(16) Sabine Lisicki def. (5) Caroline Wozniacki 6-2, 6-4
この決勝も、準々決勝または準決勝同様、サビーネちゃんの華麗なるショータイム!!開演となった。
ストレート勝ちの試合でまたしてもウィナー33本(うちエース9)、ミスも33本である。
キャロを完全にオーバーパワーしてしまうとは!キャロを崩すのは容易ではないと予想したが見事に外された。3回戦でヴィーナスを倒した試合以降、今大会のサビーネのプレーは驚きの連続だった。
試合の序盤から驚いた。決勝戦という緊張感は全くない。準決勝同様ウィナーは気持ちよく決まる上、準決勝に比べて変なミスは減っている。
まずサビーネのサーブ力が半端ではない。1stサーブが入ったときのポイント獲得率が何と86%、2ndでも50%超え。キャロもリターンが悪い選手ではないはずだが、ヴィーナスかセレナかと思われるような異様な数字だ。剛速球サーブの破壊力も驚異だが、極端に遅く高くはねるキックサーブもこの試合では効果的だった。緩急あるいはコースの使い分けが上手いから、キャロはリターンでほとんど的を絞れないように見えた。
キャロとしてはやりたいことははっきりしているはずで、サビーネのバックハンドに高くバウンドするボールを打てれば、サビーネがミスする確率は高いし、そうでなくても厳しいボールはまず返ってこない。しかし最初から最後までサビーネが攻め続けるから、そのような展開にほとんどできないのだ。
サビーネちゃんは、ただでさえ可愛くてhotなツアートップクラスの美女(前の記事と同じだが画像にリンクしておく)。
なのだが、勝ったときのしぐさがとにかく可愛い!!
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もうたまらない!今大会で完全にKOされてしまった。
このようなテニスを続ければ、大きな大会でも何回も優勝できるだろうし、人気も爆発だろう!
第1セットはキャロが何もできないという印象でサビーネの6-2。ミスの数自体はサビーネのほうがやはり多いのだが、第1セットはキャロにむしろ悪いミスが目立った。一発の威力での不利はわかっているから、先にミスをしてはいけないのだが、第5ゲームなどキャロのミス3本、最後のポイントはダブルフォルトでゲームを落とした。キャロは2週連続の決勝進出で、しかも前日の準決勝は3時間の激闘。その疲れもあるように見えた。
第2セットはもう少し拮抗した展開になった。サビーネに荒っぽいミスが増え、一方キャロは、第1セットと比べ特にサーブがよくなり、ストロークで攻める場面も出てきた。しかし、第5ゲームでサビーネがブレーク。キャロがアドバンテージとしながら直後にダブルフォルトしたのが、結局高くついた。第6ゲームで、キャロに初めてのブレークポイントがあったものの、ここでサビーネが強烈な1stサーブを入れ、難なくそれを逃れた。
Serving for the Championshipの第10ゲームで、サビーネは6-2, 5-4 40-0として3連続のチャンピオンシップポイント、この勢いでこのまま優勝してしまうかと思われた。しかし、さすがのサビーネも最後の最後だけは完璧に勝ちびびった。ここまではミスが続いてもウィナーをたたき込んでも冷静で、リズムが変わらなかったのだが。チャンピオンシップポイントで1stサーブが全く入らず、ミスが続いて4ポイント連続で落とし、逆にキャロのブレークポイントとなった。このゲームはあわせて2度のブレークポイントがキャロにあった。しかし、そのたびにサビーネは強烈なサーブでポイントを奪い、簡単にピンチを脱出した。結局この試合、サビーネは一度もブレークを許さなかった。チャンピオンシップポイントを迎えて以降のサビーネは、まさに自分自身と戦っているようで、イワニセビッチのウィンブルドン優勝の最後のゲーム、どうしても最後の1ポイントが取れず天に祈る仕草さえ見せたのを思い出させた。6回目のチャンピオンシップポイントでついにサビーネが1stサーブを入れて、甘いリターンが返ってきたところをウィナーで決めた。最後は一番彼女らしい形で締めくくった。
サビーネにとっては最初のWTAツアー優勝だが、何とそれがこの重みのある大会。昨年までのティア2相当に格下げになったとはいえ、チャールストンは、女子テニスツアー最長の歴史を誇り(もちろんグランドスラムは別にして)、過去の優勝者は、女子テニスの歴史そのものと言えるほどのそうそうたる顔ぶれである。ランキング63位のサビーネは、37年の大会の歴史上最も低いランキングの優勝者だという。