自分用の作業メモ。Linux Mint 21で、NVIDIA GPUを使ってFolding@Homeのできる環境を構築した作業。
以前の記事で、NVIDIA GPUを複数枚差しかつnvidia-xconfigで設定をしている環境では、Cinnamonデスクトップがクラッシュして使えないことを書いた。しかし、Linux Mint 21 Cinnamon Editionは、この環境でもクラッシュすることなく使えるようだ。ヾ(〃^∇^)ノわぁい
1.Linux Mint 21のインストール
Linux Mintのインストール作業は特に変わったところはない。
2.最低限度のOS環境設定・パッケージ追加
リポジトリを日本のサーバに設定
http://baker-street.jugem.jp/?eid=107 の1の操作
ホームディレクトリ内のディレクトリを英語表記で使えるように: http://baker-street.jugem.jp/?eid=107 の6の操作
LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
openssh-server, vimのインストール
sudo apt install openssh-server
sudo apt install vim
3.NVIDIA GeForceドライバインストールの前準備
nvidiaのサイトから最新のLinux(x64)用のGeForceドライバをダウンロード
Linux MintのドライバマネージャーからGeForceドライバをインストールする機能があるものの、Linux Mint 20で筆者の環境では一度も正しくインストールできなかった(19ではインストール成功していた)。そのため、手番は複雑でもはるか昔のUbuntu 14のころから確実に動作している実績のある方法を使う。
ここでは/home/hogehoge/Downloadsにダウンロードする。
sudo chmod ugo+x /home/hogehoge/Downloads/NVIDIA-Linux-x86_64-nnn.run
nouveauドライバの無効化
以下の内容の /etc/modprobe.d/blacklist-nouveau.conf ファイルを作成
blacklist nouveau
options nouveau modeset=0
次のコマンドでOSに反映させる。これを忘れるな
sudo update-initramfs -u
次回CUIで起動するよう設定
sudo systemctl set-default multi-user.target
(追記)GeForceドライバ520以上から下記が必要
sudo apt install build-essential
ここまで準備できたら再起動
(追記)**NVIDIA GeForceドライバを更新する場合
既存のドライバを削除した後に新しいバージョンのドライバをインストールする。
(重要!)そもそも、GeForceドライバの更新はリスクが高く、ハードウェア更新などで最新バージョンが必要といった場合に限る。システムが順調に動作しているのであれば更新すべきではない。
次回CUIで起動するよう設定
sudo systemctl set-default multi-user.target
システムを再起動
- 既存のドライバが、ディストリビューションから公開されているものをインストールした場合: パッケージ削除のコマンドを実行
sudo apt remove --purge nvidia* libnvidia*
- 既存のドライバが、NVIDIAのサイトで公開されているファイルをインストールしたものである場合: インストールファイルを--uninstallオプションをつけて実行
sudo ./NVIDIA-Linux-x86_64-mmm.run --uninstall
システムを再起動後、更新ドライバのインストールを続行
4.NVIDIA GeForceドライバインストール
cd Downloads
sudo ./NVIDIA-Linux-x86_64-nnn.run
途中、32bit互換ライブラリ?とカーネルモジュール?をインストールするかという質問にそれぞれyesとしたが、不要かもしれない。
(追記)後でNVIDIAドライバを更新・削除する場合インストールファイルを使用するため、インストール終了後も保管しておく必要がある。
用意しておいた xorg.conf を必要に応じて微修正し、 /etc/X11/ にコピー
(後でわかったが、筆者のLinux Mint 21 Cinnamon環境ではnvidia-xconfigが意図通りに動作しない。またしても筆者の環境固有の問題か、最新のCinnamonではそもそも動作しないのかは不明。)
次回デスクトップ環境が起動するよう設定
sudo systemctl set-default graphical.target
めでたくデスクトップ環境にログインできたら
5.OpenCLとF@Hのインストール
下記トピックの手順に従う。(config.xmlを既存環境からコピーするのでstep 7は飛ばす)
FAHclientインストール時の問い合わせにはすべてデフォルトのまま応答。用意しておいた config.xml を /etc/fahclient/ にインストール後にコピー。
FAHControlについては、非公式だがpython3対応版が公開されているので、それを使う。筆者の環境では動作しない。Linux環境でFAHControlを動かすことは断念し、リモート接続の設定を行ったうえでWindows PCのFAHControlから操作する。または、telnet接続のインタフェースをたたく。
https://foldingforum.org/viewtopic.php?t=36830
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