#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

Guggenheim Museum その3

2007-01-20 | New York
やさしい光がふりそそぐ天窓を
より効果的にしていたのが、側面の磨りガラスだ。

天空からの光とともに、ロビーが乳白色の面光に包まれていた。
吹き抜け全体の空間は、暗がりの大きなツボの底に居るような感覚なのだが、
ロビー周りの面光が、ツボの底のスリッド光の役割として
やさしい明るさを演出してくれている。

これだけの体験でも、フランク・ロイド・ライトのセンスが伺える。

近代の日本にはない、明暗の巧みな演出空間である。
合掌造りの家や蔵などの前近代の空間では、普通にこのような明暗の演出はあったのだろうが…。

今じゃ、常軌を逸した蛍光灯の数、数、数。
煌々と明るくすることが、文明賞賛…とでも思っているかのような
エネルギーの使い方である。(電力の差し金なのだろうか)

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Guggenheim Museum その2

2007-01-20 | New York
外観には失望させられたが、そこはGuggenheim。
しっかり心を掴んでくれた。

狭い入り口付近には、さまざまな観光客がひしめいていて、
なんて盛況な美術館なんだ…と思ったが、
NYの美術館はどこもかしこも人込みである。

入り口を入り、見上げると…ドーンと吹き抜け。
クリーム色の壁面に天窓だけが明るく輝いていた。

騒然とした観光客の群がりが、なぜか静寂に包まれている。

大胆な吹き抜けと天窓に収斂される調光テクニックが、
人々のこころを天空へといざなうのだろう。

切符売り場に並ぶ人々も神妙な顔つきである。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする