雑記帳(新居)

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内藤対亀田の試合に思う

2007-10-14 00:49:16 | スポーツ
この試合は見ていないけれども、内藤が圧勝、しかし、亀田が反則のデパートならぬ反則の総合商社のようなことをやり、ひどい試合になったようだ。

筆者がこのエントリで言いたいことは、亀田一家についてではない。
亀田がさらした醜態は、TBSのあり方そのもの
ということだ。
TBSは報道機関としての「反則」を際限なく繰り返している。オウム真理教による坂本弁護士殺害のきっかけを作った件を筆頭に、石原都知事や米国ハイド議員の発言捏造、記憶に新しいところでは、不二家の賞味期限切れ製品の問題での誤報、白インゲン豆ダイエットで入院患者も出る大規模な被害、…(詳細はTBS不祥事年表参照)
そして、スポーツ放送においても、馬鹿げたバラエティ番組並み、勝者への敬意は全くない。世界陸上中継の極めつけの品性下劣さは特に有名だし、この放送でも亀田を最後まで擁護し続けた。バレーボールにおいても、決勝を日本の試合の前座扱い、さらに6位に終わった日本チームからMVPという疑惑の選出など、優勝チームへの侮辱を繰り返している。
このような放送局に対してとるべき態度は一つしかない。「見ない」ことだ。目指すは視聴率ゼロだ。残念ながら放送を見てしまったという人にできる唯一の有効(かもしれない)手段は、番組スポンサーへの抗議である。
さて、テレビ放送の異様な亀田擁護実況からすると、TBSは、この試合が終わった後も亀田を祭り上げ続けるつもりではなかったのか。ところが、亀田が内藤を投げてしまった。さらに、セコンドに入った亀田(長男)やら亀田父による反則指示が音声はっきりでとらえられ、それがYouTubeなど動画投稿サイトに無数にアップロードされた。それ以外にも内藤の目をつぶそうするなど、反則の場面が詳細に検証された。ネットワークの力によって、無数の反則、特にセコンドの反則指示があからさまにされた。TBSは著作権という錦の御旗を持ち出し片っ端から削除させているが、アップロードする人間は無数にいるから、どうにもならない。
ここにいたって、亀田擁護を続けることは不可能だと判断し、亀田批判へと一転したようだ。テレビ放送なら亀田を必死で美化して印象操作することもできるかもしれないが、ネットでそれはできない。インターネットというメディアによって、亀田一家は逃れられなくなり厳罰が決定的となった、といえるのではないか。そして、これだけ汚い印象が残った以上、以前のように亀田一家がもてはやされることは二度とないだろう。

しかし、TBSは結果がどう転ぼうとも視聴率が稼げて大もうけ。そして亀田バッシングに転じて二度大もうけだ。そもそも、祭り上げておいてたたき落とす、マッチポンプはマスコミの常套手段だ。「川に落ちた犬は棒で叩く」特定国のことわざ通りのやり口だ。

(余談)
TBS不祥事の中に、総合格闘技の放送中に桜庭選手を批判する匿名掲示板書き込みを捏造したという件があり、その捏造された書き込みの一節をそのままTBSに返すコメントがあった。これは名言だ。
「TBSに夢中だったのにな もう一度 夢を見させてほしいな」
かつてのTBSは報道分野では定評があり、教育的意義の大きい番組、下劣だけではなく面白い番組も多数作っていたはずだ。土曜の夜はまんが日本むかしばなし→クイズダービー→8時だよ全員集合で決まり、TBS黄金期の記憶は、筆者にも確かに残っている。
いったいなぜここまで堕落してしまったのだろうか。

「ワールド」と到底呼べないワールドカップ

2007-10-03 00:12:18 | バレーボール
各大陸選手権もすべて終了した。そして、ワールドカップ出場のワイルドカードがポーランドとドミニカになった。よって出場国は以下の通りである。

開催国: 日本

アジア選手権
3位: タイ、4位: 韓国
※優勝の日本は開催国で出場、2位中国は五輪開催国でワールドカップ不出場

欧州選手権
優勝: イタリア、準優勝: セルビア

アフリカ選手権
優勝: ケニア

北中米選手権
優勝: キューバ、準優勝: アメリカ

南米選手権
優勝: ブラジル、準優勝: ペルー

FIVB推薦:
ドミニカ共和国、 ポーランド

ワイルドカードがポーランドとは全く予想していなかったし、どこからどう考えても全く納得できない。まず第一に、前年世界選手権優勝で、直前のグランプリや大陸選手権の成績も世界ランクもすべて上のロシアがいるし、オランダもグランプリ優勝でランクではポーランドより上位である。それをさしおいてポーランドが出場とはあり得ない。

