私の職業観

　職場のボスから「後継者になってほしい」と管理職へのステップアップを強く求められています。今年赴任したボスはもとより前任の方からも・・・。私もいい年ですからね。
　もちろん、ステップアップすることで私への社会的な評価も上がるだろうし、賃金もアップします。
　

　ですが、割り切れずに断り続けている私がいますし、これからも断り続けようとしている私がいます。

　
　理由は実に明快です。
　今の仕事を、今の立場でもっともっと極めていきたいという思いが強いからです。


　どんな仕事であれ、常に「商売相手」がいます。その商売相手を喜ばすことが自分自身や組織の信頼や利益につながります。もちろん、商売相手の要求は変化していきます。ココが大事です。
　商売相手の要求に合わせて自分自身を変化させていくことに張り合い・生き甲斐を感じられるのか、それをせずに、自分自身の理想に合う商売相手を開拓したり、他の誰かに相手に合わせる仕事をさせるのかが私の価値判断の基準です。

　もちろん、どちらも大事なのでしょう。

　ですが、私は前者をとります。
　商売相手の喜ぶ顔を見たい。私自身の手で。


　この思いがとても強いし、商売相手の方々からも「あなただから」と信頼をいただいています。
　管理職になってもできることなんでしょうけど、今のポジションでこれをもっと極めたいというのは、わがままでしょうか。組織の衰退につながることでしょうか。
　否・・・だと思います。

　管理職になりたいという意欲をお持ちの方は多いようなので、どうぞその方々の中から「後継者」を作った方が組織のためだと私は思います。