雑記帳(新居)

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(無題)

2012-05-30 01:14:00 | バレーボール
さて、女子バレーロンドン五輪最終予選の最終戦について、驚くべき事態になった。match fixing、いわゆる「八百長」ではないかとの疑惑が呈されたこと、そして調査を行ったことを、FIVB自身が公式プレスリリースで明らかにした。
http://www.fivb.org/viewHeadlines.asp?No=34884&Language=en
もちろん、そのプレスリリースにおいて「八百長」は明確に否定されているし、筆者自身は「八百長」との見方はしない。しかし、FIVBですら無視できないほど、あの試合について疑惑を持ち抗議した人が多いだろう。タイの関係者やファンだけでなく、バレー界全体で大きな疑惑となったことは確かだ。

そしてあきれたことは、これだけ重大な疑惑となっているにもかかわらず、日本国内においてバレーの放映権を持っているフジテレビやTBSは、一言も報道しないことだ。

(無題)

2012-05-28 00:03:00 | バレーボール
結局、セルビアと日本が五輪出場権獲得。
第3セット終わった時点で、日本がセットカウント2-1とリードして、日本の五輪出場権が確定。五輪出場が確定した後に、それ以前と同じ集中力を維持するというのも無理だろう。としても、何とも後味の悪い終わり方となってしまった。
第4セットも中盤までは日本のペースだったのだが、セルビアのサーブに崩されて一気に逆転された。第4セット終盤と第5セットには、日本のプレーのレベルが極端に落ちた。足が動かず、サーブミスも続いた。

正直、日本の五輪出場がここまで難産になるとは、大会前には想像もしなかった。
12年前のシドニー五輪最終予選敗退が最初に思い出されたのは、韓国戦のことだった。ヨンギョンの猛打はまさにあの日のバーバラと二重写し。しかしこの時点でも、どのみちこの後は簡単に勝つだろうくらいにしか思っていなかった。
急激に暗雲垂れ込める展開になったのは、キューバ戦だ。バレーがとにかく粗く、五輪出場争いからほぼ脱落していたキューバに、フルセットでかろうじて勝ち、勝ち点1を取りこぼした。その実態は、1-3で負けていても全くおかしくなかった。
その後は、ありとあらゆる意味で、12年前のシドニー五輪最終予選のまさしくフラッシュバックだった。

  • 木村に攻守ともおんぶにだっこ(12年前は大懸)
  • 相手エースが竹下の上から狙い撃ち(12年前も竹下!)
  • センターを使うにしてもクイックがほとんどなく移動攻撃ばかり。サイドの高い相手に対応されたら通用しない
  • 欧州勢に対しては、チームができておらず時差ぼけの影響も残る序盤に戦っておけばよかった。終盤に回したがために、チーム力が上がってから戦う羽目に(今回セルビア、12年前はクロアチア)
  • etc. etc.

12年前と大きく違ったのは、中国がワールドカップ3位で五輪出場権を獲得しており、最終予選に回ってこなかったことだ。中国含む最終予選でこのチーム状況なら、とうてい予選通過できなかっただろう。
                Matches Sets            Points
    COD Pts GameWon LostWon LostRatio   Won LostRatio
item21   RUS 21  7   7   0   21   1  21.000  539 400 1.347
item22   KOR 15  7   5   2   16   7  2.286   538 449 1.198
item23   SRB 14  7   5   2   16  10  1.600   572 537 1.065
item24   JPN 12  7   4   3   15  11  1.364   569 529 1.076
5   THA 12  7   4   3   12  10  1.000   487 485 1.004



(無題)

2012-05-27 13:30:00 | バレーボール
最終日第1試合で、タイが3-1でキューバに勝ち。
韓国まで五輪出場確定。さらに、タイ悲願の五輪初出場の可能性も高くなった。
最終戦の結果により、五輪出場残り2枠は以下の通りになる。
日本が勝ちの場合(セットカウントにかかわらず): 日本・タイ
セルビアがフルセット勝ちの場合: セルビア・日本
セルビアが3-0または3-1で勝ちの場合: セルビア・タイ

