにとっても楽観できないかもしれない。

5/8
ここは、3回戦でヤンコビッチ対バイディソバ、4回戦でその勝者とクズネツォワが対戦という最大激戦区になった。ここを勝ち残ったのは結局ヤンコビッチ、一気に勢いがついた印象がある。

6/8
本来は3回戦でヴィーナス対ディメンティエワというとんでもないカードの予定だったけれども、ヴィーナスが欠場したことにより状況は一変、ディメンティエワにとってはラッキードローとなった。難しい相手と一度も当たらずベスト8まで進むことができた。

7/8
ダベンポートが順当にベスト8に残った(シード順ではシュナイダーのほうが上だったが、ダベンポートが残るほうが順当だろう)。しかし、3回戦のスレボトニク戦は最終セットタイブレークという大接戦となった。この試合はスレボトニクにマッチポイントを握られたようだ。

8/8
今大会、エナンが最も簡単なドローに当たったようだ。ベスト8に残るまでは、杉山との試合で1セットを落としたものの無難。この先も準決勝まで危険な相手が見あたらない。ダベンポートの力が戻っていればどうなるかわからないけれどもそこまで復活はしていないだろう。