古代文明の遺産でありながら、現代より遥かに高度な技術により創られ、自力で海上を移動する巨大な船――<遺跡船>。この船に眠る超兵器を起動させるための鍵として、水の民の少女シャーリィは、過酷な運命へと巻き込まれてゆく・・・・・・。シャーリィの兄セネルは、囚われた妹を助け出すことができるのか!?『テイルズ オブ レジェンディア』ノベライズが上下巻で登場。謎深き<遺跡船>を舞台に、新たな伝説が幕を開ける!裏表紙より。
シンフォニアの外伝を読むかのように「フェイント!」してからのー
レジェンディア。
ストーリーという点ではテイルズシリーズでも五指に入る作品だけに期待大。
第一章 血塗られし雷の封印・・・んん?
「どうだ?解読できたか?」
高圧的な態度で、体格のいい男が寄ってきた。とたんにシャーリィは生きたここちがしなくなった。セネルに会いたい。そんな顔をすると、またこの男に殴られてしまうのだろうか。
「この文字は<元創王国>の公用語たる『古刻語』、その中でも特別とされる『上代古刻語』だ。何が書かれているか、貴様ならわかるはずであろう」・・・・・・うーん?
ヴァーツラフが待ちきれずに言った。
まさか・・・いや待て、まだ結論を出すのは早い。
<遺跡船>――島ほどの大きさを持ったそれは、今から約十五年前に発見された。見かけはただの島だが、自力で海上を移動するという奇妙な性質を持っていた。『全長千キロメートルを超える巨大な船』<遺跡船>。
参考:みんなの知識【ちょっと便利帳】-地図上で半径内の情報を調べる タイプ[2]-距離指定-地図日本語表記版
(端っこの島は置いといて)日本の半分が動いてるイメージかな!
海の上を船のように走ること、そして現存する遺跡の多さから、それは、やがて<遺跡船>と呼ばれるようになり、数多くの考古学者、博物学者、そしてトレジャーハンターたちがこぞって訪れるようになった。彼らは突如出現した高度な遺跡文明の調査に夢中になった。皆が色めき立ち、夢とロマンに酔いしれた。夢とマロ、いやロマンあふれる世界っス!
だが、誰もが夢とロマンを求めて、<遺跡船>に渡ってきたわけではなかった。古代文明の中で類稀な力を発揮したという<メルネス>の言い伝えに異常な興味を示す者たちがいた。メルネスとは古代文明を治め、遺跡を自在に操った高位な人物だったという。<遺跡船>には『血塗られし雷』と呼ばれる何かが封印されているらしい・・・!
メルネスが蘇るとき、船の力は目覚める。
現代よりも遥かに高度な技術により創られた<遺跡船>がその力を発揮すれば、兵器としても凄まじい力を見せるだろう。
シャーリィを脅すこの男――ヴァーツラフも、<元創王国>時代の秘められた力に魅せられ、それを兵器として活用できないかと考えていた。そのため、メルネスの末裔と思われるシャーリィを使って、古代文明の力を稼働させようともくろんでいたのである。
ヴァーツラフ、怖ろしい男よ・・・gkbr(((( ;゜Д゜)))
シャーリィが囚われている『雪花の遺跡』、その様子を窺う1人の若者がおりました。
彼は、幼いときからメルネスを守るために自らを鍛えてきた。将来の目標はメルネスの親衛隊長になることだった。周囲もその期待をしていたし、自分も当然そうなるものと信じていた。「漆黒の翼」ワルター登場・・・こんなに中二力の高い奴だっけ?
もしここでメルネスをたったひとりで救出できたなら、自分は英雄になれるだろう。白いターバンを頭にまき、前にたらした黄金の髪のすきまから切れ長の瞳を覗かせる彼は、その野心に身をゆだねるか否か、しばし迷いの刻をすごした。
あ、でも確か「オレに任せて先に行けぇ!」をやってた気がする。
シャーリィ奪還を目的に動いていたのは彼だけではありません。
さらわれたシャーリィを取り戻すため、セネル、ウィル、クロエ、モーゼス、ノーマの五人は、ヴァーツラフ軍の監視の目をかいくぐり、『雪花の遺跡』の中を突き進んでいた。洞窟の外観とは違い、そこは紫に染まった壁面がクリスタルのように妖しく輝く回廊がどこまでも続いていた。廊下を駆けていると、カンカンカンと、五人の足音が大きく響き渡る。主役登場・・・って、ええー!?
