雑記帳(新居)

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全日本フィギュアスケートの採点ミスについて(続報)

2005-12-28 23:16:13 | フィギュアスケート
当初のスケート連盟の説明によると、ISUが使用しているプログラムでは、今回の織田のような規則違反は自動的に処理するとの話だった。ところが、続報では、ISUのプログラムでもこの処理はできず、プログラムで処理できない違反をチェックするための係員を配置しているという。とすると、これをバグとは呼べない。(本来自動で処理すべき規則を処理していないという観点では問題があるのだが、プログラムを作成する側の責任ではない)
集計ミス: 連盟がプログラム会社側に謝罪の意思
スケート連盟は、当初の説明が誤っていたとして、プログラムを作成した会社に謝罪する意向であるとのことだ。二重三重の意味であきれてものが言えない…

しかし、自動的に減点できないものを人間がチェックするという仕組みで、世界大会などで採点ミスが起きたことがないのだろうか?ないとしたらそのほうが不思議だ。
トリノ五輪で、規則違反のチェック漏れとか解釈の間違いとかで金メダルと銀メダルが入れ替わる、などという結末を想像しただけでぞっとする。お願いだからなしにしてほしい。

フィギュアスケート女子代表選考について

2005-12-27 04:11:45 | フィギュアスケート
いろいろ物議を醸しそうだが、筆者は、荒川・村主・安藤という代表選考は妥当なものだと思っている。現実的に、浅田に特例が認められる可能性がない以上、ほかの選択肢はあり得ない。
その一方、「出来レース」を見せられたことに対する怒りは当然のものだ。

繰り返しているが、現在は完全な絶対評価の制度であり、演技の「得点」で考えれば単純明快だ。メダルを争うには、SPとフリーの合計で170点が必要だろう。この線に届く見込みのない選手を、日本代表に選出する必要はないしすべきではないと思う。
そしてその見込みがあるかないかは、これまでの大会での「得点」で判断できることだ。特に、ホームアドバンテージのない他国でのISU国際大会の点数は、絶対的に重視すべきだ。
荒川はGP2大会とも3位で不振のように思われているが、内容はその2大会とも170点を突破している。(それも2大会とも中国・フランスという国外大会である)すなわち、最も安定した点数を期待できる選手だ。
安藤も11月のロシア杯では170点突破しており、12月に極端に調子を落としており印象は悪いけれども、調子が戻ればその程度は期待できる。(ただしその可能性は低いと思っており、当たる見込みの薄い博打ではある。)
議論が多少難しいのは、故障で極端にスタートが遅れ、全日本でようやくベストに近いパフォーマンスまで戻った村主である。しかし筆者としては、これは予想以上に早い回復ととらえている。トリノ五輪には、前年世界選手権並み(170点弱)のパフォーマンスは期待できると判断する。

もし今回の争いが、競走・競泳とか(冬で言えば)スピードスケートのような競技なら、中野を選ぶのは大いに「あり」、というか当然にそうすべきだ。審判の判定の入らない競技なら、直近の上り調子の選手を選ぶのは正しい。
しかしフィギュアスケートは採点競技だ。過去の実績の積み重ねが大きくものを言う。五輪は若く勢いのある選手が勝つ傾向があるけれども、バイウル・リピンスキーとも、前年世界選手権も優勝している。(ヒューズも前年世界選手権で4位)
ベスト(国際大会での)が160点強ということは、五輪あるいは世界選手権では8位入賞できるかどうか。ベストに近い演技(3Aが回転不足で2Aとの判定になったが)で、ホーム開催大会で初めて160点を突破した選手が、五輪本番でそれを大幅に伸ばすことは、万に一つも期待できない。

しかし、今回全日本の採点は極めて不自然に思える。
村主と荒川のPCSが極端に高い。(のみならず村主はTESまで異常に高い…「史上初」3A2回成功の浅田より高いTES、スルツカヤにも勝てそうな総得点とは何なんだ)選考ポイントの上位から選考したという形を整えたいために、無理につじつまをあわせた、どうしてもそのように見えてしまう。だから事態をかえってこじらせている。繰り返しになるが現在の採点は純然たる絶対評価、さらに全日本女子の躍進でフィギュアの放送は一気に増えている。どんな演技ならどの程度の点数が出るべきか、ただの視聴者でも薄々見当はつく。それで、全日本の結果がどうにも筋が通らないとなれば、代表選考自体に納得ができないのも当然だ。
選考ポイントが10%以内の差なら順位を逆転させる場合があるという規定もあった。全日本の順位がどうあれ、候補選手のほとんどがその10%に入る状況だったのだから、もう少しわかりやすい点数の出方になってもよかったはずだ。

そもそも、連盟の意図として最初からこの3選手を選びたかっただろうし、昨シーズン終了時点でほとんど決めていたはずだ。しかし、ポイント制まで持ち出して選考レースを演出した。結果としてGPFは26.0%、全日本は33.7%という驚異の視聴率を出した。金銭的な狙いは見事に成功した。(全日本の視聴率の数字を12/28に追加)
最初から結論の決まっている「出来レース」を見せられたことに対して、視聴者が怒るのは当然だ。
それでも選考自体は間違っていないと判断する。この両方をごっちゃにしてはいけない。

全日本フィギュアスケート(1)

