雑記帳(新居)

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ラスボスが、ラスボスでなくなる日

2016-06-05 01:07:00 | テニス
まずはムグルサにおめでとうだ。今大会は1回戦こそミス連発で危ない試合だったものの、それ以降は充実した試合を続けた。優勝して当然と言えた。

それにしてもセレナ…
一つの時代が本当に終わろうとしているのか。不滅とも思えたラスボスが、もはやラスボスでなくなったのか。そうだとすればとてつもなく寂しい。

セレナには、往年のすさまじいプレーを1試合続けるだけの力がもう残っていないのではないか。
今大会にしても、準々決勝も準決勝も半分寝ているとさえ思える時間が長かった。それでも、大切な場面、試合のポイントの2割くらいさえ一気に集中を高めて抑えれば、ここまで勝ち上げることはできた。それくらいもともとの力の差があった。
しかし、全豪のケルバーにしろ今回のムグルサにしろ、それでは勝てなかった。特に、今回のムグルサ相手は完全に力負けに見えた。


ムグルサが女王になるには、いろいろな面でまだまだレベルアップが必要と思う。とはいえ、プレースタイルも攻守のどちらかに偏りすぎず、バランスよくポイントが取れる。ビジュアルもよい。アザレンカ・クビトバより下の世代では、最も期待できる。

あとは大きな故障をしないこと。トップに上がってきて間もないとはいえ、けがによる欠場や途中棄権はあまり記憶にないので、この点でも期待していいかもしれない。
2012年前半あたり、アザレンカがものすごく強くシーズン開幕から25連勝くらいして、セレナが衰えたあとはアザレンカ時代かと思えた。しかしアザレンカは以前からけがが多く、2014年には長期欠場でランキングも大きく落としてしまった。(今年はまたトップに返り咲きつつある)そのようなことがないことは、一時代を築くには必須の条件だ。
(ムグルサは、上の世代でGS持っている選手の誰に一番近いかと考えるに、たぶんアザレンカに一番近い。シャラポワにも似ている気がするが。)

2015全仏オープン ドロー出ました

2015-05-23 00:48:00 | テニス
さてコメントしてみる。
かなり面白そうなドロー。特に、セレナとシャラポワの区画が大激戦区。勝ち進むにしても楽な勝ち上がりは期待薄。


1/8
セレナは、前哨戦のマドリードでクビトバ相手にいいところなく初金星を献上、ローマでは途中棄権と、全豪に引き続いて怪しい状態で突入する。順当に進むと3回戦がアザレンカ、4回戦がヴィーナスとの対戦が予想され、ドローの観点でも4回戦までの危険度は相当に高い。
例によって例のごとく、ベスト8まで勝ち残ればそこから先は電車道だろう。

2/8
今シーズン、ウォズニアッキはこれまで相性の悪かったクレーでまずまずの成績を上げている。これまでアザレンカにさんざん行く手を阻まれたが、今回はベスト8まで比較的勝ち上がりやすいドローと思われる。それでも、4回戦に進出するとペトコビッチかエラーニとの対戦が見込まれ、どちらにしても全仏で上位進出の実績のある選手で容易ではないだろう。

3/8
繰り返しているように、ウィンブルドン以外のグランドスラムでのクビトバは全く当てにならない。キーズ・バシンスキー・ベグと、力を伸ばしている選手が多く入り、クビトバが早期敗退としても見所が多い混戦区画。

4/8
前哨戦の内容と全仏での実績から考えると、シード順こそ低いものの、クズネツォワが勝ち上がるのが順当。プリスコバはクレーでは上位進出を期待できない。
ブシャールはローマでようやく6連敗を止めたものの、1回戦が地元ムラデノビッチとの対戦で容易でないかもしれない。1回戦に勝てば2,3回戦はまたしても容易と思われる。

5/8
今回最悪の泥沼区画。誰が勝ち上がるか名前を挙げることができない。イバノビッチは今年に入って深刻なスランプが続き、マカロワもクレーでは役に立たない。

6/8
おそらく今回一番の無風区。ハレプの前哨戦の成績は微妙だったけれども、このドローではベスト4進出までも堅い。まさかコルネに2回続けて食らうなどないだろう。

7/8
スアレスナバロが順当に勝ち上がる可能性が高いと思われる。しかし、4回戦で予想されるケルバーまたはムグルサとの対戦は、どちらにしても激戦を期待したい。

8/8
シャラポワにとっては考えられる限り最高レベルにタフなドロー。順当に進めば、3回戦がストーサー、4回戦はサファロバ(ガブリロワもあり得る)、準々決勝はスアレスナバロとの対戦が見込まれる。前哨戦の内容からさらに一段引き上げないと、スアレスナバロには負ける可能性も高い。
ローマでは優勝したものの、準決勝ガブリロワ・決勝スアレスナバロとの対戦とも、相手のガス欠に助けられたもの。1回戦byeもなく、基本1日おきの試合となるグランドスラムで、それが起こるとは考えにくい。


