雑記帳(新居)

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一生に一度、次元が変わるシーズン

2019-11-09 22:30:00 | フィギュアスケート
今シーズンの女子フィギュアスケートは、まさしく「次元が変わる」シーズンだ。
筆者がフィギュアスケートを初めて見てからおよそ30年(年齢がばれる)、女子のフィギュアスケートのトップは常に3回転ジャンプの世界だった。伊藤みどりとか浅田真央とか、突然変異的にトリプルアクセルを跳ぶ選手が出現することはあったものの、そのような選手が続くことはなかった。
しかし今シーズン、4回転ジャンプ、それも複数回を跳ぶ選手が、トゥルソワ・シェルバコワと同時に出現した。当然のごとく、その選手に対して4回転ジャンプなしではもはや勝負できない。
自分が生きている間に女子が4回転半とか5回転を跳べるとは思えないから、このような技術革新を見ることができるのは、まさに一生に一度ということになる。
フリーの技術点だけ見れば、昨シーズンまではおおよそ80点が世界選手権とか五輪の優勝争いのめどだった。トゥルソワは先日のグランプリ大会でついに100点の大台に乗せた。少し計算すれば、技術点3桁はできるかどうかではなく単なる時間の問題と予想はできたことだ。とはいえ、実際にそのような数字が出てみるとすさまじい衝撃がある。
もちろんフィギュアスケートは芸術的な美しさを競う競技であり、このような傾向には必ず賛否両論が起きる。同じ芸術的な競技の器械体操とか新体操でもそうだった。しかしながら、女子が4回転ジャンプを跳ぶようになったのは、技術の進歩の結果必然であり、それが逆回転することはもはやない。たとえ現在のトゥルソワやシェルバコワが長い選手生命を保てなかったとしても、彼女たちの下のジュニア以下の世代でも、4回転を跳ぶ選手は次々と現れているようだ。おそらく、4回転も3回転半もなしで世界タイトルをとれたのは、ザギトワが最後となるのだろう。

最近、見る気がしない

2009-03-30 21:35:00 | フィギュアスケート
最近あまりにも一部選手の上げがひどすぎるので見る気をなくしている。今回の世界選手権もまだ見ていない。
得点システムがどうであるということは二の次の問題である。どの審判が誰にどのような採点をしたか公開しない限りは、不可解な加点・減点もいくらでもできてしまう。そもそもかつては公開採点だったのに、ソルトレーク五輪での大事件以降、それが秘密採点になってしまった。採点の公平を担保するという観点で、明らかに後退している。

絶対評価制度になってしかもダウングレード規則が厳しくなったため、難易度の高い技に挑戦するよりも、確実にできることをどれだけ完璧に(高い加点で)できるかが重要になっている。男子でも4回転なしでの優勝が続いている。浅田についても、そこをきちんとしなければ、また今大会と同じ結果になる可能性が高い。
しかしそれは、競技本来の面白さが全くもって損なわれた状態だ。これも見る気がしないもう一つの大きな理由だ。

フィギュアスケート世界選手権・女子シングルフリー

2008-03-22 00:33:02 | フィギュアスケート
フィギュアスケート世界選手権・女子シングルフリー、インターネット放送で、深夜3時頃から6時半まで生で見た。当然ながら昼間は眠くて仕方がなかった。

浅田真央が転倒した瞬間は、画面の前で凍り付いてしまった。ふつうにジャンプに失敗したのではなく、踏み切り直前での転倒。背中からリンクにたたきつけられた。結果優勝したから美談ですんでいるが、大けがにつながりかねない。転倒の瞬間は、そもそも演技を続けられるのか、けががないのか心配だった。
真央は大きなミスなしで滑ればフリー130点を超えることができる。だから、3アクセルが0点になりしかも転倒の減点1があっても、この後をノーミスでクリアすれば120点は可能、という計算はできた。しかし、実際にそうなるとは思えなかった。直前にキム・ユナが滑り、1回ジャンプがすっぽ抜けただけでそれ以外は完璧な演技だったけれども、微妙なところで点数が抑えられコストナーを抜けなかったからだ。コストナーに勝たせたいという雰囲気は感じられた。
それ以上に、演技最初であんな失敗をしてその後パーフェクトなんて考えられなかった。今回の女子シングルフリーは、重苦しい雰囲気になっていた。4番目の滑走のレピストから7番目のマルケイまではよい演技が続いたけれども、そのあとは転倒やすっぽ抜けの連続。前半はうまくいったと思っても中盤以降にミスが立て続けに出ることが多く、まして序盤でミスすると全く立て直しができない。
それでも真央はそれをやってのけた。そして、1点あまりの差でコストナーを上回って優勝してしまった。

正直、真央のPCSが出過ぎと思えて、気持ちの悪いものは残る。しかし、上位3選手とも完璧ではなかった中で微妙な争いになったから、誰が勝ったとしてもすっきりとはしないだろう。コストナーも2回くらい手をついた。キム・ユナが完璧に最も近い演技だったけれども、演技の難易度自体は浅田よりは低い。
安藤の途中棄権は無念だったが、もともと棄権の可能性が高いという情報は伝わっており、驚きはしなかった。
まずはけがをしっかり治して、来シーズン以降の復活に期待したい。
安藤は、よいときはすごい演技をするけれども、シーズンごとに見ても大会ごとに見ても、好不調の差が極端に大きい。だめなときは、全く気の抜けたように見える演技をしてしまう。荒川もそのようなタイプだった。
それに比べると、浅田は、パフォーマンスの最高値はもちろんすごいけれども、それだけではなく、大崩れをまずしない。悪くて180点を計算できる選手などほかにはいない。近年ならスルツカヤ、もっとさかのぼればミシェル・クワンのタイプだ。しかし、これまでの五輪覇者を見ると、安定感のある選手よりも一発のものすごい演技のできる選手が勝っているのは確かだ。

