一人暮らし高齢者の物置で産まれていた兄妹は、栄養状態も悪く、風邪の症状も酷かったので、連れて帰りました。
鼻ズビズビ、結膜が赤く腫れ、1匹はすでに手遅れかと思えました。
投薬、目薬の甲斐あって2匹だけはなんとか治りました。
夢香ちゃんは、右目のまぶたに少しだけ形成不全が見られますが、綺麗な瞳が蘇りました。 小さいながら、活発な子となりました。
政宗くんは、目に後遺症もなく見えています。 まだ鼻水が出たりします。それだけ酷い風邪だったので、少し大きくなるまでは、こんな状態かもしれません。
彩香ちゃんは、目の腫れがひいてきていますが、両目とも見えず・・・瞳もみえないままなので、このまま失明・・・と思います。
飼い主が、飼い猫を未手術のまま、外に出し、出入り自由の家になっていましたので、野良猫も入り、一時は大変な数だったと聞いています。
猫のトイレはひとつもなく、大切なものなのか?がらくたなのか?区別もつかないような、悪臭ただよう家は、土足でないと怖くて入れません。
子猫を連れて帰った2-3日後に、飼い主は亡くなり、取り残された猫達の今後を考えてやらないといけません。
5匹居たメス猫は避妊手術を終えました。
聞いていたほどの猫がいなかったのは、すでに十分な餌もなかったため、出て行ったオス猫が多数いたのではないか、病気になった猫が治療を受けないまま死んだのではないかと想像されます。
飼い主は90歳以上。 猫達はすべて若く、部屋には4体の亡骸がありました。 高齢者のそんな猫の飼い方をとめる事は出来なかったのでしょうか? 後見人も、近所の人も、口をつぐんでいた結果だと思います。