ゲーム序盤をばっさりカットっスか!!
シャーリィが捕まっている時点でカットがあるのはわかっちゃいたけど・・・
セネセネたちがどういう流れで行動しているのか、さっぱりわからんね。
「入口の警備は厳重だったが、中はそれほどでもないな」怪物はどうでもいいとして、主要メンバーのこの登場方法・・・ありなのか?
駆けながら、聖ガドリア王国の女騎士、クロエが言った。
「誰も侵入できるはずがないっちゅうて、タカくくっとるんじゃろ」
隣を走る山賊の長モーゼスが答えたときである。
「いや、そうでもないようだ」
先頭を走っていたセネルが立ち止まった。ほぼ同時に<遺跡船>の保安官ウィルも足を止めた。黄色のスーツに身を包んだトレジャーハンターのノーマも息を呑む。何やら前方に怪しい気配が漂っている。地響きのように床を揺らしながら、前方から新たな敵が姿を見せたのだ。いかつい巨躯に、猛牛のような貌を載せた怪物だ。
「ゲームやったことあるのが前提」な感じが凄くする。
「悪人に攫われた少女を、少女の兄貴と愉快な仲間たちが助けようとしている」
1行にまとめるとこういう状況で、そういう状況だとはわかると思うけど・・・
うーん・・・ゲーム未プレイの人の感想が気になる流れ。
セネセネたちのシャーリィ救出作戦を苦々しく見ていたワルター。
Point
ワルターは自分たち『水の民』にとって特別な存在であるメルネス(シャーリィ)に近づくセネセネたち『陸の民』を嫌悪している。
やはり自分が突入するべき・・・と立ち上がったワルターを止める者が。
「探したよ、こんなところにいたのか?もう、しょうがないなァワルターは――」誰だお前・・・誰だお前。
人なつっこい顔だちをしたオスカーは、相変わらず子供っぽい喋り方でワルターをたしなめようとしてきた。
『しょうがないなァ』に寒気がした。
『ワルターの幼なじみの青年』だろうとなんだろうと、『なァ』は許されんよ。
ともかく残念ながらワルターは別の任務へ。
現時点におけるシャーリィ救出の成否は、全てセネセネたち次第となった訳であります・・・
と、言ってる間にあっさり雪花の遺跡の最深部へ到着したセネセネたち。
「嘘だろ・・・・・・」衝撃の展開・・・!のはずが、序盤カットのせいでイマイチ重みがない、気がする。
セネルが水晶を見つめたまま呆然とつぶやいた。それを聞いた四人は、いつも冷静な彼が珍しく動揺しているのを察し、驚いた。
「嘘だろ?嘘に決まってるよな?おい!こんなこと!こんなことあるのかよ!」
『いつも冷静な彼』の描写が一切無いから、「あのセネセネがここまで動揺するなんて、一体何事なんだ・・・!?」感も一切無いのが原因かナ。
そんなことを気にしているとヴァーツラフ登場。
圧倒的な強さでセネセネたちをぶちのめし、シャーリィに対する人質として利用する。
そして・・・
「そうだ、いいぞ――<遺跡船>に眠る究極の兵器をとうとう我が手にするときがきた!」フハハハハ
ヴァーツラフは我を忘れたかのように、水晶の前で声をはずませている。それは狂気に近かった。
「歴史が変わる・・・・・・世界の全ては、我が意のまま!フハハハハ!」
戦争は地獄だぜー
「クククッ・・・・・・これでよい。あとはそいつらを始末しろ!」\(^o^)/
力を手に入れたヴァーツラフは部下に対して、ひとかけらの同情もなく命じた。
しかし『奇跡が起こった』ことでセネセネたちはかろうじて窮地から逃れる。
逃げ延びた彼らの前に現れたのは、『水の民の指導者ともいえる高位な存在』マウリッツ。
「水の民と陸の民・・・・・・互いに肩を寄せ合ったことは今までになかった。しかし今は共通の敵がいる。協力し合ったほうが、互いの目的にも早く近づけるのではないかな?」今後のことを話すため、一行は水の民の拠点へ。
ここでセネセネたちはワルターの正体を知る・・・
うん、ここまでシャーリィを巡って対立してたんだ。カットされてるけど。
おそらくセネルは、近い将来にあの空飛ぶ男――ワルターと戦うことになるのだろう。セネルがシャーリィのそばにいたいと願うなら、それは避けられない衝突になる可能性が高い。ワルターはそれを決意しているかのようだった。予感とともに第一章幕。
だが今は、そのときではなかった。