2005-12-25 03:59:55 | フィギュアスケート
何という結末になってしまったものか。
採点システムにバグがあった、かつ技術役員もそのミスを見逃した。表彰式も終わった後に、優勝者と2位が入れ替わってしまった。
優勝者入れ替わる、前代未聞の事態に 男子フィギュア
フィギュア:得点集計トラブル 連盟側の人為的ミスも
最近証券系のシステムでいろいろと問題が起きたけれども、またしてもコンピュータシステムのバグが原因で前代未聞の不祥事である。今回は百億単位という金銭の損害は出ないけれども、両選手の気持ちを察するにあまりにもいたたまれない事態だ。

筆者はCSの放送を見た。男子フリーは生放送である。とにかく採点に極端に時間がかかる場面が多かった。その前に行われた女子のSPでも、最初の演技者の採点が出るのに10分以上待たされ、同じグループのほかの選手がもう一度ウォームアップまでしなければならなかったという。このような事態に至る前からトラブルは起きていたようだ。ライブで見ていて、こんな夜遅くまでやるのか(最終演技者の演技が終わったのは夜10時半に近い)と不思議に思ったが、これも予定より大幅に遅れたということだった。
マスコミに出ている限りの情報では、採点システムの発注の際に採点規則を明確に伝えなかったことが最大のミスのように思える。これだけ複雑な点数規則をリアルタイムでチェックして、ミスを起こさないなんて、到底常人にできることとは思えない。

女子のSPについては、とてつもなくレベルが上がったものだとこちらは素直に感心した。下手な世界大会を見るよりはよほど面白い。五輪候補選手は全員ノーミス、となれば表現力はやはり荒川と村主が抜きん出ている(浅田真央にミスがあり)。表現力の差でこの2人がリードしたという印象だ。しかし、トップの荒川から6位の安藤まででも8点程度の差であり、一つ大きなミスがあればどうにでも順位が変わる。

女子バレー欧州CL

2005-12-24 04:20:48 | バレーボール
欧州CLの記事をいろいろ書いていると、8年前の遠い昔を思い出して楽しい。当時、断片的な集計表とわずかな新聞記事から想像をふくらませ、必死でバーバラを応援していたものだ。

今回欧州CLのBグループは大乱戦だ。7~8シーズン前のVリーグ「最終戦争」時代を思い出させるような、ノーガードの打ち合いの連続である。ママドワだけが熱いわけではない。ネスリハンとde Carne、さらに全くノーマークだったがポーランドのBaranskaまで加わって大乱戦である。
実はAnna Baranskaもかなり気になっている。欧州トップレベルで170台のエースなどもはや極めて小さい部類だが、決定力は高い。サーブレシーブもこなす(サーブレシーブ兼任のエースの中では断然の最多得点である)。そしてどことなく憂いがあって可愛い。プレーも雰囲気も若い頃のレトに近いだろうか?グリンカと組んだら上手くバランスがとれそうだ。そして、レトにはなかった強烈な武器をもう一つ持っている。脅威のサーブだ。見たことがないから弾丸サーブなのか凄い変化球なのかはわからないが、毎試合エースを量産している。

この8年間で時代は大きく移り変わり、組織バレーへと急激に移行した。エース一人が打ちまくって勝ち続けるなんて、もはや懐古趣味、時代遅れのロマンでしかないかもしれない。しかし、私がバレーに求めるものはまず第一にそれだ。だから今回のママドワの存在は本当にうれしい。
ママドワの快進撃がどこまで続くのかわからない。プレーオフひょっとしたらベスト4に行けるのかもしれないし、このまま尻すぼみになってしまうかもしれない。仮にそうなったとしても、バーバラが表舞台を退いて後、バーバラしか到達し得なかった領域に最も近づいたのは間違いなくママドワだ。だから来年のグランプリと世界選手権でママドワには本当に期待している。
ナタリアママドワ頑張って~~!!

ヴィクトリアの緊急事態

2005-12-22 04:34:18 | MyPC
今週、ヴィクトリアのオンボードLANが突然認識されなくなるという緊急事態が発生した。ヴィカの電源を入れてケーブルをつないでもハブのLEDが点灯しないので、OSレベルの問題ではなくハードウェア的な不良であることは推測された。
とりあえず以前使っていたLANボードを手当たり次第に取り付けて試してみたが、なかなかボードを認識しない。デバイスドライバがないというエラーではなく、OSから全く認識されない。

結局、大昔のi82557搭載のボードが使えたため、とりあえず問題は解決した。とはいえ、ギガイーサを使っていたところ100Mbpsに落ちたため、実際の転送速度も半分くらいに落ちている。痛い。
これは、Windows98発売のゲイツ祭りの時買ったから、もう7年以上も前のものだ。しかも、ドライバが付属しないバルクの扱いで、2000円と(当時としては)ひどく安かった。しかしながら、OSにドライバが入っているから差し込んだら動作するし、高速転送してもCPU負荷が上がりにくい優れものである。エカチェリーナ以来ギガイーサ導入まで歴代のエースで利用されてきた。
そして、今回ほどこれがあってよかったと思ったことはない。これまでに全く経験がなく、どのボードを使ったら解決するものか見当もつかない症状だったからだ。
古いパーツだからといって何でもかんでも捨てるものではない。(筆者の場合もう役に立ちそうにないものまで大量にため込んでいるから問題なのだが)そして、数字上のスペックと値段だけでなく、素性のよいパーツを選ぶことが大切だ。つくづくそう思わされた。