#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【フォトセッション】世代を超えて

2007-03-19 | PHOTO
今回の「琉球フォトセッション」に
参画して得た大きな体験のひとつに
「世代を超えた交流」があった。

発起人の東松照明氏は1950年代から第一線で活躍する
日本の写真界の重鎮である。現在77歳。

シベリア抑留を経験し、帰国後精力的に沖縄を記録してきた
山田實氏は、沖縄の写真界の重鎮である。現在89歳。

仙台のデザイン事務所時代の取材がきっかけで、今も懇意にしていただいている
垂見健吾氏は、世界中を飛び回る売れっ子写真家である。現在58歳。

時代を築いてきたこのような方々の存在を
身近に感じることが出来たのは、大きな収穫だった。

日常生活や仕事のやりとりでは、
なかなか接触する機会の少ない世代の方々である。

両祖父母もすでに他界しているので、
家族のつながりとしても、経験が途絶えて久しい。

だからこそ、このような「世代を超えた交流」は、とても新鮮だった。

近くに居るだけで、歴史を感じた。
その存在感が、何かを語っていた。
会話を交わすだけで、何かを授かった気がした。

今回のフォトセッションに参加した中核の写真家はみな、
東松照明氏の薫陶を受けた方々である。

國吉和夫氏、大城弘明氏、嘉納辰彦氏…
それぞれが東松照明氏の存在を大きく受け止め、
その期待に応えようとしていたのが、よくわかった。

時代は変われど、その関係は決して変わらない。

   師は一生、師であり続ける。

その連綿と続く「世代を超えた」継承を、
今回の経験で、ボクは強く意識した。

ピリオドがいつ来ても、
やり残しのないように生きている…と語った
東松照明氏のまなざしに、偽りはない。

だからこそ、ボクもここまでやり切れたのだと思う。



人と人とのつながりに、感謝。
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【フォトセッション】満員御礼

2007-03-18 | PHOTO
朝の8時から夜の12時まで、一日桜坂劇場内にSTUCKされた昨日。
その根詰めた甲斐があってか、企画・出演した両イベントとも大盛況。

特に「第0回琉球フォトセッション」は、
企画の根幹に深く関わり、進行の組み立てから当日の運営まで行ったので、
その悦びは「ひとしお」だった。

300名という定員は事前に売り切れ、
興行的な心配はなかったのだが、
なにしろ素人がゼロから組み立てた企画である。
来場した観客が不服な仕上がりのイベントでは、後が続かない。

滞りなく、大きな事故もなく、飽きさせることなく、進行できるか?

その思いを結集して迎えた当日は、
朝の搬入に始まり、ミュージシャンを交えてのリハーサル、
音響・映像・照明のタイミングチェック、マスコミ各社への取材対応、
ゲストの受け入れ対応、開場の受付・誘導・案内、アンケートの配布・回収などなど
あらゆる事項が時系列で連動していく、めまぐるしいものとなった。

「椎名誠×東松照明」トーク対談まで、ハラハラドキドキの連続。

満足に食事を摂る時間もなく、進行表と時計のにらめっこを繰り返す。

終わってみれば、参加写真家はもとより、ゲストのおふたり、
観客の方々、スタッフのみなさんがみな満足の笑顔を浮かべていた。

イベントの醍醐味。充溢した瞬間。

ひとつの思いから立ち上がった「琉球フォトセッション」。
こころざしはカタチになり、参加した人々の中にメッセージを残せたように思う。


沖縄タイムス 3月18日朝刊「琉球フォトセッション」
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【フォトセッション】最終テスト

2007-03-16 | PHOTO
15日、フォトセッションの最終テストが行われた。
通常営業が終わった深夜の桜坂劇場。
最後の上映が終わって静まりかえったホールに
最新鋭のキヤノン製プロジェクターを抱えて入る。

映写室にお邪魔すると、
巨大な映写機が2時間分のフィルムを巻き戻していた。

ものすごいスピードで35mmのフィルムが宙を切る。
年期の入った映写機と、そのフィルムの量に圧倒される。

夜中の映画館。

なかなか入れるもんじゃない。

3500ルーメンのパワープロジェクターを映写室に設置。
ルーメンとは光の束を測る国際単位。ルクス(光の明るさ)に平方メートルをかける。
カンデラ(光の強さ)とともに、聞き慣れない響きが魅力的。

