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今回の写真は、文中に出てくる熊田集落の東側にある集落を抜けたところにある養鶏場の近くから、予想されるルート方向をのぞんだものです。
鶏舎の奥に写っている送電線の鉄塔の下には、薩摩永野~針持間の3本のトンネルの内、最も短いトンネルがあります。築堤も写っていますが、お分かりになるでしょうか。
さて、本文に戻ります。
もう一つ考えられるのは、薩摩求名駅から広橋は目指さず、求名川から分かれている前川がつくった渓谷に沿って進んでいくというものです。
もちろん、渓谷だけをあてに沿っていくと、途中、どうしても急勾配の区間ができてしまいます。
そこで、注目したのが、途中までは実際のルートを使うものです。
3/22にお知らせした378のポイントは、徐々に高度を上げていくために、道路を鉄橋で越した後、田んぼの中に堀を掘っていました。
ここまでは同じです。
ここから南下はせず、東に向かいます。
すぐにトンネルです。200mほどの長さで十分です。そのまま東進し、熊田という集落の下を長さ500mほどのトンネルを通せば、前川の渓谷に出ます。ちょっと先に進むと、集落がありますが、これを抜けると、正面には実際の薩摩永野から針持に向かうルートが見えてきます。
そして、後は実際のルートに合流すればいいというわけです。
これなら、求名川沿いの深い渓谷の中を通っていくより建設はしやすいように感じられます。
ただし、祁答院地域の人々にとって北側の窓口となる駅が設置されるほどの集落はないですし、そもそも広橋駅も後に人々の要望によって開設されるような小さな集落でした。
そのような区間を作って、針持をさっさと目指すよりも、人口1万の産業都市を経由した方が鉄道としての採算もとれると考えるのは不思議なことではありません。
つまり、宮之城~大口間に鉄道が建設されるにあたり、永野を経由することは当然の帰結だったと私は思うのです。
求名から薩摩永野へのルート上にはトンネルはなく、長大な鉄橋もありません。広橋を通って薩摩永野に向かうルートが大口へ向かうために最もリーズナブルなルートだと言えます。
線路が薩摩永野に立ち寄ったのは、永野村の人々が熱心に誘致したからということもありますが、それ以上に大きな要素になったのは当時の鉄道建設の技術と資金力の低さによる当然の帰結だったと言えると思うのです。
いよいよ次回が【特別編】の最終回になります。
鶏舎の奥に写っている送電線の鉄塔の下には、薩摩永野~針持間の3本のトンネルの内、最も短いトンネルがあります。築堤も写っていますが、お分かりになるでしょうか。
さて、本文に戻ります。
もう一つ考えられるのは、薩摩求名駅から広橋は目指さず、求名川から分かれている前川がつくった渓谷に沿って進んでいくというものです。
もちろん、渓谷だけをあてに沿っていくと、途中、どうしても急勾配の区間ができてしまいます。
そこで、注目したのが、途中までは実際のルートを使うものです。
3/22にお知らせした378のポイントは、徐々に高度を上げていくために、道路を鉄橋で越した後、田んぼの中に堀を掘っていました。
ここまでは同じです。
ここから南下はせず、東に向かいます。
すぐにトンネルです。200mほどの長さで十分です。そのまま東進し、熊田という集落の下を長さ500mほどのトンネルを通せば、前川の渓谷に出ます。ちょっと先に進むと、集落がありますが、これを抜けると、正面には実際の薩摩永野から針持に向かうルートが見えてきます。
そして、後は実際のルートに合流すればいいというわけです。
これなら、求名川沿いの深い渓谷の中を通っていくより建設はしやすいように感じられます。
ただし、祁答院地域の人々にとって北側の窓口となる駅が設置されるほどの集落はないですし、そもそも広橋駅も後に人々の要望によって開設されるような小さな集落でした。
そのような区間を作って、針持をさっさと目指すよりも、人口1万の産業都市を経由した方が鉄道としての採算もとれると考えるのは不思議なことではありません。
つまり、宮之城~大口間に鉄道が建設されるにあたり、永野を経由することは当然の帰結だったと私は思うのです。
求名から薩摩永野へのルート上にはトンネルはなく、長大な鉄橋もありません。広橋を通って薩摩永野に向かうルートが大口へ向かうために最もリーズナブルなルートだと言えます。
線路が薩摩永野に立ち寄ったのは、永野村の人々が熱心に誘致したからということもありますが、それ以上に大きな要素になったのは当時の鉄道建設の技術と資金力の低さによる当然の帰結だったと言えると思うのです。
いよいよ次回が【特別編】の最終回になります。
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