雑記帳(新居)

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ディメンティエワ金メダル!

2008-08-18 01:09:09 | テニス
北京五輪の女子テニスシングルスで、ディメンティエワが金メダル!!

北京五輪・女子テニス決勝(8/17)
Dementieva 2-1 Safina 3-6, 7-5, 6-3

エレーナを初めて見てから8年以上になるけれども、こんなビッグタイトルを獲得する日が来るとは夢にも思わなかった。今回の北京五輪にしても、準々決勝でセレナとの対戦というドローを見てほとんどあきらめていた。そのセレナを倒しても、デメの決勝の相手のサフィナは、全仏オープンでは準優勝で直前の北米ハードコートで2大会連続優勝、現在一番波に乗っている選手である。これも勝ち目は薄いとしか思えなかった。

おめでとうエレーナ!!!
第1セットは、エレーナは何度となく追いつくブレークチャンスを握りながらものにできず、3-6で落とした。第2セットも第11ゲームでマッチポイントに近いブレークポイントがあった。それをしのいでからの逆転での優勝。今年の全仏オープン、準々決勝で同じ対戦があり、デメがマッチポイントを握りながらサフィナが逆転して勝っていたから、そのお返しもできたことになる。

ディメンティエワは最後の最後までストロークでひたすら攻めて、それで押し切ってしまった。緩急をうまく使い分け、振られても拾いまくるサフィナに対し、デメが根負けしてミスをする場面もたびたびあった。それでも強打の手をゆるめなかった。デメの「美学」とでも言うべきものを堪能できた試合。ビッグタイトルのかかった試合では必ずと言っていいほど出るダブルフォルトも、この試合はわずか3本。

サフィナの好調さも十分にうかがえる内容だった。試合前半は、北米ハードコートで優勝したときと同様、ねばり強いテニスをした。しかし、最後にはダブルフォルトの多さが最大の致命傷になった。試合前半からダブルフォルトは少なくなかったものの、強烈でコースも完璧なサーブでピンチを脱出する場面もたびたびあった。しかし後半には、ダブルフォルトがさらに増えてしかも大切な場面で出てしまった。第3セットは1stサーブの確率が40%を切るまで落ち込み、ダブルフォルト9本。ストロークでもデメの強打で押し切られる場面のほうが多くなった。
サフィナの疲労が極限に達したようにも見えた。サフィナはこのオリンピックはダブルスにも出場している。ダブルスの試合が終わったのがなんと深夜3時半、翌日昼4時からの第1試合でシングルスという過酷な日程まであった。
しかしそのダブルフォルトも、デメの驚異的なリターンの力があったから、それに押されたものだろう。この試合はデメのリターンも恐ろしくさえており、サフィナがいいサーブを入れたと思われても、さらに厳しいリターンが返ってくる場面も何度もあった。かつてよりましになったとはいえ、エレーナのサーブはトップ20では最低レベル、それで現在のランクにいられるのは、それだけリターンの力が飛び抜けているということだ。やはりエレーナの持ち味が最高に出た試合だったのだ。