札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

小樽の建築探訪 76-日本基督教団小樽公園通教会 77-花園会館 78-K氏宅 79-小樽市公会堂 80-住吉神社社務所 81-カトリック住ノ江教会 82-小樽夢二亭 83-天上寺本堂 84-坂牛宅

2021-04-10 23:00:36 | 小樽市

 

 

「日本基督教団小樽公園通教会」 旧小樽組合教会      
       
 
所在地 花園4丁目20-18
建築年 大正15(1926)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 内部公開は不明
休館日 
入館料 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
前記もしたが「小樽公園通り」は魅力的な建物が多い
残念ながら数件の歴史的建物は取り壊しになりすでに新しい住宅が建っている。
 
旧小樽組合教会は十字街の一角に建ち独特の教会建築を魅せている
立派な四角の塔を見ると教会建築の王道を見るようだ。
 
この十字街にある他の2角の建物も消防署系の古い建物なので
行ったときには見て欲しい。
 
 
組合教会は現在はプロテスタントの日本キリスト教団に属しており
礼拝やキリスト教について知りたい人は、ぜひ来てくださいとのこと。
 
但し、内部を見たい撮影したいだけの人は一言ことわりが必要でしょう。
 
 
2020年9月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「花園会館」 旧花園町会館      
       
 
所在地 花園4丁目3-8
建築年 昭和2(1927)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 一般公開はしていません
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
花園会館が面白いのは近辺の町内会が集まって会社にしたことだ
今は当時の役員が逝去し会社としては宙ぶらりんのようだと小樽の建築探訪に書いてあったが現在はどうか
 
今も昔も町内の集いに小樽のような街には会館は欠かせない
左右対称でマンサード屋根を架けたファサードは市内のどこの会館にも誇れるね
 
 
 
2020年9月撮影
 
 
 
 
 
 
 
 
「K氏宅」 旧金澤邸洋館     
       
 
所在地 
建築年 明治37(1904)年
指定等 都市景観賞
開館時 一般公開はしていません
 
 
 
 
 
 
 
 
ご覧の通りすぐ裏は山になっており、この場所にこのような洋館が出現すると驚くだろう。
 
元々は富岡町にあった金澤氏のお屋敷であった
その後、時が経ち解体と廃棄を余儀なくされたときに小樽の建築史家であるK氏が
自費を投じ洋館をここに移築したのだ。
 
住居ゆえ一般人は内部を見ることは出来ぬが、その復元に関しては気遣いが随所にあるそうだ
さすが建築史家である。

K氏は今でも建築史家としての活動が盛んらしい
現存している古い建物が多いのは、このような人が小樽には多いのかもしれない。
 
 
 
2020年11月撮影
 
 
 
 
 
「小樽市公会堂」 旧小樽区公会堂     
       
 
所在地 花園5丁目2-1
建築年 明治44(1911)年
指定等 小樽市歴史的建造物
開館時 予約利用者のみ入館です
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
小樽公会堂は市の所有で、小樽公園にあり
奥隣に市体育館、向かいに市民会館がある 中の部屋やホールは市から有料で借りることが出来る。
 
建築されたのは皇太子(後の大正天皇)が行啓する際に小樽での「御旅館」として建てられたものである
施工者は東京の宮内省に出向き設計の相談までしていたそうだ。
現在の地には昭和35年に移築された。
 
純和風の建物であり、現地に移築の際には岡崎家より能舞台が寄贈され組み合わされた。
撮影時は能舞台の公開はしておらず最後のカットに後部の写真を載せた。
 
HPを確認して公開される時を逃さず、内部も見て来たい。
 
 
 
2020年9月、21年4月撮影
 
 
 
 
 
 

 

 

 

