バター焼きを食べたい！と思って。

　福岡の専門学校に進学していた娘が、このたび、無事に卒業。そして就職も決めました。
　就職の方は2月にやっと決まるという冷や冷やものでした。
　
　就職先は学校のすぐ近くですが、東京まで面接を受けに行ったりするなど、流動的だったので、住んでいたマンションは引き払うことになりました。
　
　そんなわけで、私がはるばる鹿児島から引っ越しをするために、軽トラで福岡まで行くことになった今週末でした。
　金曜日の午後、お休みをいただき職場から出発。
　
　もう働いている娘は金曜日は遅番のため、仕事があがるのが22時。
　一緒に夕食しようと思っていたんで、早く行っても仕方ありません。そこで、福岡まで「下の道」を走っていくことにしました。

　もちろん、芦北・日奈久間の南九州道は無料区間なので利用させてもらいます。
八代からは平野の真ん中を走る県道、宇土からは国道501号で大牟田へ、ここから柳川までは有明海沿岸道路です。

　一足飛びに高速で行くのもいいのですが、のんびり走っていくのもいいものです。

　このルートを選択したのは、先週放送された「秘密の県民ショウ」で玉名のバター焼きが紹介されたのを見て、食べたくなったから(笑)




　写真は鹿児島・熊本の県境。

　八代までは順調なペースで走っていましたが…
　そこからが、渋滞と信号で平均時速32㎞と失速。松橋から玉名までは41㎞とペースを取り戻したものの、玉名に着いたのはもう18時でした。
　薄暗くなっており、それから店を探すとなると、道に迷ったり、キョロキョロ運転は事故を起こしたりする可能性があります。

　慌ててはいないとはいえ、それは大きなリスクです。

　バター焼きはあきらめることにしました。
　う～ん、残念。

早く元気になってもらわなくちゃ

　今日は散髪だの、買いだしだのと朝からお出かけでした。
　散髪の待ち時間が長かったために遅い昼食、携帯をチェックすると、妻からの留守電。妻の実家に頼んでいた精米が終わったからよければ取りに行ってとのこと。

　今から帰宅しても予定していた壁の塗装は終わらないと思い、そこから60㎞走ることにしました。

　海岸沿いに走っていて、ふと潮が引いていることに気づきました。確か満月を昨日、一昨日見たような記憶も思い出しました。
　体調不良の妻が海の物を食べたいと言っていたことも思い出しました。

　妻の実家に到着するや、義母のお茶のススメもそこそこに、籠と蠣打ちを倉庫から持ち出すと、Ｔ崎へ。最近は採る人が減ったのか、岩をひっくり返すと、それはいくらでもいました。しかも、粒が大きめ。

　　

　夕方だったので、潮のタイミングとしてはよかったのだけど、山の影になっていたため、若干寒かったのですが、採り始めると、獲物を追うことに必死。1時間で1㎏以上の収穫がありました。

　帰宅して妻へのサプライズにしようと思ったら、荷物運びに出てきた息子がもう知っています。なんと義母から電話があったとのこと。
　リビングに入ると、妻がキッチンに鍋を準備してます。

　妻からは大泣きされて喜ばれました。

　私、女の涙、きらいなんで、泣くひまあったら、早く食べて元気になってと言いましたが、おいしいおいしいと食べてくれました。
　ちなみに息子も殻の山を作っていました。今から娘も帰宅するので、きっと喜んでくれると思います。
　
　そうそう、食べ物の正体ですが、ビナです。ミナともいいます。岩の多い海岸にはいくらでもいる貝です。アワビなどとは違い、全く庶民的な貝ですが、海岸沿いに生まれ育った人間にとってはソウルフードともいうべき貝です。

　これで少しは元気になってほしいところです。