最終日第1試合終了までの暫定順位
                Matches Sets            Points
    COD Pts GameWon LostWon LostRatio   Won LostRatio
item21   RUS 18  6   6   0   18   1  18.000  464 352 1.318
item22   KOR 12  6   4   2   13   7  1.857   463 399 1.160
3   SRB 12  6   4   2   13   8  1.625   470 436 1.078
4   THA 12  7   4   3   12  10  1.000   487 485 1.004
5   JPN 11  6   4   2   13   8  1.625   468 427 1.096


第2セットまでは、キューバのミスの多さに助けられてタイがとったものの、第3セット以降はキューバのミスが激減。第3セットは後半に完全なキューバのペースになった。第4セットも、タイがキューバの強打とブロックで圧倒的に攻められていた印象だが、サーブでキューバを崩したチャンスを逃さずに連続得点し、よく逃げ切った。


まさかの真剣勝負に

2012-05-26 21:52:00 | バレーボール
日本の五輪出場権獲得は、事前には想像もできなかったような厳しい状況だ。正直なところ、ロシアとセルビアの状態の悪さ(五輪欧州大陸予選のときの)も考慮して、日本が全勝するのが当然だと思っていた。悪く言えば出来レースだ。それがまさかの真剣勝負になってしまった。
日本は最終日のセルビアとの対戦で勝ち点1を獲得すればよいのだが、セルビアも勝たない限り五輪出場がない。当然全力で日本を倒しにかかってくる。
しかし、五輪の最終予選とはこうあるのが当然だ。
                Matches Sets            Points
    COD Pts GameWon LostWon LostRatio   Won LostRatio
item21   RUS 18  6   6   0   18  1   18.000  464 352 1.318
item12   KOR 12  6   4   2   13  7   1.857   463 399 1.160
3   SRB 12  6   4   2   13  8   1.625   470 436 1.078
4   JPN 11  6   4   2   13  8   1.625   468 427 1.096
5   THA  9  6   3   3    9  9   1.000   394 393 1.003


ロシアとの実力差はこの程度のものとはわかっているものの、ロシアにとってはすでに消化試合で、ここまで高い集中力を維持しているとは予想外だった。3セットを通して、最初の1点を日本が奪った場面以外、日本のリードの場面が一度もなく、常に後手の展開になった。
ロシアのミス失点はわずかに4点、対する日本は17失点、その差が計算上そのまま得点差になっている。日本がサーブを攻めていった結果のミスであり、あるいはトスが悪くなったときに打ち切れずミスになったものが積み重なった。
日本が悪い出来とは思えず、特にサーブが絶好調でわずか3セットで12本のサービスエースを決めた。アタック得点はロシア42対日本41とほとんど差がなく、ブロックはさすがに15対5とロシアが圧倒したものの、サーブは1対12と日本が圧倒した。それですら勝てなかった。

ロシアのブロックのプレッシャーが最終予選の他のチームとは全く違うのだろう。ディグ(レシーブ)も日本45に対しロシア42と、ほとんど互角、日本の攻撃へのプレッシャーはさらに増した。日本が拾ってもそこから思ったように攻撃できず、ミスしたり切り返されたりする場面が多かった。また、ロシアはただ高さとパワーに任せて攻撃してくるのではなく、長いコースを基本にしながら、フェイントを巧妙に織り交ぜあるいはコースが空いていると思ったら下にたたきつけてきた。守っている方にとって、これは本当に辟易するだろう。

全仏オープン2012 ドロー出ました

2012-05-26 15:03:00 | テニス
明らかに偏ったドロー。これほどひどく偏ったドローは近来ないと思う。ここ2年のクレーの重要大会優勝者、セレナ、シャラポワ、リーナ、スキアボーネ、ゲルゲス、ウォズニアッキまで全てボトムハーフに集中している。トップハーフに回ったのはストーサーくらい。
それも、今年に入って主要大会は毎回同じパターンのドローで、もううんざり。ドローに細工でもして、たまには違う展開にしてほしい。
また、今年に入って明らかに上位選手のパフォーマンスが安定してきており(特にアザレンカ、シャラポワ、ラドワンスカ)、番狂わせを想像するのはとても難しい。昨年までの、「番狂わせがないこと自体が番狂わせ」という状況ではない。