「住吉神社社務所」     
       
 
所在地 住之江2丁目5-1
建築年 明治9(1934)年
指定等 小樽市歴史的建造物
開館時 無し
休館日 無し
入館料 無し
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
先に紹介した水天宮もそうだが、住吉神社も参道は坂や階段になっている
そしてどちらも上部に駐車場を持っているので車は楽。
だが鳥居に一礼し拝殿に向かって歩いて坂を上っていくのが本来の形なんだろうなぁと思いつつ
車を上に停めた。
 
小樽住吉神社は大阪の住吉神社から御分霊をうけている
社務所は駐車場から一番近くにあり玄関屋根は重ねになっている。
 
小樽人にとって住吉神社は例大祭
道内三大神輿の一つがここにあり、威勢のいい御興渡御が繰り広げられる
参道にはたくさんの露店が並び子供たちの楽しみである。
 
また夏から秋には花手水が行われ、初めてそのために行って見たがとても華やかだった。
他に赤鳥居や古い石蔵なども見れる。
 
 
 
2020年10月、12月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「カトリック住ノ江教会」 旧佐々木静二宅     
       
 
所在地 住之江2丁目2-4
建築年 明治30(1897)年ころ
指定等 
開館時 無し
休館日 無し
入館料 無し
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
元は個人の邸宅だったというから当時の金持ちであろう
それを教会にするために十字架や鐘楼をのせたり多少の改築があったようだ
 
高台にある教会で駐車場も広くある
白く塗られた外壁は綺麗でよく映えるし出窓が実にハイカラだ。
 
訪問時に女性が花の世話をしていたので外観を撮影してよいかと許可を取ろうとしたら
「どうぞ中も見てください」と言ってくれた
飲食店もそうだが一言で印象が良くなるのはあくまでも人間のおかげ。
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「小樽夢二亭」 旧塩田別邸     
       
 
所在地 入船2丁目8-1
建築年 大正1(1912)年
指定等 小樽市歴史的建造物 都市景観賞
開館時 閉店? HPのURLはグループ内の他店に飛ぶ
休館日
入館料
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この建物は明治22年に創業した塩田回漕店が別邸として建てたもの
隣接している洋館は後で増築したかも知れない。
 
古い建物なので色々改築されているようだが、間取りと材料は出来るだけ竣工時と変えていない
店の裏手に広い駐車場を持ち、夢二亭が営業中には重宝しただろう

現在は業態を変えながら営業していたが休業中のようだ
やはり観光客が来ないとこのようなお店は難しく建物が心配だ。
 
 
2020年9月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「天上寺本堂」      
       
 
所在地 入船4丁目32-1
建築年 明治23(1890)年
指定等 小樽市歴史的建造物 
開館時 無し
休館日 無し
入館料 無し
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
明治23年建築の本堂は実に堂々とした建物で
長野の善光寺にならって建設したそうだ。
 
この現在地には大正年間に移築されている
 
天上寺は桜の名所でもあり春には身近で桜をみようとたくさんの人が訪れる
さすがに飲食は出来ないが、普段は興味が無くても本堂、他の建物も見る機会でもある。
 
 
 
2019年5月、2020年9月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「坂牛宅」 旧坂牛直太朗宅     
       
 
所在地 
建築年 昭和2(1927)年
指定等 小樽市歴史的建造物 都市景観賞
開館時 一般公開はしていません
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
設計の田上義也氏は北海道でたくさんの作品を作り、まだいくつかの建物が現存している。
田上氏は帝国ホテルの設計で有名なフランク・ロイド・ライトの元で建築を学び
ロイド離日後に札幌で事務所を開所した。
 
坂牛氏は元小樽新聞社役員から弁護士になり開業し、この建物は自宅として建てられた。
 
玄関の西側に八角形の応接間、東側にはホールに続き、食堂・和室があり
2階部分の意匠にロイドの影響をうかがえる。
インテリアも田上氏が設計したものだ。
 
竣工翌年、隣に奥様の住宅を建設し(現在は取り壊しされ別の所有者が新築している)
田上作品が2軒並んでいる姿が珍しいと言われたようだ。
その両家の境界の塀に田上義也建築のサインが現存しているが
見えるのは隣家の所有地側なので歩道から身体を伸ばして撮影した。
 
