多摩ニュータウン通りの小山内裏トンネル北交差点から四季の丘方面に向う道路は「ケヤキ(欅)」の並木道になっている。写真は関東山歩道橋から眺めた様子だが、ケヤキの紅葉が何とも美しい。ここは、歩道橋の上から春にケヤキの目立たない小さな花を観察できる絶好の場所でもある。この界隈では大栗川沿いの柚木街道もケヤキ並木が美しい。ケヤキはニレ科ケヤキ属の落葉高木。
夏に下柚木郷戸緑地で花を見つけていた「シオデ(尾菜・四緒手)」。その後、ここを通る度に果実の熟し具合を確認していたが、そろそろ良い頃合になっていた。そこで一粒つまんで味見をしてみると、期待していた甘さは全く無くまた苦味も無い。中に赤い種子が入っていたので葉の上に載せて記念写真。果実の大きさは直径1センチほどで、種子は4~5ミリ。
晩秋の野原で勢力を拡大している「セイタカアワダチソウ(背高泡立草)」。キク科アキノキリンソウ属の多年草で、北アメリカ原産の帰化植物。そもそもは観賞用に入ってきたが、その後、各地に拡がり手に負えない状態になっている。観賞用だけあって、花をじっくり見てみるとなかなか美しい。茎の先端に円錐花序を出し、直径5~6ミリの頭花を多数付ける。頭花は舌状花と筒状花からなり、舌状花の花弁は2~3ミリ。以前はセイタカアワダチソウが花粉症の元凶と噂されたこともあったが、それは濡れ衣でセイタカアワダチソウは虫媒花。花粉は少なく風媒花のように空気中に舞うようなことはない。ところで同じ仲間のアキノキリンソウがこの界隈で見られなくなってしまったのはとても残念に思っている。