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アサヒコムのニュースのトップニュースに16歳の女性が「クビ」通告を撤回させたということが掲載されていた(以下の文章はそれをもとにしました)。
週5日は牛丼チェーン店で、週2、3日は18時から19時半までファミリーレストランで働いていた福家菜津美さん(16)。月収は約16万円。年収にして200万弱。昨春、中学を卒業後、高校には進まず、母と姉の3人暮らしの家計を支えているそうだ。
今年3月、ファミレスの店長に「髪の色を黒くしなさい」と指示された。写真の通り極端な茶髪ではないし、店では規則通りに束ねていた。1週間考え、拒否したところ店長から「それなら一緒に働けない」と告げられたという。「1年間、一生懸命働いて時給も20円あげてもらった。それが髪の色だけで否定されることが悔しかった」として、彼女は闘うことを決めた。
個人加盟できる首都圏青年ユニオンに入り会社と交渉、「クビ」通告を撤回させた。会社側は「解雇通告だというのは誤解」としたが、「一緒に働けないと言われたら、クビと同じじゃないですか」と思いをぶつけた。結果、会社は髪を黒くしなくても今まで通り働くことを認めたそうだ。
私の娘と同年になる彼女だが、もし私の娘ならどうしただろうか。こういう場合、大半は仕事を辞めていくか、指示通りにするかであろう。私の娘も職業系の高校に通学しており、来年の今頃は就職をどこにするか悩んでいる時期だろうが、ここまでして自分を貫いていけるだろうか。
わずか20円の時給アップは月にして約300円。コーヒー一杯分にもならない。それでも働くことに喜びを見いだしていた菜津美さん。使用者側の恣意的な解釈で一方的に解雇めいたことを通告されることがどれだけ彼女の労働意欲を打ち砕いたのか想像に難くない。ここに非正規労働者の置かれている実態がある。
翻ってみて正規労働者の労働のあり方はどうだろうか。確かに、ここ数年は賃金水準にしても福利厚生や権利についてもマイナス傾向が続いており、家計を圧迫していることは確かだが、菜津美さんほどの切実感があるのか。
「労働組合は今、『私に』何をしてくれるのか」と不平不満ばかりをぶつけてくるだけで、そこに所属していることの意義が見失われつつあるように感じる。「下見て暮らせ」とは言わないまでも、何十万円も何万円もするような家電の話にあけくれたりしている正規労働者のあり方にはいつも「それでいいのかな」という思いを持っている。その上で「組合費が高い」「何もしてくれない」云々というのは、いつまでも労働者としての意識は高度経済成長期のままじゃないですかと言いたくなってしまう。
いろんな働き方があるが、やはり労働者の原点は何かを確認しなくちゃいけないなと思う。私も一組合員だが娘と同年の菜津美さんのことをきっかけにもう一度、自分のあり方を振り返ってみたいと思う。正規労働者こそ、本当に追いつめられなければ分からないのでしょうか。そこまで堕落したのかなと思う。
彼女は言う。「16歳でも、働く人の権利を知らないと絶対損をする。何も知らなければ、何も言うことができません」と。
週5日は牛丼チェーン店で、週2、3日は18時から19時半までファミリーレストランで働いていた福家菜津美さん(16)。月収は約16万円。年収にして200万弱。昨春、中学を卒業後、高校には進まず、母と姉の3人暮らしの家計を支えているそうだ。
今年3月、ファミレスの店長に「髪の色を黒くしなさい」と指示された。写真の通り極端な茶髪ではないし、店では規則通りに束ねていた。1週間考え、拒否したところ店長から「それなら一緒に働けない」と告げられたという。「1年間、一生懸命働いて時給も20円あげてもらった。それが髪の色だけで否定されることが悔しかった」として、彼女は闘うことを決めた。
個人加盟できる首都圏青年ユニオンに入り会社と交渉、「クビ」通告を撤回させた。会社側は「解雇通告だというのは誤解」としたが、「一緒に働けないと言われたら、クビと同じじゃないですか」と思いをぶつけた。結果、会社は髪を黒くしなくても今まで通り働くことを認めたそうだ。
私の娘と同年になる彼女だが、もし私の娘ならどうしただろうか。こういう場合、大半は仕事を辞めていくか、指示通りにするかであろう。私の娘も職業系の高校に通学しており、来年の今頃は就職をどこにするか悩んでいる時期だろうが、ここまでして自分を貫いていけるだろうか。
わずか20円の時給アップは月にして約300円。コーヒー一杯分にもならない。それでも働くことに喜びを見いだしていた菜津美さん。使用者側の恣意的な解釈で一方的に解雇めいたことを通告されることがどれだけ彼女の労働意欲を打ち砕いたのか想像に難くない。ここに非正規労働者の置かれている実態がある。
翻ってみて正規労働者の労働のあり方はどうだろうか。確かに、ここ数年は賃金水準にしても福利厚生や権利についてもマイナス傾向が続いており、家計を圧迫していることは確かだが、菜津美さんほどの切実感があるのか。
「労働組合は今、『私に』何をしてくれるのか」と不平不満ばかりをぶつけてくるだけで、そこに所属していることの意義が見失われつつあるように感じる。「下見て暮らせ」とは言わないまでも、何十万円も何万円もするような家電の話にあけくれたりしている正規労働者のあり方にはいつも「それでいいのかな」という思いを持っている。その上で「組合費が高い」「何もしてくれない」云々というのは、いつまでも労働者としての意識は高度経済成長期のままじゃないですかと言いたくなってしまう。
いろんな働き方があるが、やはり労働者の原点は何かを確認しなくちゃいけないなと思う。私も一組合員だが娘と同年の菜津美さんのことをきっかけにもう一度、自分のあり方を振り返ってみたいと思う。正規労働者こそ、本当に追いつめられなければ分からないのでしょうか。そこまで堕落したのかなと思う。
彼女は言う。「16歳でも、働く人の権利を知らないと絶対損をする。何も知らなければ、何も言うことができません」と。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007052090074229.html
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かつ、実際に店まで行き、店長代理と一言、二言で知った事
週1回、曜日不定のアルバイト
7月までの有期契約
他のスタッフは全員、新店長の方針に従っている
さて、これらを踏まえて、
>使用者側の恣意的な解釈で一方的に解雇めいたことを通告されることがどれだけ彼女の労働意欲を打ち砕いたのか想像に難くない。
に至るなら、私は権利の乱用と感じます。
余談ですが、「18時から19時半」でなく
21時半までのはずです。
ご指摘の通りだとしても、要は、この問題を通して考えた「その先」のことが私の問題意識であり、言いたいことです。もし、その旨が伝わっていなかったとしたら、私の作文力のなさでしょうか。