 
 
2020年9月、21年4月撮影
 
 

小樽の建築探訪 67-(株)ホクリョウ 68-スーベニール オタルカン 69-(有)石ヶ守商店 70-銀の鐘 71-一の秋野 73-小樽市庁舎本館 74-小樽ミルク・プラント 75-北洋銀行小樽支店

2021-04-06 22:51:08 | 小樽市

 

 

「(株)ホクリョウ」 旧上瀬友吉商店       
       
 
所在地 入船1丁目1-5
建築年 大正10(1921)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 10:00~17:15(当面)
休館日 無し
入館料 体験の方は無料
 
*現在は「小樽オルゴール堂游工房」
 
 
今回紹介する5軒はすべて入船1丁目にあります(1軒は解体されました)
わずか1町角に歴史的な建物が建っているんですね。
 
 
まずは旧上勢友吉商店
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この建物は3階建てだが廻りにはそんなに大きな建物がないので実際には大きく見える
小樽にはもう唯一の純石造りの3階建て建物。
 
竣工から今年がちょうど100年
度々補修されているようで100年の建物には見えない。
 
最上部の意匠に、いい意味での古さ歴史を感じる
パッと人目を引く建物ではないが実に趣があると思う
窓の上の要石(キーストーン)もこの建物の特徴。
 
現在はオルゴール堂の体験工房になっている
HPで確認していただけたら何が作れるか詳しくわかります。
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「スーベニール オタルカン」 旧戸出物産小樽支店       
       
 
所在地 入船1丁目1-1
建築年 大正15(1926)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 2020/4/15 閉店のため封鎖中
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
メルヘン交差点に面しており入船1丁目の建物では一番目立つだろう
表面は左右非対称で意匠が素晴らしく、つい中に入りたくなる。
 
旧戸出物産は富山の合繊維メーカーで残念ながら倒産している
またスーベニールオタルカンはお土産、万華鏡ギャラリーとして長い間
観光客に親しまれていたが昨年閉店した。
 
中には入れぬがぜひ裏に廻って繋がっているレンガの建物も見てほしい
対比があって面白いし〇に戸のマークもある。
他に上記の「ホクリョウ」の裏側も見えるし
秋にはツタが映える旧寿原商事寮もすぐ近く。
 
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
 
 
「(有)石ケ守商店」 旧久米商店      
       
 
所在地 入船1丁目5-9
建築年 明治30(1897)年
指定等 
開館時 一般公開はしていません
 
 
 
 
 
 
 
 
 
石造りで1階が店舗、2階が倉庫に見える古い建物だが市指定の歴史的建造物にはされていない。
両側にうだつを上げている数少ない建物なのにと思うがこればかりは外部者にはわからないし窓の防火扉も印象的だ。
 
旧久米商店は、酒や食料品、雑貨を扱っていたとのこと。
現在の石ヶ守商店は文房具を扱っているそうだ
もし一般販売もしているなら客になり中の様子も見たいものだ。
 
 
2020年10月
 
 
 
 
 
 
 
 
「銀の鐘」 旧中越銀行小樽支店      
       
 
所在地 入船1丁目1-2
建築年 大正13(1924)年
指定等 小樽市歴史的建造物
開館時 1F 9:00〜17:30 2F 9:00〜17:00 *変わる場合あり
休館日 無し
入館料 無し
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
旧中越銀行小樽支店は鉄筋コンクリート2階建てで銀行建築としては他の支店ほどの派手さはない。
こちらも運河近辺の観光で有名なメルヘン交差点に面している。
 