映写室からタテ5mのスクリーンまでは約30m。
客席の頭上を光の束が放射され、5m×6.6mの光のスクエアが浮き上がった。

   圧巻だ。

暗闇に煌々と光る四角い画面。
これだけのスケールで、パソコンの画面が投影されると、それだけで気持ちいい。

早速、「フォトセッション」のスライドを映してみる…。

   美しい!!

30mの距離を感じさせない、見事なディテールと解像度、そしてグラデーションだ。
これだけの映像は、入場料を取る価値がある。大迫力で暗闇に浮き上がったモノクロームの世界。
生演奏とともに繰り広げられる光の紙芝居は、映画館という巨大な暗箱でなお一層魅力を増した。

ミッドナイトの映像ショーに、自身が感動してしまった。

   さあ、本番は明日。

キヤノン:パワープロジェクターSX6
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【フォトセッション】本日、記者会見。

2007-03-15 | Dogs&Cats
そんな写真のすばらしさを、永代に伝えていこうと
立ち上がった「美ら島フォトミュージアム」設立推進委員会。

本日、県庁5階の記者クラブにて、
記者会見が行われた。

東松照明さんをはじめ、
山田實さん、垂見健吾さんらが応答。

共同通信社、琉球新報社、OCNが取材にいらしてくれた。

記者会見で、自分たちの思いを全部出し切った感じだが、
果たして伝わったのだろうか。

微妙なところ。

89歳とは思えない、すばらしい姿勢で
記者会見に同席くださった山田實さんとは、
初顔合わせだったが、

ステキに年を重ねたであろう、その笑顔にボクは打ちのめされた。

あんな感じに年を重ねてみたい。


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13日はJUNの誕生日 その2

2007-03-15 | Dogs&Cats
蔵王のふもとでJUNと過ごした時間が、
こうやっていつまでも封印されているのは、
ぼくにとって、最高の宝物。

写真のすばらしさだと思う。

いつ見直してみても、
あのときのJUNの息づかいが聞こえる。

ハアハア言いながらも、
楽しそうに走り回るJUNが
今もそこに居る。

思わず、呼びかけてみる。

   「JUN!」

ほら、走ってきた!

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13日はJUNの誕生日 その1

2007-03-15 | Dogs&Cats
あれから何年が経つのだろう?
いつまでたっても
JUNのことを忘れることが出来ない。

当たり前だが。

3月13日は愛犬JUNの誕生日。
ゴールデンレトリバーの牡。

詳しくは、以前のブログを読んでもらえれば
分かると思う。

この写真は、「ぼくにとってのはじまりの1枚」で紹介した写真の前後。

JUNがカメラの前まで走ってきて、
そのまま走り去るあいだのシーンだ。

ふわふわとしたお尻が、なんともかわいい。


ぼくにとってのはじまりの1枚。
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岩石一家ふたたび

2007-03-13 | memories
まったくもって、驚いた。
インターネットのすごさだ。

20年ちかく、音信不通だった人間とつながった。

サイトのコメントから、一挙に4人も。
大学時代の先輩諸氏。

リスペクトして止まない
音楽キチガイたち。

しっかりと、今も活動していた。

Jamaican Air Session

JUJU


しかも、かっこいい。
ものすごくシビレル!

初志貫徹。見事に変わってない。

20年のブランクを感じない。
やはり、感性は変わらないのだろうか。
共鳴する部分は、しっかり保たれるのだろうか。

ものの1時間で、見事にタイムスリップをした。
興奮してしまった。

「岩石一家」とは、その時代のバンド名。
ステキなキチガイバンドだった。

毎週土曜にオールナイトでスタジオにこもって
ワンコードでシャウトした。

明け方、カラダはヘトヘトなのに、アタマだけがハイテンション。
どうしようもなく、そのまま繰り出したりしたもんだった。

影響力の強い先輩諸氏のおかげで、
今になってもあの頃のグルーヴ感は、深く刻まれている。

あの、生命力が…ピチピチした感じ。
音楽にどっぷり使っていた時代。

何もかもが、音楽で解決出来た。
すばらしい体験だった。

…おっと、こうやって、メモライズしていると、
 その先輩諸氏から、つっこみが入りそうだ。

「振りかえってんじゃねえよ!」


今夜は気分がいい!乾杯!

