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雑記帳(新居)

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Windows 11の導入手順調査について

2022-08-16 03:31:26 | MyPC

お約束として、システム要件を満たさない環境にWindows 11をインストールした場合、サポート対象外となり自己責任であることをあらかじめ注意しておく。

Windows 11のシステム要件がいろいろと議論を巻き起こしている。それとともに、システム要件チェックを回避して、要件を満たさない環境にWindows 11を導入する手法もいくつか公開されている。
それら要件のうち世間で主に問題となっているものは、CPUの世代またはTPMの有無である。CPUはIntel core 第8世代以降またはAMD Ryzen 2000番台以降、TPM2.0対応となる。
しかし筆者の環境で要件非対応となるのはそこではなく、下記である。
・起動ディスクがMBR
・セキュアブート不使用
特に起動ディスクをMBRからGPTに変換することは、一つミスをすれば起動不能で環境を失うこととなり極めてハイリスク。また、成功したとしても長時間所要(多くは待ち時間)・事実上不可逆で、絶対に避けたい。
要件を満たさない環境にインストールする手法は、筆者の環境で果たして有効なのか、公開されている記事を見ても不明だった。

結論から言えば、何らトラブルは発生せずWindows 11にアップグレードできた。
手順としては、システム要件チェックを飛ばすインストールメディアを作成してそれを使ってアップグレードする。

Rufus - The Official Website (Download, New Releases)

というツールを使えば簡単にそのようなインストールメディアを作成できる。(本稿執筆時点の最新バージョン3.20)MicrosoftのサイトからWindows 11のISOファイルを入手し、RufusでUSBメモリなどに書き込もうとすると、システム要件チェックをパスするかどうかのチェックボックスが現れる。(しかも最初からチェックが入っている…)
この手法では、現状Windows 10 HomeなりProなりが動作している環境ならたいていWindows 11を導入できるようだ。
なお、アップグレードにはそれほど時間はかからない。筆者の環境では20~30分だった。Windows 10のかつてのfeature updateよりむしろ速かったくらい。


Linux Mint 21でのFolding@Home環境構築

2022-08-08 00:06:29 | MyPC

自分用の作業メモ。Linux Mint 21で、NVIDIA GPUを使ってFolding@Homeのできる環境を構築した作業。
以前の記事で、NVIDIA GPUを複数枚差しかつnvidia-xconfigで設定をしている環境では、Cinnamonデスクトップがクラッシュして使えないことを書いた。しかし、Linux Mint 21 Cinnamon Editionは、この環境でもクラッシュすることなく使えるようだ。ヾ(〃^∇^)ノわぁい

1.Linux Mint 21のインストール
Linux Mintのインストール作業は特に変わったところはない。

2.最低限度のOS環境設定・パッケージ追加
リポジトリを日本のサーバに設定
http://baker-street.jugem.jp/?eid=107 の1の操作
ホームディレクトリ内のディレクトリを英語表記で使えるように: http://baker-street.jugem.jp/?eid=107 の6の操作
LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
openssh-server, vimのインストール
sudo apt install openssh-server
sudo apt install vim

3.NVIDIA GeForceドライバインストールの前準備
nvidiaのサイトから最新のLinux(x64)用のGeForceドライバをダウンロード
Linux MintのドライバマネージャーからGeForceドライバをインストールする機能があるものの、Linux Mint 20で筆者の環境では一度も正しくインストールできなかった(19ではインストール成功していた)。そのため、手番は複雑でもはるか昔のUbuntu 14のころから確実に動作している実績のある方法を使う。
ここでは/home/hogehoge/Downloadsにダウンロードする。
sudo chmod ugo+x /home/hogehoge/Downloads/NVIDIA-Linux-x86_64-nnn.run
nouveauドライバの無効化
以下の内容の /etc/modprobe.d/blacklist-nouveau.conf ファイルを作成
blacklist nouveau
options nouveau modeset=0
次のコマンドでOSに反映させる。これを忘れるな
sudo update-initramfs -u
次回CUIで起動するよう設定
sudo systemctl set-default multi-user.target
(追記)GeForceドライバ520以上から下記が必要
sudo apt install build-essential
ここまで準備できたら再起動

(追記)**NVIDIA GeForceドライバを更新する場合
既存のドライバを削除した後に新しいバージョンのドライバをインストールする。
(重要!)そもそも、GeForceドライバの更新はリスクが高く、ハードウェア更新などで最新バージョンが必要といった場合に限る。システムが順調に動作しているのであれば更新すべきではない。
次回CUIで起動するよう設定
sudo systemctl set-default multi-user.target
システムを再起動
- 既存のドライバが、ディストリビューションから公開されているものをインストールした場合: パッケージ削除のコマンドを実行
sudo apt remove --purge nvidia* libnvidia*
- 既存のドライバが、NVIDIAのサイトで公開されているファイルをインストールしたものである場合: インストールファイルを--uninstallオプションをつけて実行
sudo ./NVIDIA-Linux-x86_64-mmm.run --uninstall
システムを再起動後、更新ドライバのインストールを続行

4.NVIDIA GeForceドライバインストール
cd Downloads
sudo ./NVIDIA-Linux-x86_64-nnn.run
途中、32bit互換ライブラリ?とカーネルモジュール?をインストールするかという質問にそれぞれyesとしたが、不要かもしれない。
(追記)後でNVIDIAドライバを更新・削除する場合インストールファイルを使用するため、インストール終了後も保管しておく必要がある。
用意しておいた xorg.conf を必要に応じて微修正し、 /etc/X11/ にコピー
(後でわかったが、筆者のLinux Mint 21 Cinnamon環境ではnvidia-xconfigが意図通りに動作しない。またしても筆者の環境固有の問題か、最新のCinnamonではそもそも動作しないのかは不明。)
次回デスクトップ環境が起動するよう設定
sudo systemctl set-default graphical.target

