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奮闘記・4~玉川上水下り第3ラウンド

 玉川上水下りの最終ラウンドは、世田谷区高井戸からスタート。上水は少し上流の久我山で既に暗渠になっていて水の流れは見えない。しかし暗渠の上には遊歩道や公園が作られていて、そこに上水が流れていたことがわかる。すぐ南に京王線桜上水駅があるが、その駅名は玉川上水の堤に桜並木があったことから名付けられている。駅の南側に広がる高級住宅地の世田谷区桜上水の地名は、駅名に由来するものであり、玉川上水は実際には桜上水地区内を流れていない。京王線笹塚駅付近では、北側に水道道路という直線道路があり、これは玉川上水から新宿の淀橋浄水場を結ぶために明治31年(1898年)作られた新水路だが、これも暗渠になっている。今日は水道道路方面ではなく、笹塚駅南側の旧水路を辿って行く。少し前の代田橋駅付近や笹塚駅付近では、暗渠が途切れ一部開渠になっていて、サラサラ流れる水は透明でそのまま飲めそうな感じ。玉川上水には生活排水は流れ込んでおらず、また水辺には近づけないように柵があるので、下流でも綺麗な水質が保たれているのだろう。
 甲州街道新宿駅南口で山手線の内側に入り、新宿御苑の北側を進み玉川上水のゴールは四谷大木戸。道路脇に“四谷大木戸跡”の石碑があるが、ここには当時“玉川上水水番所”があり、ここから江戸市中に配水していたようだ。
 この後、そのまま新宿通りを東進し、四谷、麹町を通過して半蔵門のランニング施設“JOGLIS”でシャワーを浴びて帰宅した。今日の走行距離は13.6キロで、タイムは1時間22分23秒。1キロあたりは6分3秒だった。暗渠の上に作られた遊歩道は遊具やベンチなど意外と障害物が多くて走り難く、また強烈な北風のためにペースが遅くなってしまった。
 羽村堰からのトータルは46.5キロで、タイム合計は4時間48分12秒。1キロ当たりは6分12秒だった。これで今年の個人的ランニング企画は無事終了。写真は杉並区下高井戸の玉川上水公園。
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エノキ

 多摩市一ノ宮にある学童保育施設に“つどいの木”と呼ばれる樹齢50年の2本の「エノキ(榎)」が寄り添うように立っている。いつも子供達が登ったりぶら下がったりして親しんでいたが、このたび区画整理事業のために伐採される事態となった。そこで同じ敷地内の別の一画に移植することを計画し、その資金をインターネットで集める“クラウドファンディング”で呼びかけると、今月5日に目標の250万円が集まった。これだけ大きな樹の移植はリスクが高く、根を出来るだけ傷つけずにまわりの土を掘り、そのまま10メートルスライドするという珍しい方法を取るが、移植は樹木医や造園業者の協力のもと、今日、移植工事が行われた。写真は左側からスライドした後の様子で、この後、土で埋めて完成する。後方の土手の向こう側は多摩川。無事、根が活着してこれからもずっと子供達の成長を見守って欲しい。
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ホトケノザ

 以前、東京オペラシティコンサートホールで日本フィルハーモニー交響楽団の演奏を聴く機会があったが、その時の演奏曲は、ブラームスのハンガリー舞曲集、ドヴォルザークのスラブ舞曲集、チェロ協奏曲、スメタナの交響詩“モルダウ”、そしてラヴェルの“ボレロ”という内容だった。私はクラシックが大好きで、通勤時のウォークマンにはかなりの曲を入れて楽しんでいる。しかし生演奏に行くのは数年に一度という程度で、コンサート通いはリタイヤ後の楽しみのひとつにしている。
 スメタナの“モルダウ”は、ご存知の通りボヘミア盆地の水を集めて小川となったモルダウ川がやがて大河となって流れていく様を描写した名曲で、私はヨーロッパには行ったことが無いが、目を閉じればその景色が浮かんでくるようだ。またラヴェルの“ボレロ”は、セビリアのとある酒場で一人の踊り子が踊り出し、無関心だった周りの客たちも最後は一緒に踊りだすというバレエ音楽。2小節のリズムパターンが169回繰り返されるが決して単調ではなく最後まで全く飽きることが無い。踊り子が初めは小さく踊っていたのが、最後には大舞台で踊っているようにも思える。こんなことを書いているとまた聴きたくなった。
 写真は日当たりの良い農道脇で咲いている「ホトケノザ(仏の座)」。2人の踊り子が花の上で踊っている。春になれば、ここにはもっとたくさんの踊り子が顔を出すのだろう。ホトケノザはシソ科オドリコソウ属の一年草もしくは越年草。
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