1/8
アザレンカにとってはまたしても決勝進出まで楽なドロー。ただし、4Rのチブルコワとの対戦は要注意か。クレーを得意とする強打者で、直近のマイアミでの対戦では1-6, 0-4ビハインドの完全に死に体まで追い込まれた。
QFで対戦見込みのストーサーはクレーで強いのだが、アザレンカにとっては完全にカモである。6回対戦してまだ1セットすら失っていない。

2/8
QFまでは順当にストーサーが勝ち上がると見込まれる。シード通りに勝ち上がった場合、3Rでペトロワ、4Rでリシキとの対戦となり、極端なビッグサーバー対決が続くことになる。ただし、リシキは全豪オープンのあとはまたけがの影響もあって極端に不振が続いており、今大会も4回戦まで進める見込みは低いのだが。

3/8
ラドワンスカにとってもまたまたまた楽なドロー。2Rヴィーナス、3Rクズネツォワ、4Rイバノビッチと、過去に大きな実績のある選手ではあるが、往時の力はなく、現在のラドワンスカを脅かすことはないだろう。
QFではケルバーとの対戦が最も可能性が高いと思われ、その場合はそれが最初の関門だろう。似たタイプかつ左利きだからやりやすい相手ではなく、過去の対戦も2勝2敗の五分。昨年全米オープンではケルバーが勝ってSFまで進出、大躍進の足がかりとしており、一方昨年の東レPPOではラドワンスカが勝ってそのまま優勝と、大会の行方を大きく左右する対戦となっている。
ラドワンスカにとってはバルトリが上がってきた方がやりやすいだろう。

4/8
バルトリ、ケルバーとも、もともとクレーは得意ではなく、番狂わせの起こりやすいブロックの一つだろう。しかし、ケルバーは前哨戦で比較的安定した成績であり、負けた相手もシャラポワ、リーナ、クビトバと上位選手ばかりであるため、格下相手の惨敗が続いたバルトリより勝ち上がりの可能性が高いと判断する。

5/8
リーナにとっては序盤からタフな対戦が続く。1Rシルステア、3RがMcHaleかBarthel、4Rはおそらくビンチとの対戦だろう。ここまで切り抜ければ優勝に絡む可能性も高い。ローマで改めて確認したが、クレーではリーナは有力な優勝候補の一人。セレナ、シャラポワ、アザレンカ、このあたりの誰が相手でも勝ちきれる力がある。

6/8
クビトバは全豪オープンベスト4まではよかったが、その後は不振が続いている。かといってほかに有力選手の名前も浮かばず、番狂わせの可能性が最も高いブロックだろう。クビトバにとって、3Rで対戦見込みのNiculescuが大問題、クレーを得意としておりクビトバにとって明らかにやりにくい相手である。ここで敗退する危険は大きい。ここを勝ち抜けたとすると4Rは勝てそうだが、QFでリーナには勝てそうにない。
4Rでは順当ならヤンコビッチかスキアボーネとの対戦が見込まれるが、この両選手とも、得意のはずのクレーで今年はほとんど勝っていない。引退も近いかと思われるほどの落ち方で、一抹の寂しさがある。

7/8
前哨戦の成績から考えても、セレナが優勝本命であることは確か。しかし、セレナのかつての神通力が失われたのも事実だ。3RではゲルゲスまたはHradecka、4Rではウォズニアッキまたはカネピとの対戦が見込まれ、このあたりは要警戒。
かつてのセレナは、前哨戦は全くさえなくてもグランドスラムになるといきなり全力を出して優勝をさらったものだが、最近はそれが逆になってしまった。前哨戦は勝ち切れてもグランドスラムでは予期しない相手に足下をすくわれることが続いている。

8/8
シャラポワ悲願の生涯グランドスラム達成に向けては、今回も至難のドロー。4Rまではそれほど危うい対戦はなさそうだが、QFでセレナに勝つのは絶望的と言っていいくらい相性が悪い。もし勝てたとしてもSFリーナ、決勝はおそらくアザレンカと、至難の対戦ばかりだ。