前年世界選手権優勝でランク1位のロシア、アテネ五輪優勝の腐っても中国が出場しない。この大会は、「ワールド」と呼べる代物では到底ない。出場国だけを見れば今年のグランプリよりもしょぼい。かりにもグランプリは、世界ランク上位のうちセルビアを除く全チームがそろっていた。
しかし、ワイルドカードがポーランドとは、どうも中途半端に思える。
まず、筆者が日本のテレビ局のえらい人だとしたら、ワイルドカードはあえてロシアを希望する。ワールドカップと世界最終予選の両方で視聴率を稼ぐためには、ワールドカップで日本の五輪出場は「確定してほしくない」からだ。(ただし、ワールドカップと最終予選は別の局か?)バレー協会のえらい人で、日本の勝つ確率を少しでも上げたいとすれば、ポーランドでなくオランダを選ぶだろう。オランダはグランプリからの上積みがほとんど期待できないからだ。ポーランドではグリンカの復帰が確実にプラスになる。
筆者の思うに、日本の意向だけでワイルドカードがポーランドに決まったのではないだろう。もちろんポーランドの政治力もあるだろうし、ロシアの出場を望まなかった国は日本以外にもあるはずだ。

バレーボール欧州選手権女子

2007-10-02 03:33:18 | バレーボール
バレーボール欧州選手権女子は、イタリアが初優勝した。

決勝はイタリア対セルビアの対戦。
ITA 3-0 SRB 26-24, 25-18, 25-21

イタリアはやはり肝心な場面ではアゲロにボールが回るし、そしてアゲロがその期待に違わずきっちり得点する。ひょっとするとアゲロは、キューバとイタリアと、二つの代表で世界の頂点を極めることがあるのだろうか。
この決勝では敗れたとはいえ、現在、見ていて一番面白いバレーをするのはセルビアではないだろうか。とにかくサイドが分厚く、バックアタックを多用するスケールの大きなバレーだ。

この決勝戦は両チームともミスが少なく、特にイタリアはサーブミス以外ほとんどミスがないといってよい。非常に引き締まった内容の試合だった。それだけに、セルビアの詰めの甘さあるいはわずかなミスが決定的な差になったといえるだろう。
第1セットは終盤までセルビアがリードしており、23-19セルビアリードの場面があった。そこから5連続失点して試合全体の流れを持って行かれてしまった。第3セットは序盤からイタリアリードの展開だったところを中盤にセルビアが追いつき、拮抗した展開が続いていたものの、終盤同点の場面でセルビアに決定的なトスのミスが出て、やはりそこから一気にイタリアにリードを許した。
正直に白状して、セルビアを甘く見ていた。昨年世界選手権銅メダルを獲得したものの、今シーズンは、ベストメンバーがなかなかそろわなかったこともあり、特にグランプリ予選はさえない戦いぶりだった。この大会に入ってからも、格下のスロバキアにいきなりフルセットで敗れる大波乱。第2ラウンドのポーランド戦も全くいいところなくストレート負けを喫し、準決勝に進んでも、グリンカが好調のポーランドに勝つことはまずないと思っていた。
しかしセルビアはその予想を裏切って決勝に進出した。そして試合を見ると、バレーがダイナミックで迫力がある。純粋に競技の観点で、今一番見たいチームだ。
実は、よもやの敗戦のスロバキア戦はスパソエビッチをほとんど使わず、第2ラウンドで惨敗したポーランド戦は、(この後に書く)新鋭のブラコチェヴィチを使わなかった。肝心の試合だけ、(今大会の)ベストメンバーをそろえた。戦力を温存しながらこの結果なら、セルビア恐るべしだ。

また、これまで、セルビアにはヴィジュアル系の印象はほとんどなかった。しかし、今大会セッター対角の起用で活躍したブラコチェヴィチは相当の美人である。昨年世界選手権で銅メダルを獲得したときは、ジェリジロがセッター対角に入っていた。そのジェリジロを肩の手術のため欠きながら、欧州選手権銀メダル、それもブラコチェヴィチの育成に成功と大きな収穫まで上げた。ブラコチェヴィチは196cmの長身で身体能力も高く、しかもまだ19歳、セルビアはさらに今後が楽しみである。。
# ヴィジュアル系って、何だそれは。しかしヨーロッパのチームなら多少はそのような印象はある。現時点のヴィジュアル系の筆頭はオランダとポーランド。オランダはブロンド美女軍団でポーランドは黒髪の美女がいっぱい。