外観をよくみると細かい雷文が特徴的で面白く、褐色のタイルも上手く使っている。
 
旧中越銀行は昭和18(1943)年に合併して北陸銀行となった。
 
現在は銀の鐘1号店としてお土産や雑貨、
手作りスィーツのカフェなどで利用者は多い。
 
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
 
 
「秋野」 旧角江薬舗     
       
 
所在地 入船1丁目1-6
建築年 明治19(1886)年
指定等 
開館時 一般公開はしていません
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
こちらの建物は上記の「旧中越銀行小樽支店」~「旧上勢商店」~と連なって建っている。
 
写真の最下部に建物が石造りであるのがわかるはず。
おそらく増築で横に広がったと思うが現在の黄色、緑、白枠がとても映えて
お洒落に感じる。
 
こちらも古い建物ながら指定はされていない。
 
旧角江薬舗はいわゆる薬局でよいでしょう
そして秋野は「秋野」の前に、「の」の字の上に「一」と表記されているが
屋号だろうけどPCでは文字が出せない
建物は明治33年には秋野氏が購入したようだ。
 
当時の秋野家当主は代々スキーが上手かったらしい
それもあって以前には「小樽秋野スキー博物館」として一般に内部公開していたこともあったようだが
現在は休館中とのこと。
 
 
 
2020年10,11月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「土屋薬品(株)」 旧広川商店   
       
 
所在地 入船1丁目1-15
建築年 大正8(1919)年
指定等 
解体年 2012年 
 
*現存していません
 
 
 
2011年ストリートビューより
 
角地にあり木造の何とも古そうな目立つ建物だったが2012年に解体された。
店舗と奥の蔵と繋がっていたようだ
 
ここは更地にしたあと、現在も更地のままである。
 
 
 

 

 

 

「小樽市本庁舎本館」        
       
 
所在地 花園2丁目12-1
建築年 昭和8(1933)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 9:00~17:20
休館日 土日祝日 年末年始
入館料 無し
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
札幌と小樽の市役所と市民会館を比べると
スクラップ&ビルトを続ける札幌より小樽の方が断然好きだ。
 
ただ昭和8年の建築でもあり、裏手に別館を建築し連絡通路で繋がっている。
本庁舎には市長室もあり外観は重厚、内部はレトロな雰囲気を醸し出す。
 
印象的なステンドグラスは1階から見上げるもよし
吹き抜けの3階から見下ろすもよしだ。
 
大きな柱時計や湾曲した石柵の内側は中山美穂主演の映画「Love Letter」のロケに使用され(病院として)
特に韓国人のファンがよく訪れる場所である。
 
小樽の中心部、花園町にある小樽公園の周りには市役所、市民会館、公会堂、体育館、家庭裁判所、図書館と市の建物を集中させているので
見学には都合が良い
この後に公会堂も紹介することになるが、個人的には子供のころかなりの回数利用した
市立図書館が改築されたのは非常に残念であった。
 
 
2020年11月撮影
 
 
 
 
 
 
 
 
「小樽ミルク・プラント」 旧小樽保証牛乳工場、事務所        
       
 
所在地 花園2丁目12-13
建築年 昭和9(1934)年 または11年(1936)
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 4月中旬~6月30日
    平日・土曜 午前11:00~午後6:00
    日曜・祭日 午前10:00~午後6:00
休館日 無休(11月4日~4月中旬は休業)
入館料 飲食店です
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
古くからの小樽人には「保証牛乳」の方が馴染みがあるだろう
 
小樽市市民会館から水天宮まで真っすぐ続く公園通りを
小高い市民会館から下り初めのカーブにあるため路駐車や歩行者には充分注意したい
建物の裏に広い駐車場があるのだから路駐は止めて欲しいが…
 
現在の小樽ミルク・プラントは保証牛乳時代からソフトクリームをメインに販売し
冬季は休業する。
 
右手の円柱部分が気になるが内部はイートインスペースに活用されている
ソフトクリームを販売するだけあって建物は常に白く
綺麗にされているようだ。
 
 
2020年9月撮影
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「旧北洋銀行小樽支店」 旧小樽無盡(株)本店        
       