   (^^;)
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どんどん積み上がっていく

2007-03-13 | Photo-diary
いそがしい。

慢性的な忙しさである。

実は沖縄って、景気上向き?

そんなことってあるの?
…と思うほど、仕事が入ってきている。

マンパワーが足りなくて、
どんどん取りこぼしている感じだ。

これに輪をかけて、
音楽や写真にも手足をつっこんでいるから、
…もうなんだかワケがわからない。

それでいて、「いそがしいから」じゃ済まされない場面ばかり。

時間がゆっくり流れてもらえれば。
もうすこし、Calm Downしてくれれば。

今日は、朝から高校生と中学生のモデル撮影。
キャピキャピ、キャピキャピ、マイペースに過ごしているなあ…と感心。
箸が転がってもおかしい年頃だから、
会話ひとつに起こるリアクションも激しい。

生命力に満ちているなあ。

こんなに元気だったんだなあ。
しょうしょう疲れ気味な自分を振り返りつつ、
…それでも、この疲れは取れないなあ…と諦念。

ウツシヨを離れない限り、この虚脱感から抜けられそうに…ない。

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Been to Paris

2007-03-13 | Photo-diary
週末のイベントに向けて、多忙を極めた今週だが、
先週末から、妻が旅立っていて、ボクは独りだ。

NYへ一人旅をした時、
そういった話になった。

お互いが、海外一人旅をすることで、
個々の力を確認し、そして高めよう…と。

海外旅行では、個人のちょっとした能力が
すべてに影響することが多い。

瞬時の判断力、その場の決断力、臨機応変さ、
アタマの回転の速さ、コミュニケーション能力…
その場への順応力も、当然問われてくる。

そういった自己の至らなさを
海外へ飛び込むことで、実感することが狙いだ。

妻は今、Parisにて異種格闘中…というわけ。
うらやましい。



こちらは、洗濯物が溜まる一方…(>_<)。



Comments (2)
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いよいよ今週末!【琉球フォトセッション】

2007-03-13 | PHOTO
昨日の最終リハーサルの模様が、本日の沖縄タイムス朝刊に紹介され、
反響があったのか桜坂劇場分のチケットが完売!

沖縄タイムス12日付け朝刊三面記事

すぐさま、個人分ストックをかき集め、
桜坂劇場側へ預けることに。

うれしい悲鳴だ。
やはり報道・マスコミの力は大きい。

水曜日には県庁内記者クラブにて
東松照明さん、山田實さんを立てての
記者会見も予定している。

なんとかこの動きが
沖縄の写真界を揺るがす出来事となれば…
「美ら島フォトミュージアム」が全国へと飛び火することも
そう遠くない話となる。

まずは週末のイベントを成功させるべく、
今週末はフル回転だ。



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ジャズ喫茶の音源が詰まったテープ

2007-03-09 | memories
昨日、大学時代の友人に預けていた音楽テープが
段ボールいっぱいに入って届いた。

預けていた…と言っちゃ、語弊がある。

プレゼントした…と言うほど、ステキなもんじゃない。

譲渡した…と言えば、座りがいいか。

大学時代の3年間、
働くというより、過ごしていた…と形容したほうがピッタリくる
吉祥寺のジャズ喫茶「meg」で、
バイト帰りにこっそりお借りして、録音を繰り返した往年のジャズアルバム。

