30歳でタバコをやめた。それは一大決心だった。
自分の中で人生のターニングポイントと感じた。
野球を覚えたのは小学校2年生の時だった。
原辰徳選手が巨人に入団し、新人王に輝いた年だ。
それから数年後、池田高校が甲子園のアルプススタンドに長打の山彦を響かせ圧倒的な強さで優勝した。
3季連続優勝を目指した夏の大会。
1年生にして7-0で捻じ伏せたPLのKKコンビ。
桑田と清原の登場。それは衝撃だった。まさかあの池田高校が1年生相手に敗れるとは。その後、二人は優勝2回、準優勝2回と甲子園で大活躍した。
174センチ。桑田は小さな大エースと言われた。
確かにここ数年、活躍する姿を見ることは無かった。好投しても打撃の援護無く負け投手。そんな印象だ。
今年に入り、2軍落ちしてからは1軍に戻ることは無かった。
マスコミからは引退の報道も。
そして、読売巨人軍オフィシャルホームページに、お別れのコメントを桑田自身が掲載したのだ。
昨年、週間ベースボールと言う雑誌(最近は余り読まないのだが)のコーナーに野球解説者,豊田泰光さんのコラムがある。
桑田に関するコメントがコラムの一節にあった。
「本当に小さな体で頑張ってきたけど、もう限界なのかな」と言った趣旨だ。
もちろん、辛口で知られる豊田さんも多くのプロ野球ファンと同様に、桑田に対する敬意と寂しさを感じながら書いておられるようであった。
大一番に発揮する勝負強さ。
10.8での好投。
日本シリーズ。
オールスター。
名場面には桑田がマウンドの中心にいた。
淡々とした語り口とマウンド上での勇姿。
「さらば桑田真澄」だったかな。暴露本も出された。
良いことも、悪いこともであるが、話題と時代を作り上げてきた。
巨人を去っても、ボロボロになっても好きな野球をあきらめない姿勢。
それが桑田を象徴しているような気がする。
他のチームの選手になっても応援したい。