 
所在地 花園4丁目1-1
建築年 昭和10(1935)年 
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 
休館日 
入館料 飲食店です
 
*現在は「花園 游人庵」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
上記の公園通りと国道5号線が交わる交差点の一角に建っている建物で
小樽市内でも交通量の多い交差点です。
 
小樽無盡(株)本店は、小樽が発祥の金融機関は小樽信用金庫と北洋銀行の2行があり
北洋銀行の前身が大正7年に営業を開始した小樽無盡である。
 
玄関両サイドの柱上部と建物最上部の意匠が特徴的。
現在の花園游人庵はリーズナブルな価格と味で多くの市民に利用されている
口コミには高い天井やそこかしこに銀行の名残りを見ることが出来るようだ
 
コロナ過が落ち着いたらランチタイムに利用したいね。
 
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 

小樽の建築探訪 59-海陽亭 ~ 66-罐友クラブ

2021-04-03 18:01:48 | 小樽市

 

 

「海陽亭」 旧魁陽亭      
       
 
所在地 住吉町4-7
建築年 明治29(1896)年
指定等 小樽市歴史的建造物
開館時 休業中
休館日 同上
入館料 同上
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
海陽亭は現在休業中のため長いアプローチの下から眺めるしかない
その建物はたくさんの木々に阻まれて全容を見ることは出来ない
冬でさえもこの状態だ。
 
だが小山の頂上にあるため海を望む部屋からの眺望は素晴らしに違いない。
 
旧魁陽亭は格式高い料亭
歴史として明治39年に日露国境画定会議の祝宴を2階大広間で催している
最盛期には伊藤博文や團琢磨、岩崎小弥太などの財界人も多数利用された。
 
2階への広々とした階段、大広間の意匠など見るべきものがたくさんある
海陽亭が復活したら一度は利用したい店である。
 
 
2020年9月、12月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「齋田産業(株)小樽縫製工場」 旧神野兄弟合名会社      
       
 
所在地 住吉町6-1
建築年 昭和7(1932)年
指定等 
開館時 一般公開はしていません
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
齋田産業がある南小樽地区は今も昔も繊維の街
かつては樺太の繊維卸業の拠点でもあった。
 
この建物はその中でも最大級の大きさで
創業者の神野氏が着工から2年の歳月を経て完成させたもの
地上3階、地下1階、別館は4階建てである。
 
その別館との廊下は高低差を利用しているとのことで傾斜があるのだろうか階段だろうか
継ぎ目の丸窓などなんとも言えない雰囲気を出している。
 
神野商店は昭和50年閉業し、建物は齋田産業が取得した。
 
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
 
 
「水天宮本殿・拝殿」       
       
 
所在地 相生町3-1
建築年 大正8(1919)年
指定等 小樽市歴史的建造物
開館時 無し
休館日 無し
入館料 無し
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
水天宮は位置的にも多くの市民が参拝する神社で桜の名所でもあり
建物より参拝、眺望が目当ての神社である。
拝殿の正面は真南を向いており鳥居前からの道路は小樽公園と一直線で繋がっています。
 
境内が高台にあるので眺めは抜群です。
眺望の写真は港に接岸しているフェリー
堺町と入船町が交わるメルヘン交差点が見える。
木々だらけの小山は「海陽亭」でその下の建物は「小樽オルゴール堂」である。
 
港に向かって降りる石段の坂は、その昔外国人の居住地があったので通称「外人坂」と呼ばれる。
 
 
2020年8月、9月撮影
 
 
 
 
 
 
 
 
「学校法人専門学校国際インテリアアカデミー」 旧寿原産業鳳星寮       
       
 
所在地 相生町7-10
建築年 昭和9(1934)年
指定等 
開館時 一般公開はしていません
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
10月に初めて見た時は、絡まるツタを見て秋になったら凄いことになりそうだなと思って
11月の頭に行って見たら本当にすごいことになっていた。
 