くるべきときが訪れるまで、勝負は預けられている。セネルはそのことを予感して、出発したワルターたちを見送った。
第二章 導かれし爪術士たちパーティメンバーそれぞれの過去~現状の確認章。
セネル・クーリッジは、マリントルーパーとして湾岸警備の職に就いていた。就職していたという実に珍しい主人公。
さらに物語中に再就職もする・・・上下巻じゃたぶんそこまでいかない。
いろいろあって遺跡船に遭遇(というか遭難)したところから物語は始まるのです・・・。
ウィル・レイナードは、博物学者である。珍しい魔物を見つけたり、地質の調査をすることが彼の本職である。<遺跡船>にくる前は、聖リシライア王国で家庭教師をしていた。そこで知り合ったのが、とある大富豪の一人娘のアメリアだった。10代の一人娘の家庭教師に10代の健全な男子をつける。
これで何にもなかったらむしろ問題だろjk・・・
しかし残念ながらその関係は悲劇的な終わりを迎え今に至る。
行動を共にするようになり、ウィルは、そのシャーリィが兄と慕うセネルという少年に対して、警戒した。シャーリィを奪われたことによって、彼が激昂しやすくなったからである。「狂犬セネル」を見たい人はゲームを買ってね!
その思いはウィルがアメリアを失ったときに、爆発させたかった感情と似ているのかもしれない。
――クロエ・ヴァレンスもまた、悲劇を背負ったひとりだった。クロエちゃんカワイソウやわー!
「こういうのは、万国共通だって聞いたけどな?」セネル、マジ、イケメン。
モーゼス・シャンドルは、当初、シャーリィを誘拐した張本人だった。えーマジでー。
数人の子分を従え村をあとにし、ギートと共に<遺跡船>へと移り住んだ。あてなどはない。仕事もない。ただギートや子分たちといった彼の大切な家族たちを守るための選択であった。義理と人情の男モーゼス。
TOLで最も年齢詐称が疑われる男でもある「兄貴」。
ノーマ・ビアッティの両親は、ケンカばかりしていた。hmhm・・・
貧しくもなく、裕福でもない普通の生活だったが、ノーマはケンカばかりくり返す両親に嫌気がさし、十ニ歳のときに家絵をした。
それから約一年後、世界を放浪しているときに彼女がのちに「ししょ~」と呼ぶスヴェンに出会った。スヴェンは古代遺跡の研究で名高いザマラン教授に師事していたこともあるトレジャーハンターで、古刻語の解析技術に関しても世界的に有名な学者だった。12歳で1年も『世界を放浪』!?
このじゅんぱく娘そんなことしてたのか。
家出したところを拾われたのって、てっきり家出して3日くらいの話かと思ってたよ・・・。
うん、ノーマとスヴェンのエピソードはじゅんぱくの件しか覚えてないからさ(キリッ)
ウィルにこれから始まる「戦争」への参戦を許されなかったセネルたちだけど、
互いの過去を話し覚悟を決めたところでもう一度参戦許可を求める。
そのとき、戦争のための重要アイテム<ささやきの水晶>の入手に失敗したワルターが帰還。
参戦の条件として、ワルターに代わり<ささやきの水晶>を探しに行くのでありました・・・
で、第二章終了。
第三章 セネルとクロエ『血塗られし雷』こと<滄我砲>の使用をヴァーツラフに強制されるシャーリィ。
「お前はこれから<遺跡船>を操って進路を変え、とある国をめざすのだ。そこで<滄我砲>を、その国に向けて放つ!」
結界を自動的に造りだせる大きな装置の前で、シャーリィは絶望に震えた。その絶望、打ち砕け!セネセネ!・・・SEEDか。
水の民を幸せに導くはずだったメルネスの力は、今や多くの陸の民を抹殺するために使われようとしていた。
無事ささやきの水晶を手に入れたセネセネたち。
<ささやきの水晶探し>の途中で見つけた謎の美女グリューネと、
遺跡船で1場の情報屋、通称・不可視のジェイを連れて水の民と作戦会議。
状況は相当厳しい模様。
長い会議の終わった夜・・・
「クーリッジ・・・・・・クーリッジ・・・・・・」
隠したい気持ちが強くなった。しかしこれは、いずれ自分を苦しめるほどに大きく、育っていきそうな気がする。いやいやもうすぐ戦争なんだし、この際ロケンロールしちゃいなYO・・・
「ゴ、ゴロニャ~~~ゴ!」(´・ω・`)ぶち殺すぞ
「ウォ、ウオッホン!」
もっと別の場所で、秘密裏に殺すべきだ。遠慮など無用なり。殺せッ殺すのだッ!
