サスケ

サスケは、２０１６年、川に３兄弟で突然現れました。　３匹一緒だった事、目の状態が悪かった事から、病気が兄弟に移り手に負えないから捨てられたのだと思います。　サスケと兄弟のコスケは目の状態が悪く、手術しましたが、サスケだけは片目を失いました。　大きい子を保護する状況ではなかったので、リリースすることにして、川に連れていくと大きな声で鳴きました。

嫌だ～　僕、こんな所嫌だ～　連れてって・・・一緒に帰る～～

捨てられても人が好きで、言いたい事をちゃんと訴えましたから、その後、我が家の飼い猫となりました。

昨年の１１月頃から痩せはじめたけれど元気で、いつものように鳴きながら走っていました。　痩せ方が急激だったので血液検査や細胞診もしたけれど、腎臓、肝臓は悪くなく、腎臓の腫瘍にみえた部分から悪性のものは出ませんでした。　これ以上の検査をするには麻酔をかける必要もあるので、太らないと出来ません。　原因がわからないので、美味しそうなものを食べさせる事しか出来ません。普通に食べても痩せたのだから、何かが悪いのだけど、どうにも出来ず、年末にはよろけるようになったので、正月明けを待ち点滴したりしていました。　それからは、抱っこしての給餌でしたが、ちゃんと口を開け、もぐもぐと噛みました。少しづつ歩けなくなりトイレも難しくなりました。　最後の３日位は寝返りも打てなかったので、向きを変えたりし流動食も、しっかりと飲んでいました。生きる意志があったように思います。　

夜食の流動食を飲み、お腹をさすっていたら、コロンとウンチをして、案外気持ちよさそうに寝ていましたが、日付が変わる頃、静かに逝きました。　

朝だよ～と鳴きながら走って回る子が居なくなり寂しくなりました。　器量はいまひとつでしたが、どの猫からも好かれる不思議な子でした。