先日、最近お会いして親しくさせていただいているスピリチュアルカウンセラーの上田もくさんと、以前より、かなり大きな影響を受けた津留晃一さんの話や、小林正観さんの話をしていました。
もくさんに、私が「夫婦喧嘩とかしたことがないんです。言い合いやきつい口調での話をしたことも一度もないんです」と話したところ、「小林正観さんもそうだったみたいですよ、何故かというと、相手に期待してないからなんです。」と。
それを聞いて、一瞬びっくりしましたが、とてもとても納得しました。
腹が立ったり、喧嘩を仕掛ける時って、必ずその裏には相手に対する期待があるんですね。
期待が裏切られたと感じるから、怒りが出てくるんですね。
もし、期待がなければ、腹も立たないし、怒りも全くでてきません。
期待がないというと、何か冷たいような、人間味がないように受けとらてしまいますが、それには深い理由があります。
私は再婚なんですが、1回目の結婚相手がいわゆるDV夫で、精神的にも最初から病んでおり、仕事もできない時期が長くありました。
そのような状態が10年近く続いたわけです。
私にとり、穏やかで心身ともに健康で、真面目に働いてくれる再婚した夫はそれだけで百点でした。
ですから、期待がそれ以上なかったのだと思います。
友人達にその話をすると、相手に対しての評価基準が低すぎると言われましたが、自分には、前の日常があまりにもきつかったため、新しい生活は天国に思えたのです。
もし、前の経験がなく、今の夫と最初に結婚していたらどうだったかと思うと、きっといっぱい期待して、喧嘩したり、腹を立てていたかもしれません。やはり、前の夫には感謝しか今はないですね。
喧嘩をしたり、腹が立つのは決して悪いことではないと思います。
それだけ、相手にまだ、期待しているからでしょう。
期待がなければ、喧嘩も起きないんですね。
相手に対して、怒りが出てくる、その奥には悲しみがあったり、無力感があったり、もっと底には強い自己否定があったりしがちです。
そんな自分が嫌になったり、落ち込んだりするというお話をよく聞かせていただきますが、「もっとわかってほしい、大事にされたい、愛されたい」という思いがお互いにあるんだとわかると、まだ、その相手との関係性をなんとか良くしたいという願いが根底にあるからでしょう。
それがわかると、自分の本当の願いが何かに気づくかもしれないですね。