今あらためて、そのテープを聴いてみる。

ウッドベースが、クリアに映える。
ピアノの鍵盤を叩く爪の音が、聞こえる。

サックスを吹き鳴らす時のリップの破裂音や、
リードを濡らす舌の動きまでコチラに伝わってくる。

なんという臨場感。

33cmの丸い円盤に刻まれた
1950年代の吐息が、そのまま封じ込まれている。

あの摩天楼の一角で、夜な夜な繰り広げられた
インプロビゼーションの1音、1音が、
プレイヤー同士のやりとりとともに、蘇ってくる。

JAZZ…。

なんと、エロティックな音楽なんだろう。
…その生命力に、乾杯。


夜の帳が、さらに深く落ちていった。






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【南国ドロップス】OPAライブ その2

2007-03-09 | MUSIC
本番前の練習風景。

修理に出していたRollieFLEXが、見事完全復活。
(monky、ありがとう)
逆光フレアの独特なフレーミングがまた堪能できる。
(digiminiでは、こうはいかない)

ひさしぶりに構えるカメラの
四角いファインダー越し見える世界は、
いつになく美しかった。

ところ構わずシャッターを押して、…ただニンマリ。

「苦労をかけたねえ」

…ひとりごちる。
    端から見ると、かなりあやしい。

そのぐらい手に馴染み、愛着も一入だった。
やっぱりカメラにもあるよ、…相性が。


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【南国ドロップス】OPAライブ その1

2007-03-09 | MUSIC
日曜日の国際通りは、雲ひとつない晴天となり、
「トランジットマイル」という名の歩行者天国も
たくさんの人でにぎわった。

あちこちでライブパフォーマンスが行われ、
路上では落書きに没頭するこどもたちと、
それを見守るお父さんとお母さんが点在していた。

OPA前で行われたタワーレコードライブも
晴天のおかげで立ち止まる人も多く、
2ステージそれぞれ、力を出し切った南国ドロップスだった。

さて本番は17日(土)の桜坂劇場ホールAだ。

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何度味わっても、嫌なモノ。

2007-03-06 | New York
たった今、報告を受ける。


  【CM案不採用】


なんとしてでも獲りたかった
コンペティションの結果報告だ。

かなりの気合いと、
クリエイティビティを集結させ、
二週間という短いスパンで
あらゆる可能性を模索し、組み上げた7案。

5社コンペで、最終案の5つまで選ばれてはいたものの、
本日の常務会で、非情な結論となった。

【シズル表現にインパクトがあった】

採用案の評価だ。
経験がモノを言う部分で、差をつけられたカタチだろうか。
これでこのクライアントのCMコンペは4連敗ということになる。
かなり萎える。かなり堪える。

結果を待つ間、いろいろな妄想が駆けめぐり、
獲得したことで得られる充実感を疑似体験していただけに、

そのすべてが得られない…とわかったときの失望感は
…何事にも代えられない…深い、重いものとなって返ってくる。


    んんん。


これが実力なのか。
この悔しさを何度体験すれば、
高みに昇れるのだろうか…。




    行き場のない自己消沈。

    NY…遠いなあ。


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【南国ドロップス】LIVE in transit-mall

2007-03-04 | MUSIC
観光客の通りとして、形骸化してきた国際通りを
かつての「奇跡の1マイル」として活性させようと始まった
「トランジットマイル」。

そもそも「トランジットマイル」とは何か?

 歩行者天国は、車を完全にシャットアウトして
 道路に人しか入れないようにするが、
 トランジットモールは歩行者優先で、
 認められた公共交通機関は通行出来る。

 定義としては、
 一般の車両を規制して歩行者に考慮し、
 公共交通機関だけが通行出来るようにした商店街。

「トランジットマイル」はtransit-mallと「奇跡の1マイル」を合わせた造語。

集客のほとんどを「おもろまち新都心」に奪われた「国際通り」が、
地元の人々を呼び戻そうと、この4月から定期的に開催する予定だ。

試みとしては、すばらしい。

しかし、車社会の沖縄では、結局「国際通り」までは車なわけで、
圧倒的に駐車場スペースに乏しい「国際通り」周辺まで
わざわざ足を伸ばす…とは思えないのだが。

そんな「トランジットマイル」な「国際通り」OPA前で
南国ドロップスが2回のパフォーマンスを行う。
幸い、天気は持ち直してきた。

さて、どんなパフォーマンスになることやら。



国際通り「トランジットマイル」
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