・・・つまりセネセネとクロエがいちゃついてるところ、ずっと見てたの?
ワルター、あまりいい趣味とは言えませんね。
第四章 艦橋前平原の激突いよいよ戦争が始まる・・・!
源聖レクサリア皇国の兵士たち、そして水の民の軍勢。
今ここに、歴史に刻まれるべき陸の民と水の民の同盟軍が立ち上がろうとしていた。
「ノーマ、感じるか?」なぬっ!?
「感じます。ビキビキと!」
ノーマが低い声で答える。
「何がだ?」
クロエが、訝しんだときだった。
「この気配は!」
まさか、ヴァーツラフ軍の奇襲か!?
「――美しさは力! グレイト! フェロモン! 愛のために歌い、愛のために戦う!フェロモン・ボンバーズのリーダー、エド・カーチス! パワフルなスポットライトを浴びて、ここに参上!」
「美しさは罪! ワンダー、フェロモン! 愛を熱唱し、高らかに謳いあげる歌姫!イザベラ・ロビンズ! 華麗なるスポットライトを浴びて、ここにエントリー!」街の掟を知ってるか~い?
・・・・・・文章じゃあダメだな、うん。
フェロモン・ボンバーズの活躍は是非ともゲームでお楽しみ頂きたいっ!
そうだな、イザベラ君!
「いざ行かん、愛のためにっ! レーーーッツ! 同盟軍!」開戦・・・!!
「ウオーーーーッ!」
陸の民も水の民も一緒になって、雷のごとき荒々しい蛮声を轟かせた。その勢いは、やがて進軍の足音となって、湖の底だった地を揺らし始めていく。
セネセネたちの活躍で、同盟軍はヴァーツラフ軍の前線基地を攻略。
「お疲れさま。よくがんばったわね・・・・・・」『あまり』ということは「なくもない」ということでつまり全てを灰塵
グリューネが、セネルを抱擁して頬ずりをしながら彼の耳元で甘くささやく。
セネルはじっとそのままでいた。あまり経験のない出来事に、どう反応したらいいかわからなくなったのである。
・・・わーってるよ!そういう意味じゃねーよ!でもやっぱり灰塵と化せ!
「な、何の光だ? あれは――」勝利のお祝いと喜ぶモーゼス、光の柱とメルネスに関する伝承について考えるウィル。
さっと表情を変えて、みんなに伝えた。
「猛りの内海からだな・・・・・・」
ウィルが、クロエのさし示した方角を見つめてつぶやいた。
<遺跡船>の中心にある、ぽっかりと丸い穴が空いたような巨大な内海。その水面に光の柱が立ち登っていたのである。
その場の人間が皆、光の柱に目を奪われる中・・・
「同じ色だったんだな・・・・・・」・・・せつねぇー。
「え・・・・・・?」
セネルが口にしたことに、クロエが反応した。光の柱を見つめる彼の横顔は、優しげで、幸せに満たされているかのようだった。クロエはそこに自分が入っていけない見えない壁のようなものを感じた。
一方、前線基地を失ったヴァーツラフは冷静にキレておりました。
我が部下を殺した罪。我がクルザンド王統国に逆らった罪を、その死をもって償わさせねばならないのだ。『トリプルカイツ』・・・すなわち
「トリプルカイツに、出撃を命じろ――」
魔獣使い、閃紅のメラニィ。以上の3名からなる『ヴァーツラフにとって自慢の精鋭』たちである!
