札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

木造校舎・廃校 蘭越町の閉校

2024-07-29 11:06:29 | 木造校舎・廃校

小学校 赤字は今回レポート

  • 蘭越町立旭台小学校(1973年閉校)
  • 蘭越町立立川小学校(1980年蘭越町立昆布小学校へ統合)
  • 蘭越町立上里小学校(1983年蘭越町立三和小学校へ統合)
  • 蘭越町立田下小学校(1996年閉校)
  • 蘭越町立名駒小学校(2001年閉校)
  • 蘭越町立湯里小学校(2002年閉校)
  • 蘭越町立港小学校(2008年蘭越町立蘭越小学校へ統合)
  • 蘭越町立目名小学校(2009年蘭越小へ統合)
  • 蘭越町立御成小学校(2013年蘭越小へ統合)
  • 蘭越町立三和小学校(2014年蘭越小へ統合)

中学校 赤字は今回レポート

  • 蘭越町立港中学校(1959年9月1日名駒中御成分校と統合し初田中へ)
  • 蘭越町立名駒中学校御成分校(1959年9月1日港中と統合し初田中へ)
  • 蘭越町立川上中学校(1966年11月15日豊浦町新富中学校へ統合)
  • 蘭越町立蘭越中学校〈旧〉(1976年統合により蘭越町立蘭越中学校〈新〉へ)
  • 蘭越町立名駒中学校(同上)
  • 蘭越町立初田中学校(同上)
  • 蘭越町立三和中学校(同上)
  • 蘭越町立目名中学校(同上)

 

蘭越町は札幌市から行くと、どうしても奥ニセコのイメージがあり
手前で帰途につくことが多い

日本海からニセコまで海もあり山もある町で
平地部での米作の評価が高く名産である

また道の駅が二か所あるのも珍しい
他の後志地区と同様に閉校も多い町だ。

 

今回はニセコ町を超えて蘭越町に入り、黒松内町へ抜けるルートを選択
その道中にあった閉校を廻る。

 

 

「旧蘭越町立湯里小学校」

 

開校:明治40(1907)年
閉校:平成14(2002)年
校舎:昭和32(1957)年竣工 ブロック鉄筋入り(内部木造)
   昭和55(1980)年増築

蘭越町湯里131

ナビは「湯ノ里デスク」

 

旧福井小学校から蘭越町へ入る
この辺は初めて通る道で新鮮なのがいい

道道207号線「昆布停車場~ニセコ線」からナビに従い小路に入ると
校舎が見えてきた。

校門前に駐車し、まずは工房に撮影の許可を貰いに行く
本来は内部も拝見したいが、スケジュール上そんなに時間をかけれず
外観撮影を了承していただいた。

 

湯里小学校の現在は「湯ノ里デスク」が木工工房して再活用しており
古い校舎を管理、使用されているので状態が良い

 

校舎の姿は校門に対し平屋横一列だけかと思いきや
増築と思われる部分が左手にあった。

正面玄関に掲げられた時計か校章はOBの寄贈のようだ。

 

 

左手に記念碑がある
これは立派な記念碑だ

 

右手に校舎と体育館が連なっている
この箇所は工房として使っているようだ

ブロック造りの校舎だった。

 

よく見ると小川が勢いよく流れており
取水パイプもあるので生活水に使っているのだろう

そこをひとまたぎすると林間に遊具がある
棒を外された鉄棒と椅子を外されたブランコ
そのままでは危険なので当然の処置だ またうんていもある。

帰途に振り返るとアジサイと校舎と木々と太陽の陰陽がとても素敵であった。

 

2024年7月26日撮影

 

 

「旧蘭越町立旭台小学校」

 

開校:大正4(1915)年
閉校:昭和48(1973)年
校舎:昭和26(1951)年竣工 木造

蘭越町旭台

ナビは「旭台神社」

 

