ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

その名は台風の方が有名ですが・・・。

2010年08月06日 23時28分12秒 | Weblog
 駐日大使のルース氏と言えば、普天間問題で日本政府に対して圧力をかけたことで名前が知られることになった方です。
 そして、今日、広島の原爆投下65周年の記念式典にも参加しました。
 アメリカ政府関係者としては初めての参加だそうです。

 CNNは、ルース大使と潘事務総長2人の初参加を「極めて重要な意味を持つ」と報じたそうです。
 
 どう「極めて重要な意味を持つ」のでしょうか。

 原爆を投下したエノラ・ゲイ号の機長の息子はこの初参加に対して否定的な見解を発表したそうです。
 原爆ドームの世界遺産認定の際にもでしたが、アメリカにはまだ原爆投下を肯定する世論が根強く残っています。
 「戦争を早く終わらせたから」だそうです。

 それを全面的に認めるのであれば、アフガニスタンやイラクにも原爆を投下すべきだと思いませんか。日米開戦後3年9か月でアメリカは広島と長崎に原爆を投下しました。
 9.11テロ以降、その倍以上の月日が経ったにもかかわらず、アメリカの勝利は見えていません。
 「早く終わらせましょうよ。」という悪魔のささやきは聞こえないのでしょうか。

 戦争を早く終わらせることは大事なことですが、だからと言って、原爆投下にそれだけの意義があったのかという点は疑わしいものがあると私は考えています。
 沖縄や硫黄島など日本側の重要拠点が奪われ、日本の降伏は時間の問題でした。
 結局は、終戦後のソ連を中心とした国々との「陣取り合戦」をどう優位に進めるか、そのカードとしての原爆投下だったと私は考えるのです。
 アメリカの目は既に敗戦処理どころか、その後の国家間のパワーゲームに向いていたのだと思います。
 
 それがアメリカの本音だったろうし、だからこそ、私は余計に許せないと思うのです。

 その意味で、ルース氏の記念式典参列には大きな意味があったのではないかと思います。

 広島・長崎の方々の苦しみをぜひとも理解して、自らの怒りにもしてほしいと願います。
 


 
 
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2 コメント

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たしかに… (TanaToo)
2010-08-07 23:26:38
戦後から65年経っても今だによくわかっていないこと多いですね.処理が大国の意向(利益)で行われたため,解決が困難となっている事例.例えば,イスラエル建国,東欧の国境線,シベリア抑留など.ぶうちんさんが言われるように,戦後の《覇権争い》が主な動機だったと考えるべきでしょうね.
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Unknown (ぶうちん)
2010-08-08 06:30:54
 アメリカ政府は、「謝罪ではないか」という批判に対して、「我が国は一切否はない」といった見解を示したそうですね。
 ラジオで聴いて、一瞬、耳を疑いましたが、こうした戦勝国気分が、その後、世界各地で泥沼を何度も作る原因になったのかもしれませんね。
 残念です。
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