参考図書は資料として素晴らしくかなりの軒数が記載されているが廻ったのは半分を少し超えたところ
今後、機会をもち追加していきます。
*参考図書「小樽 蔵めぐり イラスト帖」2017年6月16日発行
*一般住宅の名前・住所は略で 地図は載せません
「小樽大正硝子館びーどろ館(旧名取高三郎商店倉庫)」
色内1丁目1-5
1906(明治39)年建築
木骨石造り2階建て
小樽市の有名な観光地として堺町通りがあるが名取商店は
通りに面して小樽市の歴史的建造物に指定されている。
商店と倉庫が勝納川に面して建っており、こちら側が色内町
川向うが堺町
その昔は小樽と手宮の境界だったので堺町となったようだ。
100年を超す石造りの倉庫はやはり貴重であり再活用がうれしい。
「小樽大正硝子館とんぼ玉館(旧名取高三郎商店倉庫」
色内1丁目1-6
1906(明治39)年建築
木骨石造り3階建て
前記のびーどろ館と同じく名取商店の倉庫で同時期に建てられ
こちらは3階建てである。
ペイウインドウ風の窓が美しい倉庫である
やはり小樽大正硝子館が再活用しており勝納川に面して
びーどろ館と並び立っている
その外観を正面から見るなら対岸からになるだろう。
「杉商倉庫(旧杉江商店倉庫)」
色内1丁目7-10
1897(明治33)年建築
木骨石造り2階建て
杉江商店は明治42年創業の食料品、油、ろうそくなどを販売する商店として開業した
のちにこの倉庫と店舗に移動したので以前から建っていた倉庫であった。
商店は現在も社名を杉商に変えて営業している歴史のある会社です。
初代は北海道中央バスの初代社長でもあったので小樽財界では知られた人でしょう
この倉庫は廃止された旧手宮線から見ることが出来る
実に120年を経過した倉庫である。
「ジャズ喫茶フリーランス(旧新発田屋商店倉庫)」
色内2丁目9-5
1908(明治41)年建築
木骨石造り3階建て
旧新発田屋は明治28年創業で洋物小間物の卸売り業であった
その小間物を入れる倉庫として建てられたようだ。
現在は平成3年にジャズ喫茶を営業していた現オーナーが
1階に飲食スペース、2階を吹きぬけ、3階をギャラリーにして
営業を始めている。
「踊り場ミレー(旧奥野商店倉庫)」
色内2丁目9-8
1919(大正8)年建築
木骨石造り3階建て
奥野商店は現在は堺町通りにレトロ感満載の金物店を営業しており
観光客にも人気も高い。
その前身は鋼鉄からリヤカーまで販売していた。
昭和52年に2代目社長が旧手宮線沿いの倉庫を改装し
踊り場ミレーとしてダンスフロアとした。
ミレーとは社長さんが好きなフランスの高名な画家より。
すぐそばに建つフリーランスといい手宮線沿いには魅力的な倉庫がある。
「O氏邸(旧前堀商店倉庫)」
色内2丁目
1919(大正8)年建築
木骨石造り2階建て
建て主は堀内氏で事業を継承した前田氏の一字づつを取って
前堀商店を設立した。
店舗のほうは「小樽の建築探訪」にも記載されるぐらいの建物
倉庫は住宅として活用され、現在は未確認だが1階は倉庫
2階が住宅として使われているようだ。
すぐ近くにフリーランスと踊り場ミレーがある。
「D氏家蔵(旧大舘水産蔵)」
色内3丁目
(明治時代)年建築
木骨石造り2階建て
大舘水産は今は無いが戦前は大きな水産会社だったようだ
色内は金融や商業が中心に思えたが水産関連の倉庫もあった
現在は空き蔵のようで入口の漆喰も大分傷んでいるように見える
2階建てだが堂々とした倉庫だけに再活用をされていればよいが
「サン商会」
色内3丁目4-1
(建設年不詳)年建築
木骨石造り2階建て
建設年、建て主とも不詳で現在のサン商会が1968(昭和48)年から
使用している。
事業は電動工具を扱う会社で事務所として活用しているようだが
木造の建物とも繋がっている
この辺りは古い建物が結構残っており石造倉庫も多い
特にサン商会は旧手宮線に面しているので景観に一役かっている。
「茨木家倉庫」
色内3丁目6-24
1898(明治31)年建築
木骨石造平屋
茨木家は祝津3大漁家の一つとして番屋住宅も現存しており
「小樽の建築探訪」にも記載されている
元は米を入れていたようで片側の入口上部に「米」がある。
この倉庫は倉庫業も行っておりその一つである
以前は酒販店のデリーズが借りておりその社名が残っている。