#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【Oct_10】中島興

2014-10-11 | BOOKS&MOVIES
中島興のヴィデオ万物流転@渋谷UPLINK

中島興先生とは震災の年以来の再会。

初めて先生のヴィデオ作品を観たのだけど、先生の存在そのままの映像作品群で深く共鳴した。

アフタートークで、学生時代にはホントジリ貧で、
バイト先の東洋現像所で廃棄されていたフィルムを使ってアニメ作品を作った話や、
生徒たちに度胸をつけるために新幹線にヴィデオを持ち込み作品をつくった話を聞いて、
人と人とのつながりを深く意識した先生のスタンスに、膝を打つ思いだった。

特に「MY_LIFE」という映像作品。

自分の人生を「生と死」で照らし出す試みは、右画面に息子の誕生シーン、左画面に母親の葬式シーンを並列。
生まれてくる子どもたちと、死んでゆく親たちが淡々と記録され映し出されるのだけど、
その生まれて来た子どもたちもやがて結婚し、子どもをつくり、孫が生まれ、カオスのように突然病に冒され…と、
時間の流れがぎゅーっと凝縮。世代を亘って人と人とがつながっていく様を、見事に作品にしていた。

いやしかし、火葬シーンは観ていられなかった。

病床の母親が息絶え、棺桶の中で花を手向けられ、やがて蓋が閉じられるのだけど、
トンカチで釘を打つシーンや、火葬場に運び込まれ、骨と灰だけになって出てくるシーンに、
「火葬とは、なんと無慈悲な葬送だろう」とその合理性ゆえに死者を焼き尽くすやり方に強い異和感を覚えた。

やはり風葬のように、時間とともに「死」がこの地に馴染んでいくプロセスが必要なのではないか…と思った。

来週17日もヴィデオ上映あり。
詳細はUPLINKまで。

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【Oct_10】キチガイみたいな夕焼け

2014-10-11 | Photo-diary
こういう夕焼けの後には、必ず天変地異が起こる。
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