そんな会話の中で、距離感のことが話題になりました。
私たちは、恋愛、その他の人間関係においてうまくいかなくなった時に、必ずといってよいほど、その原因が自分にあるのではなく、相手に問題があり、相手が自分を拒絶して距離を置かれたと感じて、相手を何とかしようと試みます。つまり、相手が近づいてくれれば問題は解決するのだと、思い込んでしまうのです。こうなると私たちは意識のトリックに騙されてしまいます。
どのような人間関係であったとしても、自分が相手に対してとっている距離感と同じだけの距離感を相手が示してくる場合が殆どです。いや、私は絶対にそんなことはない!と言われる方の話をよくよく伺ってみると、ご本人が気づかない深い意識の中で様々な理由により、相手と親密になることを避けようとしていることに気づきます。自分と向き合わなければ、どんな理由があるかに気づかないかも知れませんが、探せば必ず自分が相手から距離を置かれたと感じる前に、意識の中で先に距離を置いていた事を発見することができますよ。続く