仮面の剣士、裂斬のスティングル。
特殊工作員、幽玄のカッシェル。
対抗してセネセネたちにも称号的なものをつけてみよう!
「狂犬」セネル!
「オヤジ」ウィル!
「下から読んでも[驟雨魔神剣!]」クロエ!
「じゅんぱく娘」ノーマ!
「兄貴」モーゼス!
「不可視の」 !
「謎のおっぱ・・・いや美女」グリューネ!
フッ・・・楽勝だな!
水の民は<ささやきの水晶>を使って操る人形兵士が主力になる・・・はずが、
人形兵士の整備がうまくいかず予定の数が揃わないという何とも役に立たない展開。
現場指揮官を任されたオスカーがてんやわらわでいるところに・・・
「わたしにも何か、お手伝いできることがあればと思って・・・・・・」オスカー・・・(´・ω・`)ぶち殺すぞ
フェニモールは言いにくそうにオスカーに話した。オスカーはびっくりして立ち上がり、
「君に、人形兵士の構造が理解できるの?」
と、訊ねた。
「いえ・・・・・・」
フェニモールは、自信なさそうに俯く。
「だったら、ここに居ても邪魔もの扱いされるだけだよ」
非戦闘員だって炊き出しとか物資の手配とか、何かあr
「頼みがある」この場で1番しんどいのはワルターなのに・・・
「えっ・・・・・・」
「ここにいる連中は皆・・・・・・整備に追われて、ろくに休んでいない。食べるものでももってきてやってくれると、助かる」
ワルターは、フェニモールに聞こえるかどうかの小さなつぶやきで頼んだ。
イケメンすわー。
一方、戦場を突き進むセネセネたちの前に、例の『トリプルカイツ』が立ち塞がる!
「クククッ――迷うがいい、惑うがいい! 恐怖に震えて死ぬがいい!」幽幻のカッシェル、まさかの大活躍の巻。
カッシェルファンの人はこのページを大切にとっておこう!
第五章 メルネスの伝承唯一の飛行持ち・ワルターを、人形兵士の操作役として拠点に縛るのはどうなんだと思う。
――これは、<滄我砲>が撃たれるのも間近だ。
ワルターは人形兵士の遠隔操作を打ち切って、<遺跡船>の艦橋となる塔を見上げた。
あいつは何をしている――。
たとえ精度が劣るにしても、1人くらい操作役ができる奴はいなかったのかと・・・。
でも今や取り返しのつかない事態が起きかねない。
ワルターが今いるべきは後方の拠点じゃあない!
メルネスを死なせてはならない。滄我砲の発射を防ぎ、シャーリィを救う事ができるのか!?
その一心で、ワルターは地を蹴って空に舞い上がった。
漆黒の翼、はばたけ!ワルター!・・・SEEDか。
「滄翼天翔!」燃える展開。
「魔神幻竜拳!」
ゲームとだいぶ違うけど悪くない。嫌いじゃないぜ・・・!
彼は、とうとう心の支えをひとつ失ったのだ。しかし現実は非情である。
・・・ここで上巻終わるかー。
著者は鬼畜だな。
あとがきそうか・・・。
セネルと対立しているワルターなんて、孤独で、自分の求めている目標に向かって、寡黙に生きてる姿が、印象的でカッコイイなぁと思った。
だからノベライズ版では、ワルターをクローズアップしたいなと思って、わざわざオリジナルキャラクターで、オスカーというのを作って、彼の幼なじみに設定してみたんですよ。ワルターの心境を代弁するような位置づけで。
彼はワルターのことが好きで、すぐでしゃばっちゃうみたいな、そういうところが、下巻においても出せるといいなぁと思って、頑張りますよ。
あまり、無理をしないほうがいい・・・。
「寡黙なイケメン」は「寡黙だからイケメン」て面が少なからずある訳で、
わざわざ解説役まで用意するのは野暮じゃないっスかね・・・ってのがオスカーの印象。
ワルターの独白でどうにでもなったように思う。
寡黙だからって何も考えていない訳ではないんだし。
「メルネスが6割、セネルが3割、あとはヴァン」みたいな・・・て、おい。
ともかくあとは下巻。
シンフォニア全4巻(+本編の補足の外伝)、リバース全5巻のところ上下巻て。
著者には頑張っていてほしい、ああ、でも頑張りすぎないでいてもほしい・・・!