旭川市の第二弾として2023年10月末に日帰りで行ってきた。
「旧第七師団軍用水道バルブ室」 旭川と道北の建築探訪NO5
所在地:旭川市近分5線5号
建設年:大正3(1914)年
指 定:土木学会選奨土木遺産
旭川春光台公園に隣接しており、内部に入ることは出来ない
柵の外から見ることになる。
レンガの立派な門と説明標示があり、撮影時の秋は特に美しい。
この建物は軍用水道として大正初期に造られた
建造当時は日本最北の水道施設であり、寒冷地対策としてレンガ積みアーチの覆蓋とその上部への覆土により凍結を防止する構造とし、水道の技術史上大変貴重なものとなっているとのこと。
現在は「覆蓋付き緩速ろ過池」で
現役の施設として市民に石狩川の水を供給し続けている。
2023年10月撮影
「旧第七師団偕行社」 旭川と道北の建築探訪NO1
所在地:旭川市春光5条7丁目
建設年:明治35(1902)年
指 定:国指定重要文化財
旭川市を代表する歴史的建造物で、「旭川と道北の建築探訪」では
一番最初に記載されている。
この建物は、旧陸軍第七師団将校たちの社交場として明治35年に建設された。
終戦までは、師団関係者の会議、宴会、結婚披露宴、宿泊等に使用されていた。
終戦後は進駐軍が一時、将校クラブとして使用し昭和24年に建物は国から旭川市に移管されている。
しかし、その後は再利用が無かったのかガラスが割れ、外壁の塗装も剥げたりと今にも崩れそうな荒廃した姿の写真もあった。
昭和43年、この建物を博物館に転用するために、復元修理工事を実施、市立旭川郷土博物館として活用後に
現在は「中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館」として内部も見ることが出来る。
道内では札幌の「豊平館」、函館の「旧公会堂」などと同様に
市民、観光客に親しまれていると思う。
平成元年5月、国の重要文化財の指定を受けた。
2023年10月撮影
「旧竹村病院六角堂」 旭川と道北の建築探訪NO2
所在地:旭川市春光5条7丁目5
建設年:明治34(1901)年
指 定:旭川市指定文化財
この建物は、旭川市内4条12丁目にあった旧竹村病院の玄関を飾る塔屋として明治34年に建てられたもの。
2階建六面の屋根で構成されている
なぜこのような塔屋があってどう使っていたかは不明
待合室の一部なのだろうか?
昭和43年に竹村病院が解体されたとき,現在地である旭川市彫刻美術館(旧偕行社)の敷地内に復元された。
現在内部は非公開。
白い二つの歴史的建物が立ち並ぶ姿が美しく、旭川市の建造物を保存する
気構えが伺える。
2023年10月撮影
「旧陸軍第七師団騎兵第七連隊覆馬場」 旭川と道北の建築探訪NO3
所在地:旭川市春光3条7丁目5-18
建設年:大正1~2(1912~1913)年
指 定:国指定登録有形文化財・近代化産業遺産
この建物は、旧陸軍第七師団が積雪時に軍馬を訓練するために造った切妻造煉瓦建造の施設。
かつては各連隊・大隊に配置されていたが、現存するのはこの1棟のみと言われる。
建設されたのは大正1年から2年と推定され、建築面積は1000平方メートル超と広く、
換気と採光のため屋根窓など多くの開口部が設けられている。
平成13年に登録有形文化財に指定された。
写真で見るより実際に見た方が壮観だ
ずらりと並ぶ壁面が見どころ。
現在は「住商アグリビジネス㈱」が再利用をしている
民間施設のためこれ以上の敷地内へは立ち入り禁止である。
2023年10月撮影
「北海道護國神社」
所在地:旭川市花咲町1丁目2282-2
建設年:昭和40(1965)年 本堂改築
北海道護国神社は、戊辰戦争から太平洋戦争まで「北海道、樺太関係」の戦没者等の国事殉難者を祀る。
終戦後にGHQにより存続の危機もあったが名称を変え、昭和26年に改めて「北海道護国神社」と改称する
その後は皇族も参拝している。
護国神社は、以前に函館と札幌へ行ったことがある
今回は旭川ということで、やはりここへ行かねばならないと思った。
平日でもあり静かでおごそかな社内であった
時期的に七五三祝いで土日は賑やかだろう。
2023年10月撮影
「旧陸軍北鎮兵事記念館」 旭川と道北の建築探訪NO6
所在地:旭川市花咲町1丁目2282-2
建設年:昭和11(1936)年
指 定:国指定登録有形文化財
北海道護国神社の境内にある白壁の大きな建物が現在は「平成館」の名称である。
昭和9(1934)年に陸軍第七師団の北鎮兵事記念館として建設され,昭和43年(1968)まで旭川市の郷土博物館として使用されていた。
建物は鉄筋コンクリート造り2階建てで、戦前にこのような大きな建物が鉄筋コンクリートで
造られたことに驚きだ とある。
今回は北海道護国神社とともに観ることができた。
内部は観ることが出来ないが和風で城郭風の建物は北海道には少なく
一見の価値がある
平成27年に登録有形文化財の指定をうけた。
2023年10月撮影
「中島交友会館」
所在地:旭川市金星町2丁目1
建設年:調査中
詳しいことは不明だが、以前は交番であったの記載も見た
場所は「金星児童遊園」内にある。
角地にあり、表通りに面して舳先のように突き出た屋根と
合わせて湾曲している壁がユニーク。
横側に小さな屋根が付いているが、これは以前はこの下にドアがあった名残である。
小さいながらも縦長窓の連続やレンガの煙突など古き良き時代の建物と思われる。
2023年10月撮影
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