初日から番狂わせ多すぎ

2015-01-20 01:00:00 | テニス
初日から番狂わせ多すぎ。すなわち、黒歴史の可能性も非常に高くなっているということだ。
イバノビッチの初戦敗退は全く予想をしなかった。ケルバーにしてもスアレスナバロにしても、前哨戦の内容がよろしくないことはわかっていたが、1回戦くらいは勝つと思っていた。(この3人とも、対戦相手もさほど危険と思えなかった)
サファロバの初戦敗退も全く予想外、というか、シュヴェドワにそんな力残っていたのか。よいときのシュヴェドワは、「ゴールデンセット」で知られるとおりものすごく危険な存在で、早いラウンドでは絶対に対戦したくない相手だ。しかしここ2年くらいはほとんど目立った成績はなかった。また、接戦でのメンタルの弱さも昔から有名で、それで今回は最終セット8-6の激戦で勝ったのだから、二重に驚き。
ベンチッチも…うーん。今シーズンに入ってから0勝2敗で、その2試合ともいいところが全くない。短期の成績にそれほど一喜一憂すべきでもないだろうが。
クズネツォワはここしばらく「もう終わったかも…」だし、パブも微妙すぎ、リシキはウィンブルドン以外お察しなので、1回戦で負けてもさほど驚かないが。

2015年全豪オープン ドロー出ました

2015-01-18 01:50:00 | テニス
さて久しぶりにコメントしてみる。

1/8
年明け以降、セレナはエキシビションのhopman cupのみに出場。ブシャールに敗退するなど、あまりよい結果ではなく、どの程度仕上がっているのか不明。
順当に進めば、3回戦のスイトリナ、4回戦のムグルサと、生きのいい若手選手との対戦が予想される。(直近の調子から考えると、ランクの高いヤンコビッチよりムグルサの4回戦進出の可能性が高いと判断する。)このあたりの対戦は危険。ベスト8まで勝ち残れば、本来の力が出て優勝まで一気に進むだろう。
2/8
上位シードの中ではもっとも厳しいドローとなったのがウォズニアッキ。2回戦がアザレンカ、3回戦ストリコバと、早いラウンドから激戦が予想される対戦が続く。過去に全豪連覇を達成したアザレンカは、負傷による長期欠場の影響でランキングを大きく落とし、ついにノーシードになってしまった。
ウォズニアッキは前哨戦で手首を負傷して途中棄権しており、回復度合いが不安。完全に戻っていれば厳しいドローでもベスト8まで勝ち上がれるだろうが、さもなければ早期敗退の可能性が大きい。

3/8
クビトバにとっては比較的容易なドローと思われるが、ウィンブルドンを除くグランドスラムのクビトバは全く当てにならない。3回戦では地元期待で守備力も高いデラクアとの対戦が見込まれ、特に危険。
クビトバが早期敗退した場合、デラクアまたはストーサーの地元勢の快進撃がなるか。地元でのストーサーは毎回乙女と化してしまうのだが。あるいはドローが空いた隙をぬってペトコビッチが抜け出すか。

4/8
ラドワンスカが勝ち上がる可能性は高いと思われる。しかし、4回戦でヴィーナスとの対戦が実現したら面白そうだ。忘れた頃に目を覚ますペネッタが勝ち上がってきたとしても、これはこれで面白い。微妙にきな臭いにおいも漂う。

5/8
イバノビッチは、昨年は前哨戦で好成績を続けながら四大大会での成績がさえなかったのだが、今回も容易には勝ち上がれそうにない。トップ10入りを果たし全豪でめっぽう強いマカロワ、昨年大ブレークしたベンチッチ、やはり急上昇中のカロリナ・プリスコバがそろう最大激戦区。マカロワまたはプリスコバの勝者と、イバノビッチの対戦と見込まれる4回戦は、このラウンド最大の注目カードになる。

6/8
今大会一番の鉄板区画で、ハレプが順当に勝ち上がる可能性は高い。危険があるところをあえて上げれば、2回戦で見込まれる、一発の破壊力が高く地元の応援も受けるガイドソバとの対戦。昨年の全米でルチッチに敗退したときのような受け身一辺倒の展開になったらまずい。

7/8
ブシャールにとってはまたまた楽なドロー。ひょっとしたらハレプの区画以上に無風かもしれない。クズネツォワにはどれくらいの力が残っているのか。ケルバーとかスアレスナバロがブシャールを倒すという想像もしにくい。

8/8
一方のシャラポワは、前哨戦で優勝と最高の形で乗り込む。3回戦までは問題ないだろう。4回戦で見込まれるサファロバとの対戦は激戦必至、最初の関門となる。それ以降も誰がきてもさすがに容易とは言えないものの、全体として相性の悪い相手は少なく、決勝まで進出するチャンスが大きいドロー。

WTA版巨人の星?

2013-07-07 17:42:00 | テニス
バルトリはずっと父親と二人三脚できている(現時点でのコーチは違うが)。医師である父親ウォルター氏の発案した練習はとてもユニーク。一度東レPPOで見たことがあるが、巨人の星の「大リーグボール養成ギプス」を思い出させる。ずっと父親と二人三脚というのも、巨人の星のようだ。