最近、嬉しいご報告をいくつかいただきました。
いわゆる、「サイレント」のような状態から抜け出せたというご報告だったのですが、この方たちに共通していたことがあったことに気づきました。それは、お相手に対しての過去の記憶、イメージにとらわれることがなくなったという事でした。
そこに至るまでには随分苦しまれておられたと思います。
前回の記事にも書きましたが、私たちの苦しみのほとんどは、自分に対して、または大切な人に対しての過去の記憶によるイメージ、思い込みから創られているように感じます。
「あの時に、こんなことを言われた」「こんな態度をされた」
「あの人はこんな性格だから無理」
「簡単に人は変わらない」などなど。
真っ白なスクリーンに過去のイメージばかりを浮かべてしまっているのに全く気づかず、「何とかやり直したい」「変わって欲しい」と願っているのです。
しかし、真っ白なスクリーンは、いつしか過去の記憶でいっぱいで真っ黒になってしまっています。
そのスクリーンに浮かぶお相手は、笑っていますか?貴方に対して微笑んでいますか?
おそらく、そうではないでしょう。
人生の途上で、追い込まれてこれ以上何もできないと感じ、サレンダーした後に、一つだけやれると感じたことは、真っ白なスクリーンに、お相手の笑顔を思い浮かべる事でした。
そんな時には、微笑んでいる姿を浮かべる事しか、もはやできなかったのですが、その時に信じられないぐらい不思議なミラクルは何度も起きたのです。
私はそれを「笑顔の魔法」と名付けています。
それ以来、周りの方で、パートナーや子供さん、大切な人との関係で悩んでいらっしゃるご相談を受けた時に、「今の現実は苦しいかもしれませんが、笑顔を思い浮かべてください」とお伝えさせていただくようになりました。
それができるようになると、自然と過去の記憶、イメージにとらわれることが少なくなっていきます。
そして、気づくと、いつのまにか目の前の状況が変わっていくと思います。