法面に鉄筋造りの地下を造成し、木造2階建が乗っている洋風建築である。

元々は寿原産業の社員のための寮として建てられ、戦中戦後は陸軍と進駐軍が使用する。
その後、会社の寮および倉庫になり、昭和60年インテリアを教える専門学校となった。
(学校はすでに閉校されています)
 
現在は未使用のまま次の再利用を待っている。
 
 
 
2020年10月、11月撮影
 
 
 
 
 
 

 

 

「旧板谷邸」       
       
 
所在地 東雲町1-19
建築年 大正15~昭和2(1926~1927)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 一般公開はしていません
 
 
*現在は「小樽 海宝樓クラブ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
板谷氏は貴族院議員、小樽名誉市長を務め長橋中学校を寄贈するなど小樽の発展に寄与した人物。
旧板谷邸は和風の母屋と洋館、そして石蔵が連なっている
高台にあるため海への展望は申し分ないだろう。
 
迎賓用の洋館は以前は商業用としてレストランに再利用されていたが
現在は隣接している海宝棲クラブの宿泊者用の朝食会場となっている。
 
つまり邸の内部を見れるのは現在では宿泊することだ
日帰りの入浴プランもあるようなので食事が洋館で出来たらいいな
 
おそらく竣工時のままの門があり、その道路向かいに駐車場があるが邸の敷地内はマンションの駐車場も兼ねている?
今回はその体で中から撮影をしてみた。
 
 
2020年9月撮影
 
 
 
 
 
 
「小樽聖公会」       
       
 
所在地 東雲町10-5
建築年 明治40(1907)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 礼拝 日曜日 午前10時30分~(約1時間前後)
休館日 無料
入館料 礼拝時の ※献金と金額は自由です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
聖公会はキリスト教の教派の一つで
西方教会におけるカトリック教会とプロテスタントの中間と位置付けている。
 
一部の改修はしているがほとんど当時の原型をとどめているらしい。
 
水天宮の入口階段横にあるため、すでに小高い場所に建っている
鳥居をくぐってから、まさかキリスト教の教会があるとは思わないのでは?
 
 
2020年9月、21年3月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「旧寿原邸」 旧高橋邸       
       
 
所在地 東雲町8-1
建築年 大正1(1912)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 2020年は6/6~10/10までの、土日祝で一般公開あり
休館日 2020年は10:30~16:00
入館料 2020年は無料
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
板谷邸と同じく、母屋、洋館、蔵からなっている。
場所は水天宮のすぐ下で小樽聖公会への階段を降りずにそのまま堺小学校のほうに少しだけ下ると
旧寿原邸がある。
 
元は高橋氏が施主として建設し昭和9年に寿原氏所有になっている
昭和51年に市に寄贈された。
 
坂道にあるため蔵や洋館への高低がある作り方になっている
中庭は広く趣きがありツタが這う洋館を見上げる
昔のお屋敷らしく女中部屋もあった。
 
洋室ではマントルピースやドイツ製のピアノがあり
この部屋は中山美穂主演の映画「Love Letter」のロケ地として使用され
見晴町の「坂邸」とともに今もファンが訪れているという。
 
昨年は関係者の修復の努力で中を見ることが出来た
もし今年も見れるようだったら行って募金をしたい。
 
 
 
2020年9月、10月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「罐友クラブ」 旧光亭       
       
 
所在地 東雲町3-8
建築年 昭和12(1937)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 一般公開はしていません
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
旧光亭は小樽に残る数少ない数寄屋作りの料亭建築
東京信濃町にある料亭「光亭」の小樽店だった。
 
現在は北海製罐が所有し、同じ信濃町にあった同社倶楽部とこの建物を交換して
「罐友クラブ」となった。
なので北海製罐の関係者しか利用できないようだ。
 
主屋の一部に茶室を設け、2階には大広間があり芸妓が舞うヒノキの板の間もあるらしい
塀があり全容は見えなく、やはり内部を見てみたいものだ。
 
 
 
2020年9月撮影