中野は完璧な演技に見えたけれども、今回も回転不足をとられた(それも2回)。TESが出た瞬間には会場からブーイングが起きた。しかし、これまでなかなか評価されなかったPCSで、真央に次ぐ高得点を得たのは大きな進歩だ。

コストナーは、途中で手をつくなどいくつかミスがあったけれども、序盤に3回転-3回転-2回転の大技を決めてその勢いで持って行ったという感じだった。華やかさがありうまくいけばすごい演技ができるけれども、一度ミスするとどこまでも落ちてしまう「自爆娘」で、安藤としばしば比較される。しかし今シーズンは一気に安定感が増したように思える。派手な自爆をせずミスしても小さな崩れでとどめている。

さて、フィギュアスケートそれも世界選手権となると、いくつもの放送局がインターネットで無料で垂れ流している。今回は、CCTV5/TRT3(トルコ)/Slovakia TV2から選べる。しかも、このあたりのチャンネルなら、女子フリーは全選手放送。これで見ている人と、日本の地上波の塩原実況で見ている人では、格差は広がる一方だ。

キーラちゃんを見てきました

2006-05-14 04:39:42 | フィギュアスケート
この土曜日、突然思い立って埼玉まで行き、フィンランドのフィギュアスケート選手、キーラ・コルピを見に行ってしまった。
このキーラ・コルピ、とにかくあり得ないほどきれいである。若い頃のシャロン・ストーンとかグレース・ケリーに似ているとよく言われる。すごい美人らしいという噂は以前から聞いており、ネット上で画像も見ていたけれども、トリノ五輪でいざ演技を見てすっかり虜になってしまった。
筆者が見た中では、冬季五輪で最高の美人(過去の選手含め)と思っている。(ちなみに、夏の五輪でナンバーワン美人は、アトランタ五輪頃の新体操のタチアナ・オグリスコだと思っている。この2人は何となく雰囲気も似ているように思う)

見に行ったといっても、残念ながら本番の競技会ではなく、トークショーである。「ジャパンオープン・3地域対抗戦」(日本・北米・欧州)という大会が翌日の日曜に行われるので(とはいっても、時期がオフシーズンだからお祭りのような気分だろう)、それに先立ちあったものである。呼ばれた選手はコルピと日本の本田の2人。

本番は恐ろしくチケットが高いこともあり断念している。それでわざわざトークショーだけ、そのために埼玉まで行くのもどうかと思った。
# 例によって、チケットを買い占め値段をつり上げてオークションでもうけようとした連中がいるのだが、買い手が少なく値段が暴落した、という噂がある

ところで、この日の午前は、ノートPC(ビアンカ)のハードディスクが目的でまたしても秋葉原まで出かけることになった。とすれば、横浜から埼玉までの半分を行ったことになる。それなら残り半分足を伸ばして埼玉まで行こう。「白夜の国のプリンセス」を生で見られるチャンスなんて、まずないだろう。それを逃す手があるものか。
# 順当なら来年の東京開催世界選手権があるが、金額もひょっとすると今回以上、しかも入手は極めて困難だろう

(当たり前といえば当たり前だろうが)撮影は禁止されており写真は撮れなかった。残念。筆者はカメラ付きの携帯は持っていないうえ、少し遅れて到着したから係員のすぐそばになってしまい、さすがにその場所で大きなカメラを取り出すことはできなかった。
それでもキーラちゃんはしっかり見てきた。それも、「ショッピングモールの通路?の真ん中」でやっていたから予想以上の超至近距離である。たとえ本番の競技会を見に行くとしても、最も高い席を、発売開始のいの一番で手に入れるくらいでないと、あれほど近くでは見えないかもしれない。

トークショーの内容は「キーラ・コルピ研究所」さんの記事に詳しいので、そのあたりを参照

余談
トークショー終了後、パネル展示されているものを一応デジカメで撮った。(「誰を見に行ったのか」は説明できないと困る。)ところが、このパネルを撮るというのが実は至難である。
・パネルの向きとカメラの向きをきちんとあわせないと、画像がゆがむ
・建物の照明がパネルの表面に反射して、もろに映り込みが起きる
・パネルの背景が白く選手の写真のほうが色がついているから、選手が暗くなる。もちろん、感度を全部手動で調整すればいいけれども、普通はしないから方法を知らない。(試合とかイベント中にそんな余裕はない)
幸いだったのは、キーラの写真は黒のコスチュームだったこと。そのため、感度の調整がうまくいって、何とかまともな画像になった。見るに耐える画像になったのはこのキーラのパネル1枚だけ(添付画像はこのパネルを撮ったもの)。有明の3階席から豆粒のような選手を撮ったとき以上の難しさだった。

伊有力紙に浅田真央の特集記事

2006-01-05 00:43:39 | フィギュアスケート
依然としておさまりのつかないフィギュアスケート代表選考ネタだが、全国紙がここまであからさまに書いてしまっていいのか。
ネタ元は他国(イタリア)の新聞なのだが。
「浅田真央、出場すればメダル確実」伊有力紙が特集記事

(前略)記事では「スポンサーであるチョコレート会社にとって、自社が契約している選手たちを差し置いてマオ(浅田)がメダルを手にすれば、間違った選手に宣伝させていたことになる。まるでハラキリ(切腹)だ」としている。