ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

教育再生会議って何を再生するつもり?

2007年02月11日 22時11分26秒 | Weblog
 暮れに教育基本法が「改正」され、今後2~3年かけて学校教育法や地教行法など下位法が順次「改正」されていく。「基本が変わる」ということがどれだけ重たい意味を持っていたのかはこれから分かってくる。
 基本法の国会審議の中で、神本議員(民主党・画像の人)と伊吹文科大臣のやりとりで飛び出してきたのが、「基本法改正案は自民党の新憲法草案を参考にした」との弁。神本議員はこだわって安倍総理との質疑でも追求しているのだが、一政党の考えを参考にするとは何事かと言いたい。この点で現行憲法は下位法作成の段階で既に抹殺されていると言ってもいい。こんなことをされながら憲法擁護の義務を負う国会議員としての資質が全く論議にならない・できない野党もどうしたことか。
 ということは、今後の基本法下位法の「改正」作業でもこの考えに従ってやりますよと宣言しているようなものだ。
 ここに教育再生会議の議論が絡んでくる。委員の一人である義家氏はヤンキー先生として有名だが、彼もまた分かっているようで分かっていない。彼が番組を持つラジオ放送局が有料配信している「着ボイス」で、「携帯に出ないやつは出席停止だ」「おい、こら。メールを見ないと出席停止だ」といった言葉を録音し、配信していたそうだ。ヤバイと思ったのか9日から削除されたようだが。
 本人は茶化したつもりはないと言っているとのことだが、仮にも「出席停止」が話題になっている時期である。問題がないと思えば、削除する必要はないだろうに。
さらに言えば再生会議では携帯電話が子どもに与える影響についても議論している。
 以前、委員のワタナベ氏について書いたことがあったが、再生会議に集められている方々の資質については疑問符ばかりがつく。いろいろな立場の方の意見を聞くのもいいが、学校現場で四苦八苦している先生たちの声にどうして直接耳を傾けないのだろうか。
 義家氏については、参院選での出馬やタレント活動の話もあると聞く。再生会議の委員を続けるなら、もう少し真摯な姿勢でとりくんでほしい。全く何をどう再生したいのか、結局一党支配をしたい自民党と省としての生き残りをかけた文科省のやりたいことを代弁しているだけの組織にしかならないんじゃないのかなと思う。

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