めでたくデスクトップ環境にログインできたら
5.OpenCLとF@Hのインストール
下記トピックの手順に従う。(config.xmlを既存環境からコピーするのでstep 7は飛ばす)
FAHclientインストール時の問い合わせにはすべてデフォルトのまま応答。用意しておいた config.xml を /etc/fahclient/ にインストール後にコピー。
FAHControlについては、非公式だがpython3対応版が公開されているので、それを使う。筆者の環境では動作しない。Linux環境でFAHControlを動かすことは断念し、リモート接続の設定を行ったうえでWindows PCのFAHControlから操作する。または、telnet接続のインタフェースをたたく。
https://foldingforum.org/viewtopic.php?t=36830


新録画サーバについて

2021-05-01 00:00:00 | MyPC

Ryzen5000番台(5800X)を入手した。Ryzen5000番台は長い間極端な品薄で入手困難だったものの、5800Xと5600Xについては21年4月になって入荷状況が改善されたようだ。
とにかく、この部隊で最も急務なのは録画サーバの更新である。PT2によるts録画環境を2台構築しているが、2台ともすでに稼働10年を超えている。どちらも今日に天に召されてもおかしくない。
PT2によるts録画環境というレガシー環境を引き継ぐことが大前提なので、マザーボードはPCIスロットのあるBiostar B550GTA一択。
本来の目的の録画環境構築は、基本的にはドライバインストール後、構築済みの環境からそのままファイルコピーしてくる手順であるため、そこまで時間はかからずに終わる。

録画目的なのでとにかく安定稼働が絶対要件であり、処理速度は二の次なのだが、この部隊の最新であり、シングルスレッド性能は断然の最速である。ひとまずベンチマークを動かしてみる。組み合わせるGPUはGeForce 1080Ti。
FF14ベンチマークで、フルHDの最高画質19000台にスコア到達したのは、もう5年近く前である。しかしそこから上がるのが実に遠く、スコア20000は長い間夢の大台だった。(この間、ベンチマーク自体のバージョンも何回か更新されているので、まったく単純には比較できないが)GPUのPascal世代の上位あたりから、FF14のフルHDでは描画が軽すぎてGPUというよりCPUベンチマークみたくなってくる。そのCPUがSandy Bridgeのままだったのだから頭打ちになる。Ryzen3000番台でようやく20000の大台に到達した。
しかし、Ryzen 5800Xでは、世代の古い1080Tiを使っているにもかかわらず、20000どころか25000まで到達した。ベンチマークスコアの記事は検索すればあふれているが、手元で動かしてみるとやはり驚きだ。
ベンチマークの間は定格で3200MHzのメモリを3600MHzまで上げて(もちろんCLなどのタイミングは相応に緩める)完走できたものの、録画用に使い始めてみると、やはり不安定な挙動をするようになり、結局メモリは3200MHzに戻した。


(無題)

2020-07-05 06:43:00 | MyPC
さて、以前の記事で苦労してLXDEのキマイラを作り、ようやくFolding@Homeのエース格の要件を満たす環境を構築できた。
Cinnamonデスクトップはクラッシュするため使えない。しかし、Cinnamonがクラッシュした時に、Cinnamonを再起動しますかというダイアログが表示される。ここで「いいえ」を選択すると、何か別のデスクトップ環境が起動した。Cinnamon EditionなのにCinnamonとは違うものが動くとは謎だ。(もちろん後から入れたLXDEでもない)

Linux Mintに関するWebページを見比べてみたところ、どうやら動いているのはMATEのようだ。以前の記事にも少しだけ書いたが、MATEも試したことがあり動作しなかった。しかしこのときは、1つのLinuxインストールに多数のデスクトップ環境をインストールするという乱暴な作業をしたため、それが悪さをしたかもしれない。
とすると、最初からMATE editionをインストールすればよいのではという疑問が出てくる。それで、USBメモリにMATE editionを導入したところ動作するようだ。(OSインストール→ドライバインストール→nvidia-xconfigコマンドまでで、実際のプログラムを動かしていないが)これでキマイラを作らなくてよくなるし、LXDEに比べればMATEのほうが見た目もcoolだ。
なお、MATEでもLXDEと同様、4Kディスプレイを使うなら4K解像度にしないと「マウスカーソルが消える」。


(無題)

2020-07-05 06:30:00 | MyPC
ゆりかもめ公式Twitterで、25年前から設備メンテナンスで使用していたノートPC「PC-9801NS」が“引退した”ことがお知らせされていて、一部で話題になっている。
ゆりかもめを25年間支えた「PC-9801NS」が引退。「頼れる一台でした」
ゆりかもめ公式お知らせ
自宅には、ほぼ同時期(1年くらい新しい?)のEPSON製PC-9801互換ノートPCのPC-486「オクサーナ」がいる。そしてこの記事を作成した2020年7月5日時点で、電源が入り確かに起動した!
ゆりかもめのノートPCは、用途が用途だけに画像を見る限り傷などが全くなく、大切に使われていたことがうかがえるが、オクサーナは画面が傷だらけでひどいものになっている。
また、オクサーナとネットワークで接続できるPCは、はるか昔に寿命が尽きて破棄されている。オクサーナからデータを持ち出せるとしたら、フロッピーディスクを使うしかない。オクサーナか現行PC側の片方でもフロッピードライブが死んでいたらこの手は使えない。もっと言えば、受け側の「フロッピードライブが接続されているPC」もすでに10年以上を経過したものであり、いつ天に召されてもおかしくない。(Core 2とかCore i初代とか)