大会前は、筆者はオランダに一番期待をしていた。しかし、サーブレシーブが乱れる場面が多く、トスがあわないなどちぐはぐなプレーも続出し、セルビアとポーランドに敗れて5位に終わった。やはりグランプリがピークだったという印象。グリンカの復帰やブラコチェヴィチの躍進があったのに比べると、オランダはグランプリから何の上積みもなかった。
オランダはいつも、グランプリあるいはシーズン序盤の小さい大会から力を入れて、肝心の欧州選手権でへたってしまう、という印象がある。とはいえ選手層の薄いオランダで、重要度の低い大会だからといってメンバーを抜いたら、そもそも世界への道さえ開けないだろう。いつもベストメンバーでいくしかないのもまた必然だ。そして今回は、グランプリ優勝のポイントを持っているから、最悪、五輪最終予選で拾われる可能性はかなり高い。グランプリで上位に入らなければ、大陸予選の事実上一発勝負で、ここで通らなければ全ての望みが絶たれることになる。

一番応援していたのはアゼルバイジャンのはずだった。しかし、今シーズンのアゼルバイジャンは、シャボフタ・マーマジャロワと守備のできる選手が2人も抜けた。サーブレシーブから崩壊しており、欧州選手権を前にしても何の期待もできなかった。
某所に集まるアゼルバイジャンのファンには不満が渦巻いているようだ。監督が何を目指しているのかわからないと。これも、8年前若手ばかりに切り替えたときに崩壊同然となったクロアチアを思い出させる。当時怒りまくっていたのは、(日本では)筆者だけだったが。しかし、そのときでさえ、バーバラにサーブレシーブをさせるまねはしなかった。今のアゼルバイジャンは、絶対的エースのママドワにサーブレシーブに入らせている。

バレー観戦はさらにインターネットに移行

2007-10-02 01:06:01 | バレーボール
今回の欧州選手権もインターネット放送で連日観戦している。
バレー界三大美女の一人にして世界一のセンターエース、しかしこれまで見る機会が全くなかったVictoria Ravvaも、ついにプレーを見ることができた。この欧州選手権、アゼルバイジャン代表は全くさえなかったけれども、AZTV(アゼルバイジャン国営放送)はGood job。番組表の放送が平気でなくなったり大幅に時間がずれたりするので大変なのだが。欧州の女子バレー中継が多い放送局の中では、TVAnts利用でAZTVを見るのが、落ちていることも少なく画質も最も「見るに耐える」。

この欧州選手権、準決勝・決勝は公式にインターネットで生中継画像が流された。(これはP2P技術を用いたものではなく通常のブロードキャスト配信である)
さらに、バレーボールと直接関係はないけれども、JoostというP2PインターネットTVがベータ版公開されている。
Joost - Free online TV - Comedy, cartoons, sports, music and more - Download today
主に中国産のP2Pネットワークテレビのソフトは多数ある。今年は、夏のワールドグランプリ・(来年の)グランプリ欧州予選・欧州選手権と、それをフル活用して観戦した。しかし、そこで流されているテレビ映像は(たぶん全て)著作権者の許可を得ていない、言うなればアンダーグラウンドの世界である。(AZTVあたりは文句を言う筋合いはないと思うが。自前の公式サイトで流している映像と完全に同じものが流れているだけだから。)
しかしJoostは、著作権者の放送局自体が資金とコンテンツを出している、つまり完全に合法である。さらに、インターネット放送としては画質もきわめて高く、DVDより少し悪い程度という。

アングラの世界ではなく完全に合法、しかも画像のクオリティとしても従来のテレビ放送以上のものがインターネットで放送されるようになる。こうなると、「品性下劣」「売国」の日本の地上波民放(*)など、見る必要はますますなくなる。日本の地上波民放(*)を見なくてもいい日は、いよいよすぐそこだ。どれほど遅くても、2011年のアナログ放送停止(まだ4年近くも時間がある)の前には確実にそうなる。
* 一応テレビ東京は除く

すでに処刑台にしょっ引かれていてギロチンの刃も首のすぐ上にある、ただ彼らはそれに気がつかないだけだ。

さて、インターネット放送で世界のスポーツを(バレーボールに限らず)いろいろ楽しむようになると、マシンがきわめて多数必要になる。上で「不要」と書いたのはあくまで地上波テレビであり、CS/BS放送は不可欠だ。インターネット放送がそれに重なると、さあ大変だ。外出時には、一線ではほとんど使われていなかったリリア(旧名称: アンナ)を動員するようになった。さらに、重大故障を抱えとっくに引退していたアネリア(旧名称: タチアナ)まで復帰させる必要があるかもしれない。