
今日、ステキな音楽に出会った。
Ann Sallyが歌う「胸の振子」だ。
●
作詞:サトウハチロー 作曲:服部良一
柳につばめは あなたにわたし
胸の振子が鳴る鳴る
朝から今日も
何も言わずに 二人きりで
空を眺めりゃ なにか燃えて
柳につばめは あなたにわたし
胸の振子が鳴る鳴る
朝から今日も
煙草のけむりも もつれるおもい
胸の振子がつぶやく
やさしきその名
君のあかるい 笑顔浮かべ
暗いこの世の つらさ忘れ
煙草のけむりも もつれるおもい
胸の振子がつぶやく
やさしきその名
●
楽曲もとても優れた切ない曲だが、
Ann Sallyの声が、その切なさを一層かき立ててくれる。
生命力に溢れた見事な曲である。
AnnSallyはこの楽曲をニューオリンズで録音している。
「心臓内科医」の顔も持つ彼女の医学研究留学先がニューオリンズ…というのもすばらしい巡り合わせだが、
そんな聖地の3年間で経験した貴重な音楽体験がしっかり根を張り、この曲に定着している、と感じた。
「歌声一つにも人生の滋味をたっぷり含み、一音一音に意味の込められた歌をうたいたい」
彼女は、ニューオリンズで人生における音楽の意味を知った。
音楽というのは正直なもので、
演奏家がいかに生きているか、
どう物事を考えているか、ということを
ありありと露呈してしまうものだなと思いました。
だから、いい加減に生きていちゃだめだよ、と音楽の神様に
いつも襟を正されているのだなと感じます。
音楽とは、いかに人生を大切に生きるか、なのです。
(ほぼ日刊イトイ新聞~アン・サリーさんと、ニューオリンズ。~抜粋)
そんな思いが、結実している…だから、すぐさまピンと来たのかもしれない。
ほぼ日刊イトイ新聞~アン・サリーさんと、ニューオリンズ。~