silly ski squadronスキー雑記

バカなスキー集団。スキーならなんでもやります京都方面本部。
突撃我ニ続ケ!!

スキー教師の存在意義

2006年01月10日 16時08分33秒 | スキーテクニック編
スキーをテクストと写真やイラストだけで伝えるのは、非常に難しく、日本の本のその殆どは失敗に終わり、G・ジュベールのものが、この手の中では、ずば抜けて優れているのは、幾度も書きました。
左の写真は、レッスンを受ける前の女性中級者で、右は実質3日間レッスンを受けたあとの滑りです。

驚愕しますね!
写真のモデルにも話を聞き、わたくしは以下の事を感じました。

1:優れたスキー教師は、言葉と、実演のみでなく、それを実現するためのいろんな引き出しを持っている。
2:集中的な3日間のレッスンは、散発的な2週間程度に匹敵する。
3:ひとつのヒントが次の技術のステップになる。

多くの上級者は自分は出来ても、それを人に教える能力に欠けるか、その為の指導を受けていません。
やはり、スキー教師のレゾンデートルは確実に存在します。

※上の写真の解説

左の連続写真はターン外側の腕を振り回し、ロタションを作り出しています。明らかに後傾気味です。後半になっても明確な外向傾がなく、ターンが終わる頃に強い横向けのエッジングでスピードコントロールしています。
しかしながら、足首の前圧には優れたものが見られます。

右の連続写真は、ターン後半で明らかに外向傾が認められ、その後、全身を斜前下方に投げ出すようにして伸身抜重を行なっています。それに伴い無理なくスキー板が回り込んでおり、振り回すような腕の動きも消えています。
そのため、余裕を持ってスピードコントロールしています。
実際のスピードは右の方が、目測でも1.5倍以上速いに関わらずです。

この2枚の連続写真の技術格差は、女性中級者には、本当は非常に溝が深く、普通はたった4~5日で到達できるものではありません。実は最もスキーの技術習得で難しいのが、この垣根を越すことで、これは男女ともそうですが、特に女性は恐怖心や体力の問題で、この段階を越せない人が多く見受けられます。
具体的には、重心を下に投げ出して、前半ロタション、後半外向傾を取ってのブラッカージュと言うことです。単純ですが難しい。
今回それが出来てしまったのは、指導者の力と、受講者の理解力や運動能力がうまくかみ合ったからでしょう。
あと、相性と言うのもあると思います。

うさぎのメイデンのWeb Pageもよろしく。
ラパン・アジール(Lapin Asile)ウサギの隠れ家

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コメント (4)
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