詐欺事件のニュースを見て、私ならもっと頭がいいから騙されない、と思っている人はいないだろうか。実はそんな人こそ、一番騙しやすいのだ。――誰にでもある心の隙や弱さをつく、巧妙な嘘の手口の数々。相手に騙されたと気づかせないまま、ついその気にさせるのが詐欺の真髄。本書は実際の事件、一流セールスマンのテクニックをもとに、人を自分の意のままに操る心理法則を紹介する。裏表紙より。
「嘘だ嘘だ嘘だッ!」
「休みが、夏の連休が1日少なくなったなんてそんなの嘘だッ!」
「裏切ったな・・・僕の気持ちを裏切ったな!」
「ゴールデンウィークと同じに、僕の気持ちを裏切ったんだ!」
※この物語はフィクションです。
はじめに次に全財産を失うのは、あなたかもしれません・・・タモリか。
人の心は本当に騙されやすくできているのです。
そして、これは決して他人ごとではありません。本書で紹介するように、詐欺師たちは、あらゆるタイプの人に合わせた騙しのテクニックを用意して、手ぐすね引いて待っています。
本書によって人間の心理メカニズムの不思議を知ることが、悪質な嘘から身を守ることはもちろん、上手な嘘をついて豊かな人生を送る第一歩となるでしょう。――これは私の本心です。真面目な本なのにネタに見える序文。
第一章 なぜ人は騙されるのか?偉大な勇者、グレートウソツキダーが相手だ!
人はなぜ嘘をつくのか?
嘘とは人間が自分を護るために、あるいは社会を成り立たせるために身につけた偉大な知恵であると言える。
アンサーーーブレイクッ!
・・・語感だけで書いた。反省はしていない。
こんな人が騙されやすい『お人好し』
誰でも騙されるとはいえ、群を抜いて騙されやすいタイプというのは、やはり存在する。
『自分は頭がいいと思っている人』
『ケチな人』
『窮地に立たされている人』
『見栄っ張り』
『現状に不満を持っている人』
次に全財産を失うのは、あなたかもしれません・・・タモリか。(2回目)
誰も騙されない社会とはここまでが序文みたいなもんで、第二章からが本番。
詐欺師に学べ! とまでは言わないが、日常生活のちょっとした嘘に少しだけ磨きをかけて、人生の妙薬としての嘘を楽しんでみてはいかがだろうか?
第二章 嘘の法則①【日常に潜む嘘のメカニズム】ワインを「飲むか飲まないか」ではなく、「赤にするか白にするか」で売りつける恐怖の策。
「あれか、これか」で迫られると弱い
――迷っていたのに、いつの間にか「買う」ことになっている心理
このように、あらかじめ方向が決まっているかのような前提で相手に思い込ませてしまうことを、心理学では「語前提暗示」という。
「じゃあ赤で・・・」なんて流されて頼むようじゃあ話にならない。
「失せろブタ野郎」くらい言えないとネ!
「細かい人」のほうが、騙されやすい?
――好奇心が災いして話に深入りしてしまうと思うつぼ
なにかにつけても、万全の下調べをしてからでないと気がすまない人がいる。
こうしたタイプの人は注意深く、詐欺などに簡単にはひっかかりそうにないように一見思えるのだが、さにあらず。ナ、ナンダッテー!?
実は、このような人ほど騙されやすいという。
これに対して、あまり世の最新事情などが気にならず、マイペースで生きている人は、目新しい話そのものにたいして興味を示さないので騙されにくい。好奇心が綻びを生むというのか・・・?
知的好奇心が災いする場合もあるのである。
『マイペース』なら『語前提暗示』にもひっかからないに違いない。
妻「御飯にする?お風呂にする?それともワ・タ・・・」
夫「全部済ませてきた」
・・・・・・ね?
第三章 嘘の法則②【こうしてあなたも騙される】
欠点を提示されると信用されてしまう
――プラスの情報ばかりではなく、あらかじめマイナスの情報を与える効果
「正直に申しますが、この商品には一つ欠点があります」
「この利殖法には、実は若干危険性もあります」
などと言うセールスマンがいるだろうか? いないだろうと思われがちだが、実はこれこそ人間の心理のウラをかいたセールスの誘い文句なのだ。
自分の売ろうとしているもののマイナス面を、あえて自分に教えてくれる人間だとわかると、相手を信じてしまいがちなものだ。
うまい話ばかり聞かされて、悪い情報を与えられていないと、いざそれをどこかで聞きつけてしまったとき、「こんな大事なことを教えてくれなかった」と、とたんに信用を失ってしまうものだ。これこそいわゆる『接種理論』でございます・・・
一方、あらかじめ悪い情報が与えられていれば、後にその通りの悪い評判を耳にしたとしても、「やはりあの人の言ったとおりだった」となり、心変りはしにくいもの。考えてみれば、その「悪い情報」じたいの存在が消えたわけではないのであるが。
うーん、確かに手放しで褒めるような話は信じないわ。
amazonのレビューで言えば、べた褒めの☆5より少しマイナス面を書いた☆4を信用する。
第四章 嘘の法則③【男と女は嘘に支配されている】間違いじゃなかったら既に破綻しているんじゃ・・・?
質問を切り返してごまかす
――知られたくないことを聞かれたときは・・・・・・
つかっている相手の態度が最近ちょっとつれないと感じる。なんとかして真実を知りたい。でも「他に男ができたんだろ?」なんて聞いて、もし間違いだったら、二人の仲は間違いなく破綻である。
そんなときは、「ねぇ、私に何か隠しごとしてない?」
「何か、隠しごとしてない?」
と聞いて反応を見てみる。
「別に。あなたのほうこそ、何かあるんじゃないの?」
なんて質問を切り返してきたら、かなりあやしい。
「えっ・・・なんでわかったの?」
「! やっぱり・・・!」
「カッコつかないなぁ・・・」
(小箱を取り出して)
「結婚しよう」
あまーい!
「萌えがイマイチ」「駄作だぜ」
質問を切り返すというのは、答えたくないこと、知られたくないことをごまかそうとする心理が生む反応なのだ。こんなとき早口になったりしていたら、いよいよ怪しいのである。切り返しが続いて話がそれていく様は、傍で見ている分には面白くすらある。
第五章 嘘の事件ファイル「エリザベス女王の甥」から「本物の裏ビデオ」まで、幅広くm9(^Д^)プギャーwwwwww
これはネタだろ・・・ネタだろ。
「これってもしかして・・・」という情報は増やしておいて損無し。
ま、最強の自衛手段は「無い袖は振れない」だけど。