#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【Jan_26】3,2,1のその先で、踝からコンドルが飛び立つんだ。

2017-02-03 | HOKKAIDO
種吉_いつも言ってんだろう維康。お前と俺の間に流れてるのは、「運命」だよ。
   いいか、維康、よーく聞け。ギリギリ限界んなって、あー、アカンなー、と思ったところで、
   カウントダウンするんだ。3,2,1って。

維康_その先は言わねえのかよ?

種吉_言わないでいい。いいか。3,2,1のその先で、
   足元から鳥が立つ、
   踝からコンドルが飛び立つんだ。
   時間と空間とルーティンを越えて、
   踝からコンドルが飛び立つんだ。
   だからカウントダウンのその先は、
   そこに投げ出さなくちゃいけない。
   そりゃ誰だって怖い。だけど怖がらなくてもいい。
   俺は味方だ。でも、どうしても怖かったら、
   なんか声でも出してろ。でっかい声出してれば大丈夫。
   鼓膜破れても自分の声は骨に響いて脳に届くから、精一杯でかい声だして
   ああー、まだ、俺はここにいるんだな、ってそういう風に思いなさい。
   やってみよう、3,2,1…。


        (広田淳一作『銀髪』第6場「ノストラドン」より)

東京では空を見上げることが少ないんだよ、田舎に比べて。
こりゃ田舎者でないとわからんねえ。東京で生まれた奴にはわからんだろう。
田舎者は空も見上げず、ただロボットのようにぼうぼうと歩いているだけ。
そういう自分を『タンゴ』を聴いて確認するんだな。

その後、急に聖書を思い出す。ゴルゴタの丘だね。
スコセッシ監督の『最後の誘惑』って観た?
あそこで言ってるのは、仏教と同じで刹那即永遠なんだ。

一瞬のうちに全エネルギーを集中したとき、
人間は解放されるはずだというのがテーマでね。

三つ数える間に集中させるんだと。キリスト自体はどうでもいいわけで、
畏敬の念ってあるじゃない、人間には。
その神に対する一念で、凄い謙虚になって、
パッと集中した時にある世界に行くんだわ。
不思議なもんで。
それを言いようがないから“天国”と歌っているだけでね。

日常生活でもね、ビッと集中すると体内からエネルギーがグッと出てくる瞬間があるんだ。
そりゃ幻覚かもしれないよ。でもね、自分は地球生命体とたしかに融合したなって感覚があるんだ。
地球それ自体とファックしたっていうかね。

        (陣野俊史著『じゃがたら』江戸アケミのコトバ)


タンゴ 都会の隅で
忘れ去られた タンゴ タンゴ
タンゴ 僕と 一緒に

町を 汚そう 白い 雪で

さぁ しっかり ねらいを さだめて
いつもの ように おやり

ゴミの 町の 裏で
喰いかけの ハンバーグ
あんたの 手から おちて
地面に 吸いとられた

さぁ しっかり ねらいを さだめて
笑ったままで おやり

ひとつ ふたつ
みっつ 数える前に あんたは
ひとつ ふたつ
みっつ 数える前に 天国へ


ひとつ ふたつ
みっつ 数える前に あんたは
ひとつ ふたつ
みっつ 数える前に 天国へ

ひとつ ふたつ
みっつ 数える前に あんたは
ひとつ ふたつ
みっつ 数える前に 天国へ


        (じゃがたら『タンゴ』江戸アケミ作詞)
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