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沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【MUNICH】白バラ記念館

2008-05-31 | MUNICH
3月13日木曜日。くもり。

ふたたび、寒さが押し寄せてきた。

今日は一日、記念館めぐり。
ミュンヘン市内をTramで大移動。

まずは、ミュンヘン大学内にある
「白バラ記念館」。

「白バラの祈り」
ハンス・ショル、ドフィー・ショルらミュンヘン大学の学生が、
1943年2月18日に大学構内で反ナチスのビラを撒き、
1943年2月23日17時にギロチン刑にかけられるまでの5日間を描いた映画。

「処刑室のカーテンが開いてからゾフィーが斬首されるまで8秒」

ホントにそのぐらい首尾良く処刑される。
一切、感傷の余地なし。

二人の看守がベッドのような台にゾフィーを押し倒し、
頭を所定位置に置いた途端に刃が落下。
一瞬の出来事でもって、映画は終わる。

この構内でビラを撒いただけで…だ。

 しかし、あの人たちは英雄と呼ばれるべきだったのでしょうか?
 あの人たちは何も超人的なことを企てたのではないのです。
 ただある単純なことを守ったにすぎない、ある単純なこと、
 つまり個人の権利と自由、各人の自由な個性の発達と自由な生活への権利とを、
 背負って立ったにすぎないのです。
 彼らは異常な理念に身を奉げたのでもなく、
 偉大な目標を追ったのでもありません。
 彼らが欲したことはみんなが、わたしもあなたも、
 人間的な世界に生きうるということだったのです。
         白バラは散らず/インゲ・ショル/内垣啓一/未来社/1964

今回は、ニュルンベルク裁判といい、ダッハウ強制収容所といい、
ナチス時代のドイツを目の当たりにする旅だったが、

たかだか65年しか経ってない事実…だと思うと、
ホントに背中が凍る。

思想とはなんなのか?
考え方ひとつで、どれだけの命が救われたのか?

現代における強迫観念は存在しないか?
ボクたちは今も、何かに縛られてはいないだろうか?






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