ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

鹿児島市の景観計画について ~懸念がある ①~

2007年07月02日 23時39分50秒 | Weblog
 先日も述べたように、八重の棚田を鹿児島市の景観計画対象区域にしたいという提案について、一言述べておきたい。
 まず、計画の概要について触れておきたい。
 「鹿児島市景観計画では市域の景観を全体的にレベルアップするために次の8つの事項を定めます」としています。
1 景観計画の区域
2 良好な景観の形成に関する方針
3 良好な景観形成のための行為の制限(届出対象行為、景観形成基準)
4 景観重要建造物・景観重要樹木の指定方針
5 屋外広告物の制限
6 景観重要公共施設の整備に関する事項、占有許可等の基準
7 景観農業振興地域整備計画策定に関する基本的な事項
8 自然公園法の許可の基準

として、私たちの地域住民に配布された資料には7の「景観農業振興地域整備計画策定に関する基本的な事項」のみが掲載されていました。
 対象地区としては、「八重の棚田、松元の茶畑、喜入のミカン畑、桜島のビワ畑・大根畑など」とされています。その上で「八重の棚田は、棚田オーナー制度の創設など、地域ぐるみで棚田を守る取り組みが行われていることから、農業振興地域におけるモデル的な景観づくりを進める地区」とされています。

 課題として、「一部に耕作放棄地が見られ、それが景観阻害要因となって」「耕作放棄地に対する現在の制度の利用促進とともに、景観整備機構等による管理など新たな対応」「(農業体験など)活動への支援も必要」としています。
 そして、方針としては「山並みの豊かな緑に囲まれた棚田と市街地や桜島への眺望を一体として保全する景観づくり」をメインとして、①棚田の石積みの保全、②美しい田園景観を保全するための農地、用排水路、耕作道路、畦畔、進入路、有害鳥獣防止柵等の維持管理、③耕作放棄地の再利用、④農作業体験イベントなどの実施による都市と農村の交流の活性化 をうたっています。

 「いいことじゃないか」とたいていの方はおっしゃると思います。
 でも、なぜか私の直感が「怪しい」と言っているのです。それが、どこから生じたのか、自分でも分からなかったのが、ここ1~2日の間に明確になってきました。
 その理由は市の職員の説明の仕方にありました。主に2つの理由があります。
1 イベントの真っ最中に「説明5分で終わりますから」と、地元民の当日のイベントへの準備・参加の気持ちがあわただしい中に割って入ったこと。つまり、みんながいろいろ言い出せば都合が悪いとふんだのではないかとということ。
2 計画推進上の課題の内容や方針の順序とは全くかけはなれた「電柱の地中埋設化」や「ガードレールの木造化」を真っ先に言い出したこと。
 その他にもありますが、長くなるので、この程度にしましょう。
 
 次回はこれに基づいた問題点を述べたいと思います。 
コメント
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