道道207号線に戻り北上する
ところどころに建物やカフェがあった
ニセコブームはここまで来たのかと感じる。

途中から「ニセコパノラマライン」が合流し左側にロッジなど増えてくる
「ニセコパノラマライン」と分かれ今度は「岩内洞爺線」を走る。

やがてナビの「旭台神社」に到着する
そこは「岩内洞爺線」は右に直角に曲がるところ
直進はダート道になっていた

まず右に曲がってすぐの左手に標識を見る
それは「旭台小学校跡地」の表記があった


写真の左方向から来た
ライン通りに直角に曲がると右に跡地の看板あり

 

この奥地に校舎があったのだ
右の直角カーブの手前に駐車しダート道に入るとすぐ左に鳥居らしきもの

これが鳥居だとするとこの奥に神社があるというのだろうか
背丈はある笹薮にはもちろん入らない

 

ダート道の入口には看板があったので、少し安心した
10メートルほど歩くと右側にぽっかり草刈りの後がある
右側に古びた校門(門柱・右側のみ)があったので
ここから学校なんだと知る。

少し奥を覗いたがこちらも草ぼうぼうで止めた


それにしてもすごいところに学校があったものだ
閉校からすでに50年以上経過しており、当時の様子はまったく想像だに出来ない状態だった

 


※蘭越町史より

 

2024年7月26日撮影

 

 

「旧蘭越町立目名小学校」

 

開校:明治34(1901)年
閉校:平成21(2009)年
校舎:昭和54(1979)年竣工 鉄筋コンクリート造2階建て

蘭越町目名町221

ナビは「蘭越町目名サッカー場」

 

旭台小学校跡地から先に進み、分岐を右に行けばニセコ連山から岩内町まで降りる「ニセコパノラマライン」に合流する
左に行けば蘭越市内だ

ここは蘭越市内に向けて車を走らす
ここで涼しい高原地帯とはお別れだ

蘭越市内で国道5号線に合流し、先の道の駅で一休み

 

さらにナビに従い右折して目名の町に入る
ここの函館本線「目名駅」はログハウス調で印象的だ


そして小学校に到着する

 

旧旭台小学校が閉校から50年以上経っているのに
旧目名小学校は閉校から15年だ

建物も新しめで2階建てで中々堂々とした校舎だ
横にある体育館が教室の規模に比べて小さく感じるし古い

 

校庭は蘭越町のサッカー場として綺麗に整備されていた

このサッカー場と見比べると、新しめに感じた校舎も
ところどころ疲弊した跡が見られるねぇ

 

2024年7月26日撮影

 

 

「旧蘭越町立田下小学校」

 

開校:明治39(1906)年
閉校:平成8(1996)年
校舎:昭和25(1950)年竣工 木造モルタル

蘭越町田下

ナビは「田下地区集会所」

 

旧目名小学校から西へ進み、再び国道5号線に合流
すぐにナビの「田下地区集会所」に到着する 国道沿いに正面入り口だった。

地方とはいえ国道沿いは大型トラックも走るのでいったん手前を右折し
校舎の裏側へ廻ってみた
校舎も体育館も現存している。

 

体育館は農機具などの倉庫になっており作業中のため素通り
裏側から撮影し、国道に出る手前のスペースに駐車し
正面に廻ってみた。

 

右に地区集会場、正面に体育館、左に校舎の配置だ
現存しているのは小さな可愛らしい校舎で、閉校時のままかは不明。

左右の校門も現存しており校名プレートも健在だ


正面玄関の上に校章が付いていた

また「田」の字も見えるので校名も書いてあったのだろうか

 

おそらく集会場があるところが以前は校庭と思われるが
校舎の裏手も可能性がある
少し覗いた後にギョッとした

二宮像がガラスケースに入って、すぐそこにいたのだ

このケース入りは初めて見た
経緯はわからぬが雨風雪をしのぎ大切に扱っているということだろう。

 

2024年7月26日撮影

 

 

これにて蘭越町は終了
いつか日本海側へ行った時に残りの閉校を廻ってみたい

 



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